早坂吝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
早坂吝(はやさかやぶさか)氏は初読みの作家である。
何やら舌を噛みそうな目を惹く名前だという印象、メフィスト賞受賞をしている作家との認識で本書を手に取ってみた。
非常に読みやすく、捲るページも早く楽しく読み終わってしまった。
未解決事件の事を迷宮入りという。
道に迷って犯人に辿り着けない、捜査が袋小路に迷い込む事を比喩している。
しかし、迷宮とは分岐の無い交わらない一本道であり、通路は渦を巻くように中心の側を繰り返し通りながら、最後には必ずそこに到達する。
迷うのは迷路(メイズ)であり、一方、迷宮(ラビリンス)は弛まぬ前進を続けていればいずれは核心に辿り着く。
読者を迷路へと誘うのか、迷宮へと -
Posted by ブクログ
孤島に集められた子どもたちの中で連続殺人が起き、その犯人を追うのが探偵ではなく“人を殺そうとしていた少年”という、かなり異色の設定のミステリーです。
読み始めた時はタイトルのインパクトに惹かれて買ってしまいました。
誰もが何かを隠し、誰もが少しずつ壊れていて、普通のミステリーなら被害者や探偵の側に立つはずなのに、気づけば危うい立場の人間たちを追いかけていました。
特に、主人公が決して正義の人間ではないからこそ見えてくる景色が面白く、善悪の境界が曖昧なまま物語が進んでいく不穏さには独特の引力がありました。
読んでいる間は常に居心地が悪いのに、なぜか先が気になってしまいます。
ただ、猟奇的な描写や -
Posted by ブクログ
AIが登場する小説を探していて手に取りました。
「探偵」として謎を解くAIと、「犯人」として完全犯罪を計画するAIが互いに対戦を繰り返しながら深層学習してゆく、という設定は面白いと思いますし、フレーム問題(AIが思考するにあたって「考慮しなくてよい要素」を決めて思考をスムーズにする枠組み(=フレーム)が機能せず、AIの思考が停滞してしまう状態)が起こったり、シンボルグラウンディング問題(AIが「概念」を表す言葉が何を示すかを認識することができず、不適切な回答を出す状態)が起こったり、といったAIを運用するうえでの課題も上手く物語に取り入れられていたように思います。
一方で、ストーリーはご都合 -
Posted by ブクログ
ネタバレ麻耶さんの解説がドンピシャでそれを超える表現が見つからない
メフィスト賞50回の高いハードルを越えながら泥団子もぶつけてきた、という表現が大好き
語り手の沖くんのすれたミステリマニアをベースに陰キャから陽キャまでキャラ変し、べらべらしゃべってくれる内容が全部伏線ですごい
実は〇〇でした系のミステリでは、某色がいっぱいタイトルについてるミステリくらいびっくりした
○○の正体にも納得!
面白くバカバカしく遊び心にあふれ、根底はしっかりしている……
知識量すごいけどおもろな方がおもろなアウトプットにふっきれてる感じが好き
どんでん返しも好きです -
Posted by ブクログ
作者がめっちゃ前に出てくるミステリー小説は初めての体験だったので、それはそれで良かった。
どんな話を読めるんだろうかとわくわくして読み始めたんだけど、突然ものすごくくだらないのではこれは…?という感じになっていって、釈然としないまま読み進めていた。
ただ最後まで読んでみると様々な仕掛けが絡み合っていてよく作り込まれていたことを感じられた。
この本の主題である肝心のタイトル当てに関しては、解決編でトリックがわかったところですぐにわかったけれど、逆に言えばトリックがわかるまでは全くわからなかったのが無念。
そして仕掛けが暴かれたときには、それまでのいろんなページに戻って読み返すということをせざ -
Posted by ブクログ
斜め上過ぎてある意味衝撃。
読む前は、タイトル当て!?面白そうじゃんと。
途中まで一体どんな言葉が入るかと頭をグルグルしながら真剣に読んでいたら…後半、全てが斜め上の発走で急にバカミス的要素が…
タイトルとあらすじだけで人にこんなのがあるよーと迂闊に言っちゃいけないやつですね笑
今まで紹介した人ごめんなさい(笑)
早坂さんの作品を初めて読みましたがエロ要素が基本入るんですかね?
急に方向転換していくからびっくりです。
硬派なミステリばっかり読んでる時に息抜きミステリ的な感じで読めますしこれはこれで唯一無二で面白かったです!
ちなみにタイトルは結局当てようという意識が飛んでいってしまって答え合わ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「読者への挑戦状」という一文から始まるこの小説は、まさに文字通り、読者に挑戦を突きつけてくる物語。
その挑戦とは、物語を最後まで読み解いたうえで、この小説のタイトルに入る◯◯◯◯◯◯◯◯、伏せられた言葉を当てること。
タイトルはことわざで、伏字の数はそのまま文字数を示している。
つまり漢字かな交じりで8文字、すべてひらがなにすると13文字になる。
本作では各章にことわざが冠されており、その章で起こる出来事は、まさにそのことわざを体現する内容になっている。
たとえば「第一章:類は友を呼ぶ」では、共通の趣味嗜好を持つ人々がブログを通じて出会い、オフ会として集まる様子が描かれる。
「第