早坂吝のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「胎児が子宮姦をしようとする男を噛み殺した」という真相は確かに唯一無二ではあるが、ミステリとしてはそれがすべてといった印象。構成面での工夫もなく、前作までのフェア精神もない。特に「トビヘビ」や「魔歯」といった一般的では無い設定がトリックにされているのは、上述の真相を形作るために逆算して設定されたとしか思えない。黒死館のようにそれがひとつのテーマならまた別だけれど……。本作の場合は奇抜さだけを求めてミステリとしての面白さは捨ててしまっている。
………これは勝手な想像なんだけど元々「悪い方の蛇」はそのままフロイト的な意味で男性器だったんじゃないだろうか。でもそれだと読者もすぐに真相に気づいてしまうだろうから変えたとか……赤ちゃんに歯が生えている&へその緒を通って吸収された毒が赤ちゃんの血液にも含まれている、を想定しないとどっちにしろ真相にはたどり着けないのでそのままで良かったんじゃないだろうか?? -
Posted by ブクログ
ネタバレ上木らいち第三弾。
藍川刑事の出生の秘密に迫る。
38年前、藍川刑事の実の父親はDV夫で、妻を陵辱しまくっていた。産婦人科医の育ての父に救われる。
プレハブ小屋では、妻と夫が倒れており、夫は死んでいた密室殺人。
真相は妻は隣に住む蛇女の蛇に噛まれて毒でのたうちまわってる所にDV夫が帰宅し、毒に苦しむ女を犯す快感に酔いしれ、毒で子宮口が開いた妊婦の子宮口をさらに開こうと腕を突っ込んだ所、臍の緒を通って毒に犯された胎児が噛みついて夫はアナフィラキシーで死亡というとんでも真相。
第二の事件である、高層マンション最上階での蛇に噛まれた事件は、トビヘビを使ってむかいのオフィスビルから何匹も蛇を飛ばして成功した2匹の犯行という大胆真相。 -
Posted by ブクログ
探偵AIシリーズの第4作目、楽しみにしておりました。今回はVRゲームを舞台に輔と相以が事件に挑んでいきます。
今作ではゲームの流れで相以は自身の身体を得ます。今まで画面越しでのコミュニケーションが中心だった輔君も、直接触れ合える相以を前にさぞドキドキしたことでしょう(笑)
また、ゲームが舞台ということで輔と相以はお互いがライバルということになります。そのおかげか、相以の小憎らしくも愛らしい魅力が一層引き立てられていたのではないかと思います。
お話の内容については、恒例のクライマックスに進むにつれて「えー!」という展開になっていきますが、それはそれでぶっ飛んでいて楽しめました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「よい子の島」は孤島にある児童養護施設。今日は嵐で船が出せず、本土へ行っている職員が戻れなくなっていて、島には子供だけが残っている。
この好機に、網走一人は彼女を自殺未遂に追い込んだ奴らの殺人計画を実行することにした。
ターゲットの一人、剛竜寺の部屋へ人目を忍んで向かった網走だが、そこにはすでに殺された剛竜寺の死体。なぜか抉られた片目には金柑の実がはめられている。先に剛竜寺をこんな風に殺したのは誰なのか?
孤立した児童養護施設で殺人を目論む少年と、それに先立つように起こる連続殺人事件を書いた倒叙&犯人当てミステリ。
ターゲットたちの殺害を狙う網走が目的を達成できるかと、もう1名の犯人は一体誰で目的は何なのかを同時に楽しめる贅沢な1冊。
登場人物がそれなりに多いんですが、それぞれキャラが立っている上いかにも分かりやすい名前がついているので、混乱することはほぼないと思います。例えば最年長の少年は「最上」、瘦せていて長身の少年は「御坊」など。
彼女を自殺未遂に追い込んだ奴らを殺したい、という分かりやすい動機のストーリーなのかと思いきや……。ラノベに近しいような読みやすさに反して、なかなか捻りがきいていてテクニカル。
ちょいちょい傍点が出てくるので、出るたびこの一文にどんな意味が!? とワクワクしちゃいますね。 -
Posted by ブクログ
主人公の「輔」が、父親が遂げた謎の死をきっかけに出会った探偵AIの「相以」と共に、事件の真相に近づいていくストーリーです。
人工知能を題材としたミステリーで、遠くて近い未来の出来事だなとワクワクしながら読みました。主人公の輔と触れ合い、共に事件を追っていく中で徐々に人間らしくなっていく相以がとても可愛かったです。と、同時に相以のような人間らしいAIが現実に存在していたらと、思わず考えを巡らせてしまいました。
AIを使ったフェイクニュースなども問題になっている現代、人工知能がさらに発展したらどうなるのだろうと考えさせれる作品でもありました。 -
Posted by ブクログ
双子のAI「探偵の相以」と「犯人の以相」による推理バトル
以下、公式のあらすじ
-----------------------
賢くて可愛いAI 探偵が悪の組織と本格推理対決。
人工知能の研究者だった父が、密室で謎の死を遂げた。
「探偵」と「犯人」、双子のAI を遺して――。
高校生の息子・輔は、探偵のAI・相以とともに父を殺した真犯人を追う過程で、犯人のAI・以相を奪い悪用するテロリスト集団「オクタコア」の陰謀を知る。
次々と襲いかかる難事件、母の死の真相、そして以相の真の目的とは! ?
大胆な奇想と緻密なロジックが発火する新感覚・推理バトル。
-----------------------
AIが探偵役という発想は面白いんだけど、設定の細部が色々と残念
PCで使っていたSDカードのプログラムがスマホでも普通に動くとかね
互換性もそうだし、そんなデータ量でAIが動かせるわけないじゃん
しかもオフライン環境って事は膨大なデータベースを利用できないですし
あと、バックアップとか真っ先に考えないものですかね?
と、設定には初っ端から色々とツッコミを入れつつ
2話目で「これはある意味でバカミスなのか?」と思った
そこで、「なるほど早坂吝だったな」と思い至る
そんな気分で読んでいたけど、最期まで読めばそこそこの構成の妙があってよかった
AIの活用に関して、基本的な事が理解できるエピソードになっている
フレーム問題
シンボルグラウンディング問題
チューリングテスト
「不気味の谷」は思考ではなく見た目や挙動に関する意味の方が強いので、作中の出来事を不気味の谷とよんで良いのかは疑問
AIを捜査に活用するのはいいんだけど
パターンマッチングは予断そのものなので、捜査で使うのはちょっと危険ではなかろうか?
それ以外の可能性を最初から摘んでしまう恐れがあるので、現実では利用して欲しくないといったところでしょうか