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高校1年生の剣先は剣道で全国ベスト4になった実力者だが、幼馴染を通り魔から守れなかったため剣を捨てた。ある日、超能力体験学習のため来校した超能力者イマワの死体が足跡のない運動場で見つかる。すると学校が外部と遮断され、スピーカーから「脱出するには私を倒せ」という「魔王」の声が聞こえ、モンスターたちが出現。剣先は超能力少女ミラを守るため、モンスターと戦い、魔王を探すのだが。驚愕の「新感覚」本格ミステリ!
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Posted by ブクログ
いつものテイストはなく、文章と論理で翻弄。謎の解明がちょっと長いなと感じました。ミステリだとこれくらい普通だと思うので、いまいち入り込めなかったということなのかも。
RPGのワクワク感と推理の切れ味が凄い。恋人探偵にはイラっとしたけど(笑)。細かい仕掛けを積み重ねて壮大な仕掛けに説得力を持たせているのは上手いやり方だなと思った。
超能力RPGミステリ!? 超能力者の遺体が発見された途端、外部と遮断された高校。“魔王”を倒せば元の世界に戻れるのだが… 異常環境の中でも伏線を張り巡らし、ミステリ的に論理で解明されるが、正直RPG部分がそんなに面白く無かったのが残念(汗)らいちは出てきませんw
良くも悪くも好みの差が激しい作品であることが容易に想像できる作品ですね。この設定とこの世界のルールが受け入れられればなかなか楽しいかなと(屍人荘の時もそんなこと書いたような)。 まぁとにかく、個人的には楽しめました。 ただあの2人に関しては・・・なかなか受け入れられなさそうと思うのは仕方ないよね^^...続きを読む; そして最後の最後、やっぱりそうなるよねぇ。
超能力×学園×RPG×ミステリというふんだんに設定が盛られた作品。最初は死体が発見され超能力によって学園内に閉じ込められモンスターが跋扈し始めそれを倒していくという王道RPGという展開にちょっと拍子抜けしたが最後の最後でちゃんと超能力を絡めながらも本格ミステリしてくれたのでそこが良かった。しかし探偵...続きを読むが謎解きまでただのモブ生徒という扱いの描写しかされていなかったのがちょっと面白かった。
ファンタジーRPG/ミステリ/超能力 RPG世界から現実世界に戻っても超能力者が存在するせいで、謎解きにリアリティは皆無。超能力のルールを明示しているので、ギリギリでフェアかな、という印象。 西澤保彦さんのSFミステリを少し連想しました。 変格ミステリとして、奇抜な設定を評価します。
RPGパートがあまりにもあんまりな淡々とした進行で文体の軽さがなければ読み進めるのが辛かったが、ある物と超能力とRPG世界のルールにより積み上げられていく推理パートは好き。それと金の仮面と銀の仮面ってもう肉のアレしか思い浮かばないヤツだった
何ともふざけたタイトルですが、元ネタは思った通り。物語の核心に至って、その元ネタがじわじわと聞いてくる辺りは、意識的なのかどうなのか… 事件自体は、足跡の無い校庭に屍体がぽつん。という単純なものですが、その真相は瞬間移動や物体浮遊術が横行する世界において尚、ツイストの効いたもので、やはり要注目の新人...続きを読むだなと。 さらに、過剰なまでの消去法も盛り込んであり、本格ミステリを期待した読者も安心して読めると思います。 ただ、もう少し分量が欲しかった。というのが正直なところです。超能力者の跋扈する異世界本格としては高水準ですが、そこにRPG要素を入れるなら、そこをもっとじっくりと書いて欲しかったです。 まあ、この雑多な感じが著者の持ち味なのかもしれませんが…
特殊設定をフルに生かした緻密なルール本格。特殊状況は余すところなく推理に生かされているけれど、妙に推理部分が遊離してしまっている感があるのが残念。あくまで推理の材料なためか、中心である現象の結末自体はあまり意外なものではなく、それが動くという訳でもなかったし。
早坂吝さんの第3作は、お下劣路線から一転、ゲームネタらしい。宮部みゆきさんの『ボツコニアン』シリーズで苦痛を味わった直後だけに、気乗りしなかったのだが…。 高校1年生の剣崎は、全国ベスト4になったほどの剣道の実力者だったが、ある事情から竹刀を置いた。ある日、今をときめく超能力者・イマワが来校し...続きを読むたのだが…彼女の死体が運動場の中央で見つかった。足跡はどこにもない。 超能力者を登場させるミステリーに例がないことはないが、何でもありにならないようルール設定を厳格にするか、ネタに走るか、いずれかを迫られる。この人はネタに走るだろうと予想したが、ん? いきなり学校がRPGの舞台に? 魔王に支配された学校で、バトルが始まるが、ちっともワクワクしない。ボツコニアンの悪夢が甦り、流すように読んでいく。描写はとてもシリアスなのだが…。モンスターを倒してカードを集めるとか、某有名作品のパクリかよっ! 一応、本作の大部分を占めるRPGの部分は、伏線になっている。剣崎が過去と対峙する展開は、それなりに読ませてくれるが、正直オチに期待するのはやめていた。遅読の僕でも、あっという間に終盤に差しかかる。 いやはや、さすがに食えない作家である。本作は、表面上ネタ作品と思わせておいて、ルール設定もしっかりされていた。いわば、RPGの部分はルール説明だったのである。なるほど、超能力という禁じ手を使いつつも、筋は通っている。 でもさ、強力な超能力者なのに、防げなかったのかよっ! と、多くの読者が思うだろう。ほほう、なかなかやるじゃないか。物理トリックの要素もある。あのシリーズで似たようなトリックがあったが、早坂さんが確信犯かどうかは知らない。 真相が明らかになっても、突っ込みたい点は多々あるが、どことなく愛おしい。つくづく不思議な作家である。でもね、やっぱりこれだけは言わせて。 RPGの部分はどうしても必要なのか???
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