【感想・ネタバレ】双蛇密室のレビュー

あらすじ

本邦初トリックに唖然! 「蛇の悪夢」は「地と天の密室」に関わりが?ミステリランキングを賑わす「らいちシリーズ」最強作! 援交する名探偵・上木らいちの「お客様」藍川刑事は「二匹の蛇」の夢を事あるごとに見続けてきた。幼い時に自宅で二匹の蛇に襲われたのが原因のようだが、その裏に藍川の両親が関わった二つの密室事件が隠されていた。らいちが突き止めた前代未聞の真相とは? 「本格」と「エロ」を絶妙に融合した人気シリーズ!

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Posted by ブクログ

マジでヤバい。エグい。
唯一無二前代未聞空前絶後奇想天外。

なんでこんなの思いつくの??
らいちが言うように、まさに"人類初"。

はっきり言ってストーリーなどはないに等しく、トリックありき。だが、その推理に必要な描写だけをしており、一切無駄がないため、前半、中盤もスラスラと読める。(まぁもちろんコミカルなキャラクター、文章の影響もあるんだが。)

解説より
「論理と下ネタはこんなにも美しくマッチングするものなのか、と僕はこの作品に教えられた。(中略)
この世界で老若男女ーー大半の人が興味を持ち、共通した知識を持ち合わせているジャンル、それこそが下ネタなのだろう。だから、下ネタを用いた論理的な展開は誰もが納得する形に収まるのだ。」

賛否両論あるだろうが、(もちろん自分は賛)このトリックは一読の価値がある。
これほどにいくつもの新しい奇抜なトリックを生み出す作家は他にいないだろう。


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2021年09月14日

Posted by ブクログ

相変わらずめちゃくちゃ面白かったです!
オチはいくらか予想できましたがそれでも凄かったです。
作者様の勉強量には感服しました。

恐らくオチを先に思い付き、そんな症例が都合よく存在するのか論文を漁りまくって見つかったら作品に仕上げているんだろうと思います。
海外の論文まで漁ってて凄いです。
別に架空の病気を持ち出してもいいのに、『天文学的確率だが一応現実で起こる可能性は0ではない』という風に仕上げる熱意が凄いです。
恐れ入りました。

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2024年08月22日

Posted by ブクログ

前作以上にとんでもねぇミステリである。この結末を予想できる者はいるのだろうか?次回作があるのを知っているので、さらば藍川、、、と感傷に浸れなかったのは少しもったいなかったが。いやはや、著者のアイデアが枯れるとは到底思えない。

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2019年08月06日

Posted by ブクログ

エンコー探偵・上木らいちの第4作目。
本作は藍川刑事の過去の謎を解き明かすという話。
珍しく普通の本格ミステリーみたいだなーと思いつつ読んでいたが、最後にまんまとやられた。実際にこんなことがあり得るのか!?と考えるよりも、よくもこんな結末を考えるものだと笑ってしまった。
読み終えると、これもあれも必要な要素だったんだなと思えてくる。おふざけな設定と結末だが、緻密な組み立てで成り立っている大真面目な本格ミステリーだ。
ちゃんと次作もあって安心した。

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2019年07月07日

Posted by ブクログ

途中まではなんか平凡だなぁと思っていたら、とんでもないオチで唖然としてしまった。     
さすが早坂吝。唯一にして無二の小説家である。

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2019年06月30日

Posted by ブクログ

上木らいちシリーズは虹の歯ブラシに続き読むのが2作目。読みやすいが、高校生のらいちの経験値の高さや、トリックが現実離れし過ぎてゲンナリする。エロさも下品で無理矢理感を感じる。

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2025年09月28日

Posted by ブクログ

らいちシリーズ
ふざけているけど推理として成立していて且つフェアであり、シモミステリーという似たものがあまりない斬新なシリーズ
が、この双蛇密室は中盤出てくる突飛な要素がどうにも自分にはガッカリで。そりゃあないぜ…
でも、まあ内容はしばらく忘れない、だろうなあ

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2025年08月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「胎児が子宮姦をしようとする男を噛み殺した」という真相は確かに唯一無二ではあるが、ミステリとしてはそれがすべてといった印象。構成面での工夫もなく、前作までのフェア精神もない。特に「トビヘビ」や「魔歯」といった一般的では無い設定がトリックにされているのは、上述の真相を形作るために逆算して設定されたとしか思えない。黒死館のようにそれがひとつのテーマならまた別だけれど……。本作の場合は奇抜さだけを求めてミステリとしての面白さは捨ててしまっている。


………これは勝手な想像なんだけど元々「悪い方の蛇」はそのままフロイト的な意味で男性器だったんじゃないだろうか。でもそれだと読者もすぐに真相に気づいてしまうだろうから変えたとか……赤ちゃんに歯が生えている&へその緒を通って吸収された毒が赤ちゃんの血液にも含まれている、を想定しないとどっちにしろ真相にはたどり着けないのでそのままで良かったんじゃないだろうか??

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2025年01月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上木らいち第三弾。
藍川刑事の出生の秘密に迫る。

38年前、藍川刑事の実の父親はDV夫で、妻を陵辱しまくっていた。産婦人科医の育ての父に救われる。
プレハブ小屋では、妻と夫が倒れており、夫は死んでいた密室殺人。
真相は妻は隣に住む蛇女の蛇に噛まれて毒でのたうちまわってる所にDV夫が帰宅し、毒に苦しむ女を犯す快感に酔いしれ、毒で子宮口が開いた妊婦の子宮口をさらに開こうと腕を突っ込んだ所、臍の緒を通って毒に犯された胎児が噛みついて夫はアナフィラキシーで死亡というとんでも真相。

第二の事件である、高層マンション最上階での蛇に噛まれた事件は、トビヘビを使ってむかいのオフィスビルから何匹も蛇を飛ばして成功した2匹の犯行という大胆真相。

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2025年01月12日

Posted by ブクログ

とんでもないバカミス。謎解きをするためには記述されていない雑学的な知識が必要となるため、フェアな本格ミステリではないだろう。小説としては面白いです。

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2024年09月16日

Posted by ブクログ

絶対わからない真相がスゴイ! 超奇天烈密室トリック 下ネタ本格ミステリーらいちシリーズ第4弾 #双蛇密室

主人公である刑事は、いつも二匹の蛇に襲われる夢を見ていた。かつて主人公の両親が密室で毒蛇に襲われたが原因だったのだ。その謎を解くべく、援交探偵上木らいちが動き始める。

わかるかっっっ!

ままで上木らいちシリーズは、どれもこんな真相見抜けるかよっ て、感じでしたが、本作はもう絶対無理w さすがにこの真相は世界中探してもないだろ。発想が天才的すぎるてビビる。

相変わらずエロネタが強烈なので、ダメなひとはやめておきましょうね。ただ私にはめっちゃ刺さる、大好き。

そして上木らいち、主人公藍川をはじめ、登場人物たちが下劣で変態な人ばっかり。でもどこか人間味、愛嬌があってカワイイですね。まぁミステリーはエンターテイメントですから、読者を楽しませてくれるのは高評価です。

密室トリックが2つありますが、これは知らなかったですね~ 勉強になりました。なおメイントリックは先でも述べたように、奇想天外すぎてひっくり返ります。

本作、ちょっと文章と構成が荒いかなーと思う点があるので、そのあたりが若干惜しい。しかしながら、どんなトリックでも解いてやるぜって人には、超おすすめの作品です!

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2022年05月25日

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