あらすじ
名探偵、死宮遊歩は窓のない部屋で目覚めた。部屋の外は迷宮である。探索しながら、同様に囚らわれていた男女と次々に合流すると、声が流れてきた。「迷宮入りした六つの事件の犯人を集めた。七人で殺し合い、生き残った一人のみがこの迷宮牢から解放される」。そして、言葉通り、一人ずつ囚らわれ人が殺されていく――。鬼才の超絶技巧ミステリ!
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Posted by ブクログ
文庫化を待っていた作品
すぐに読み終わってしまった
シンプルかつ理解しやすい叙述トリックが盛りだくさん
プロットと構成も傑作
言葉遊びや寺山修司オマージュなどにはニヤリとさせられる
これは著者の代表作になったと思う
個人的には、らいちシリーズより一段上の評価
このミス37位!?
嘘でしょ?
Posted by ブクログ
しおかぜ市で起こった凄惨な一家殺害事件。そして捜査パートで語られる迷宮牢での殺人。
そういう事だったのか!最後まで読むと、途中からどんどん大きくなっていた違和感の理由もわかりすっきり。
読みやすいし斬新で面白かったです。
梶井基次郎「檸檬」のネタが作中に出てきてクスッとしました。
Posted by ブクログ
しおかぜ市一家殺害事件の犯人餓田。その後、名探偵死宮が解決した迷宮牢の殺人を刑事森ノ宮に披露するパートに。
どう二つがつながっていくのかと思えば、迷宮牢は作中作。作中作の名探偵死宮が迷宮牢の殺人を書いてる作者死宮となり、死宮の正体は…
迷宮牢の6つの迷宮事件に云々という前置きもうまく効いてるのも面白い。
Posted by ブクログ
読みやすさ抜群。
帯に書いてあるように、トリプルプレイとも呼べる謎解き構成。
それを300ページ足らずで成す、早坂吝の天才っぷりが示されている作品。
Posted by ブクログ
最初はグロテスクな表現ありで、苦手な方もいるかもしれませんが、迷宮編から徐々にヒートアップしてハラハラの連続で楽しく読ませて頂きました。
Posted by ブクログ
本屋さんにふらりと寄ったら、有栖川先生の帯をつけた新刊が目に入った。
解説も先生だ。
最近流行りなのか『超絶技巧のミステリ』ってやつか。個人的に刺さらないものもあるので、少し警戒している。本作もそれ系と見た。うーん。
まずは解説を読もう。有栖川先生は解説から読む読者のために結末に関わることを解説に書かないのを知っている。いつもありがとうございます。
なんと作中で作家アリスシリーズに言及があるという。(しかも森下刑事!)
これは読まねば。
グロテスクな事件の様相から始まり、場面転換のあとはいよいよ名探偵のターンだ。
名探偵とはなにか?本作に出てくる名探偵は、自分を名探偵と言い、やたらと『名探偵はすごい』とも言う。『探偵』は自称できるが『名探偵』はどうか?まあそういう探偵もいるだろうが、薄っすら漂うこの違和感。
大丈夫。違和感の理由はちゃんとわかる。
そしてちゃんと、事件は解決される。
グロテスクである以外は読みやすくできているので、気軽に読めた。
こういう感じだよなあ最近のミステリーって。
個人的には有栖川先生よりも綾辻先生を連想したかな。
面白くて、トリックも意外で、…でも物足りなかったかも。
刑事たちの出てきかたが唐突に思えたのかな?
やはり奇抜よりもロジカルなものが好みのようです。んー