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Posted by ブクログ
早坂吝(はやさかやぶさか)氏は初読みの作家である。
何やら舌を噛みそうな目を惹く名前だという印象、メフィスト賞受賞をしている作家との認識で本書を手に取ってみた。
非常に読みやすく、捲るページも早く楽しく読み終わってしまった。
未解決事件の事を迷宮入りという。
道に迷って犯人に辿り着けない、捜査が袋小路に迷い込む事を比喩している。
しかし、迷宮とは分岐の無い交わらない一本道であり、通路は渦を巻くように中心の側を繰り返し通りながら、最後には必ずそこに到達する。
迷うのは迷路(メイズ)であり、一方、迷宮(ラビリンス)は弛まぬ前進を続けていればいずれは核心に辿り着く。
読者を迷路へと誘うのか、迷宮へと誘い込むのか、アナタは作者の技巧を見破れるだろうか!?
Posted by ブクログ
本屋さんにふらりと寄ったら、有栖川先生の帯をつけた新刊が目に入った。
解説も先生だ。
最近流行りなのか『超絶技巧のミステリ』ってやつか。個人的に刺さらないものもあるので、少し警戒している。本作もそれ系と見た。うーん。
まずは解説を読もう。有栖川先生は解説から読む読者のために結末に関わることを解説に書かないのを知っている。いつもありがとうございます。
なんと作中で作家アリスシリーズに言及があるという。(しかも森下刑事!)
これは読まねば。
グロテスクな事件の様相から始まり、場面転換のあとはいよいよ名探偵のターンだ。
名探偵とはなにか?本作に出てくる名探偵は、自分を名探偵と言い、やたらと『名探偵はすごい』とも言う。『探偵』は自称できるが『名探偵』はどうか?まあそういう探偵もいるだろうが、薄っすら漂うこの違和感。
大丈夫。違和感の理由はちゃんとわかる。
そしてちゃんと、事件は解決される。
グロテスクである以外は読みやすくできているので、気軽に読めた。
こういう感じだよなあ最近のミステリーって。
個人的には有栖川先生よりも綾辻先生を連想したかな。
面白くて、トリックも意外で、…でも物足りなかったかも。
刑事たちの出てきかたが唐突に思えたのかな?
やはり奇抜よりもロジカルなものが好みのようです。んー
Posted by ブクログ
はじめにタイトルにもある「しおかぜ市一家殺人事件」が犯人の餓田の視点から描かれた。
その後、シーンが変わり、森ノ宮という若い女性刑事が出てきて、この人物が探偵として事件を解き明かすのかと思った。しかし、名探偵の死宮遊歩が現れ、彼女が体験した「迷宮牢の殺人」というデスゲームを模した事件の話へと変わっていった。
「迷宮牢の殺人」の中には、様々な伏線や叙述トリックが散りばめられていて、最後には「しおかぜ市一家殺人事件」の解決編へと繋がっていった。
作中で死宮が言っていた「迷宮(ラビリンス)とは、迷路(メイズ)と違い、交わらない一本道であり、弛まぬ前進を続けていれば、核心に辿り着く」という言葉がこの小説を通して表現されていることに気づき度肝を抜かれました。
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小説・文芸
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