早坂吝のレビュー一覧

  • 四元館の殺人―探偵AIのリアル・ディープラーニング―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    「ミステリーのトリックは既に出尽くした」という意見を聞いたことがある。

    だが、自信を持って言える。この作品で使われているトリック、犯人は100%世界初だと思う。
    とにかく新しすぎる、大胆すぎる、斬新すぎる、そして何よりミステリーとして魅力的すぎる。

    ロボット大会のところで一応誘電エラストマーの説明がされているところも憎い。

    そして館の仕掛け、AIの特性を活かしたラストも良かった。

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    2021年07月18日
  • 四元館の殺人―探偵AIのリアル・ディープラーニング―(新潮文庫nex)

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    シリーズ第3巻
    犯人IAが犯罪オークションを開き、そこでの依頼を防ぐために探偵AIが輔とともに奮闘する。
    定番の館ものと思っていると、まさかの展開に驚かされます。個性的な新キャラも続々登場します!

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    2021年07月04日
  • 四元館の殺人―探偵AIのリアル・ディープラーニング―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

     AIが犯人。
     AIが探偵。

     こういう作品が出る時代になったんですね。

     犯行をオークションで募集するAIが競り落とした犯罪は本当に子供が落札したものなのか?

     そこから始まる事件は大変に楽しゅうございました。

     これからこうした作品も増えるんでしょうね。

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    2021年06月28日
  • 犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー―探偵AI 2―(新潮文庫nex)

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    前作に引き続き、相変わらずAIの絡ませ方が上手いな、と感じる。
    探偵がただ人間からAIに代わった、というだけでなく、それがミステリーの部分にもしっかり活かされている。
    今作だと、keikoはなぜ削除削除と繰り返していたのか、という部分がロジカルに犯人を推測する手掛かりになっている。(個人名を推測することはできないが)

    行政の移動手段や板東の死の理由には驚いたし、ロジカルな部分もあり、フェアだアンフェアだとか言い出さなければ十分に楽しめる作品だった。

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    2021年06月14日
  • 誰も僕を裁けない

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    『虹の歯ブラシ』に続き、早坂作品三作目。らいちシリーズ、第三弾。相変わらずのエロミスで面白かったw まさかある実在する法に因って結末が齎されるとは…今までにない作品、読後タイトルの秀逸さに驚愕。星四つ。

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    2021年01月15日
  • アリス・ザ・ワンダーキラー~少女探偵殺人事件~

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    読書初心者の自分初の推理小説。どうしても人を殺めるのに抵抗のある殺人もの。

    最後まで読み切れるかと思いきや、不思議の国のアリスなんて中学の英語の教科書ぶり。
    原作を知らずとも、原作とこの本での比較シーンもあってシームレスにその世界に入り楽しめた。

    推理小説初心者でも、謎の読み解き指南書としても面白い作品でした。

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    2020年09月04日
  • アリス・ザ・ワンダーキラー~少女探偵殺人事件~

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    ある男から渡されたガジェットを身につけ、不思議の国を模した仮想世界に入り込むアリス。
    アリスは探偵である父親の影響で、探偵になりたいと考えている。
    仮想世界では数々の殺人が起き、アリスはその謎を解くことになる。
    現実と仮想世界が錯綜する中、最後のどんでん返しが面白い。

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    2020年05月05日
  • 犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー―探偵AI 2―(新潮文庫nex)

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    探偵AIの続編。
    前作の内容を忘れてしまいましたが、登場人物たちから前作の内容を思い出しながら読む展開となりました。

    スマホで持ち運べる人口知能AIが九州で起きた壱岐の事件の解決に乗り出すが、前作で登場したキーマンの司法が事件に関わることになる。犯人役のIAも関わって、大きな事件に発展していく。

    前作はAIのフレーム問題などの説明もあり、どちらかと言うとAIが探偵として成長していくストーリーの様な展開でした。今作はIAの目的を達成するためにAIを使って謎を解かせるというストーリーでしょうか。

    AIの感情やAIに対するひとの感情。杓子定規に思えるAIだけど、AIもIAも人間的な感情を持って

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    2020年04月26日
  • 犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー―探偵AI 2―(新潮文庫nex)

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    前作で探偵業を開始した輔と探偵AIの相以が佐虎刑事経由の依頼で壱岐島で起きた密室殺人の捜査に参加。すると対馬での別の事件との関係が明らかになる。二つの事件の捜査を進めていくと犯人AI、以相から二人に挑戦状が届く。以相が描いたこの事件を相以は解き明かすことができるのか?今回の事件には超マザコン公安、司法と彼の三つ子の兄弟、さらに母親の右龍総理まで関わり事件がどんどん巨大化するがトリックそのものは普通、というか突っ込み所も。最後に大規模な混乱を巻き起こすけど今回は以相の心情が結構語られていて単純な悪ではないのが憎めない。

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    2020年03月23日
  • 虹の歯ブラシ 上木らいち発散

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    ネタバレ

    全部で七篇の短編集・・なのだが、冒頭から読むことが望ましいだろう。
    援交探偵、上木らいちが主人公の本作。
    援交相手(客)が関わる不可解な事件を紐解いていく。
    さて、なぜ冒頭から読むことが望ましいのか・・それは七篇目を読んでみれば分かるだろう。どんでん返しではない。一篇~六篇が全て伏線になっている。

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    2020年03月08日
  • 犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー―探偵AI 2―(新潮文庫nex)

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    犯人IAの逆襲。   
    複雑な三つ子トリック。   
    残酷なテロリスト。    
    謎を解く探偵AI。    
    それを悪意をもって利用する。    
    いやぁなんだかんだで面白いな、AIバトル。  
    AIバトルって言ったって書いてるのは人間なんだけど。   
    そう考えるとなんか虚しいな。

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    2019年09月29日
  • 犯人IAのインテリジェンス・アンプリファー―探偵AI 2―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

     『探偵AIのリアル・ディープラーニング』の続編が刊行されるとは。今回は、タイトルに『犯人IA』とあり、前作で相以に敗れた以相が、相以に復讐するのか? 前作の内容をかなり忘れているが。

     輔と「探偵」AIのコンビは、捜査協力を要請されて壱岐へ飛ぶ。密室状況で漁協長が殺されたという。一方、対馬には死体を乗せたゴムボートが漂着していた。死体の身元は…。さらに、首相公邸内で殺人事件が…。

     あらすじだけで何だこりゃと言いたくなるが、読みながら少しずつ前作を思い出す。そう、右龍司法(かずのり)という公安刑事がいたな。しかし、この右龍家というのが、あまりにも理解不能なのだった…。倒錯した司法の心理と

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    2019年09月10日
  • 双蛇密室

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    前作以上にとんでもねぇミステリである。この結末を予想できる者はいるのだろうか?次回作があるのを知っているので、さらば藍川、、、と感傷に浸れなかったのは少しもったいなかったが。いやはや、著者のアイデアが枯れるとは到底思えない。

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    2019年08月06日
  • 双蛇密室

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    エンコー探偵・上木らいちの第4作目。
    本作は藍川刑事の過去の謎を解き明かすという話。
    珍しく普通の本格ミステリーみたいだなーと思いつつ読んでいたが、最後にまんまとやられた。実際にこんなことがあり得るのか!?と考えるよりも、よくもこんな結末を考えるものだと笑ってしまった。
    読み終えると、これもあれも必要な要素だったんだなと思えてくる。おふざけな設定と結末だが、緻密な組み立てで成り立っている大真面目な本格ミステリーだ。
    ちゃんと次作もあって安心した。

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    2019年07月07日
  • 双蛇密室

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    途中まではなんか平凡だなぁと思っていたら、とんでもないオチで唖然としてしまった。     
    さすが早坂吝。唯一にして無二の小説家である。

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    2019年06月30日
  • 誰も僕を裁けない

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    この作者の頭を覗いてみたいくらいに頭が良いなと感銘を受けた。らいちを始め、登場人物にとても魅力がある。名前が地名なのも、印象が残りやすくて良い。あまり印象に残らないと戻って人物像を回想するのに時間がかかるし。単なる推理小説ではなく、しっかりストーリー性もある。
    少し時間を置いて再読したいと久々に思った作品。

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    2019年02月07日
  • メーラーデーモンの戦慄

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    援交探偵上木らいちシリーズの最新作 。
    相変わらずくだらないという褒め言葉を捧げたい。 メーラーデーモンを名乗る者からメールが届いた後、連続殺人事件が発生。名探偵らいち、藍川刑事と過去作入り乱れたお祭り感のあるお得?な作品。

    シリーズで読んでいる人には堪らないエピソード(読んでいないとわからない)もあり、それも活かされていたと思う。○ころの彼やっぱり好きだわ笑 事件の本質よりも、登場人物や読者自身が試される、いやらしい真相(もちろんエロの意味でね)に至るまでのロジカルな部分は非常に楽しませてくれる。

    誰裁や双蛇密室のような暗い話の方がどちらかといえば好みなのだが、シリーズとしては非常に

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    2018年10月30日
  • メーラーデーモンの戦慄

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    2018年104冊目。シリーズの集大成と言わんばかりに、過去作の登場人物が大集合し、シリーズをなぞりながら進む解決編はファン垂涎ものです。そっちに力が入り過ぎてて、本筋の印象が弱まってしまってるのはご愛嬌。

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    2018年09月25日
  • メーラーデーモンの戦慄

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    ネタバレ

     かなり呆れた『双蛇密室』に続く、上木らいちシリーズの新刊が届けられた。何だかんだで気になるこのシリーズ。今回も呆れさせてくれるのか。

     ミステリ界屈指の曲者である早坂吝さんだが、ドローンやAIなど、最新の技術トレンドを取り入れる柔軟性は、特筆すべきだろう。そんな早坂さんであるから、このようなネタの料理はお手の物。どのようなネタかは伏せておく。

     前作の事件でショックを受けた藍川は、警視庁を長期休職し、自分探しの旅に出る。たどり着いたその館は…こんなところであの作品と繋がっていたとは。それはともかく、藍川不在の中、連続殺人事件が世間を騒がせていた。

     ターゲットに予告メールを送りつけた後

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    2018年09月13日
  • 虹の歯ブラシ 上木らいち発散

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    エロミス
    エロいこと自体が事件のキーになるような話が
    なかなか面白い
    また、最終話は賛否両論になるとは思うが、
    素直にすごいと思った

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    2018年08月25日