【感想・ネタバレ】しおかぜ市一家殺害事件あるいは迷宮牢の殺人のレビュー

あらすじ

名探偵、死宮遊歩は窓のない部屋で目覚めた。部屋の外は迷宮である。探索しながら、同様に囚らわれていた男女と次々に合流すると、声が流れてきた。「迷宮入りした六つの事件の犯人を集めた。七人で殺し合い、生き残った一人のみがこの迷宮牢から解放される」。そして、言葉通り、一人ずつ囚らわれ人が殺されていく――。鬼才の超絶技巧ミステリ!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

文庫化を待っていた作品
すぐに読み終わってしまった

シンプルかつ理解しやすい叙述トリックが盛りだくさん
プロットと構成も傑作

言葉遊びや寺山修司オマージュなどにはニヤリとさせられる

これは著者の代表作になったと思う
個人的には、らいちシリーズより一段上の評価

このミス37位!?
嘘でしょ?

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2025年12月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

はじめにタイトルにもある「しおかぜ市一家殺人事件」が犯人の餓田の視点から描かれた。

その後、シーンが変わり、森ノ宮という若い女性刑事が出てきて、この人物が探偵として事件を解き明かすのかと思った。しかし、名探偵の死宮遊歩が現れ、彼女が体験した「迷宮牢の殺人」というデスゲームを模した事件の話へと変わっていった。

「迷宮牢の殺人」の中には、様々な伏線や叙述トリックが散りばめられていて、最後には「しおかぜ市一家殺人事件」の解決編へと繋がっていった。

作中で死宮が言っていた「迷宮(ラビリンス)とは、迷路(メイズ)と違い、交わらない一本道であり、弛まぬ前進を続けていれば、核心に辿り着く」という言葉がこの小説を通して表現されていることに気づき度肝を抜かれました。

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2026年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「しおかぜ市一家殺害事件」と「迷宮牢の殺人」、二つの事件がどうつながっていくのか、その構成がとにかく面白い。別々に進んでいるように見える物語が、少しずつ一本につながっていく感覚がたまらない。迷宮牢で次々と起こる事件も、閉ざされた空間ならではの緊張感と謎解きの楽しさがあって、一気に引き込まれた。

そして何より、読者の思い込みを巧みに利用した仕掛けが見事。細部まで計算された構成に驚かされながら、最後まで楽しめるクセのある本格ミステリだった。

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2026年09月13日

Posted by ブクログ

終盤まで読んで良い形で「騙された!」と。

途中に感じた違和感はこれだったか、と納得し
感想もがらりと変わりました。

こんなミステリーは初めて。

また数ヶ月、数年後に読み返そうと思う本は数多くありますが、この作品はその場で最初からもう一度読み返したいと思えるものでした!

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2026年06月10日

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しおかぜ市で起こった凄惨な一家殺害事件。そして捜査パートで語られる迷宮牢での殺人。

そういう事だったのか!最後まで読むと、途中からどんどん大きくなっていた違和感の理由もわかりすっきり。
読みやすいし斬新で面白かったです。
梶井基次郎「檸檬」のネタが作中に出てきてクスッとしました。

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2025年12月17日

Posted by ブクログ

しおかぜ市一家殺害事件の犯人餓田。その後、名探偵死宮が解決した迷宮牢の殺人を刑事森ノ宮に披露するパートに。
どう二つがつながっていくのかと思えば、迷宮牢は作中作。作中作の名探偵死宮が迷宮牢の殺人を書いてる作者死宮となり、死宮の正体は…
迷宮牢の6つの迷宮事件に云々という前置きもうまく効いてるのも面白い。

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2025年12月13日

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読みやすさ抜群。
帯に書いてあるように、トリプルプレイとも呼べる謎解き構成。
それを300ページ足らずで成す、早坂吝の天才っぷりが示されている作品。

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2025年11月21日

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早坂吝(はやさかやぶさか)氏は初読みの作家である。
何やら舌を噛みそうな目を惹く名前だという印象、メフィスト賞受賞をしている作家との認識で本書を手に取ってみた。
非常に読みやすく、捲るページも早く楽しく読み終わってしまった。
未解決事件の事を迷宮入りという。
道に迷って犯人に辿り着けない、捜査が袋小路に迷い込む事を比喩している。
しかし、迷宮とは分岐の無い交わらない一本道であり、通路は渦を巻くように中心の側を繰り返し通りながら、最後には必ずそこに到達する。
迷うのは迷路(メイズ)であり、一方、迷宮(ラビリンス)は弛まぬ前進を続けていればいずれは核心に辿り着く。
読者を迷路へと誘うのか、迷宮へと誘い込むのか、アナタは作者の技巧を見破れるだろうか!?

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2026年09月05日

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ネタバレ

最初に強盗殺人犯視点の話「しおかぜ市一家殺害事件」があり、唐突に登場人物が変わり、デスゲームに巻き込まれた名探偵の話「迷宮牢の殺人」が進む。なんじゃこりゃと思いつつ読み進めるとどんでん返し。真面目に推理してなくても驚かされる展開。なんとなく構成が雑な気もしないでもないけど、文章自体は読みやすいのでそれなりに面白かったと言えるかな。

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2026年08月31日

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ネタバレ

設定と構図が面白かった。
このページ数の薄さ、情景描写をできるだけ削ってシリアスとアクションとトリックを詰め込んでいる。
さくっと箸休めに読もうとしたのに、あっという間の展開に箸休めどころではなかった。
トリックに関しては文中で気付いて疑問に思ったので、鮮やかに騙されることはなかった。やっぱり叙述トリックは気付いちゃうと面白さが半減してしまう。
どちらの犯人も胸糞キャラ立っててよかった。

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2026年03月23日

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ネタバレ

最初はグロテスクな表現ありで、苦手な方もいるかもしれませんが、迷宮編から徐々にヒートアップしてハラハラの連続で楽しく読ませて頂きました。

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2025年12月10日

Posted by ブクログ

本屋さんにふらりと寄ったら、有栖川先生の帯をつけた新刊が目に入った。

解説も先生だ。

最近流行りなのか『超絶技巧のミステリ』ってやつか。個人的に刺さらないものもあるので、少し警戒している。本作もそれ系と見た。うーん。

まずは解説を読もう。有栖川先生は解説から読む読者のために結末に関わることを解説に書かないのを知っている。いつもありがとうございます。
なんと作中で作家アリスシリーズに言及があるという。(しかも森下刑事!)
これは読まねば。

グロテスクな事件の様相から始まり、場面転換のあとはいよいよ名探偵のターンだ。

名探偵とはなにか?本作に出てくる名探偵は、自分を名探偵と言い、やたらと『名探偵はすごい』とも言う。『探偵』は自称できるが『名探偵』はどうか?まあそういう探偵もいるだろうが、薄っすら漂うこの違和感。
大丈夫。違和感の理由はちゃんとわかる。
そしてちゃんと、事件は解決される。

グロテスクである以外は読みやすくできているので、気軽に読めた。
こういう感じだよなあ最近のミステリーって。
個人的には有栖川先生よりも綾辻先生を連想したかな。
面白くて、トリックも意外で、…でも物足りなかったかも。
刑事たちの出てきかたが唐突に思えたのかな?
やはり奇抜よりもロジカルなものが好みのようです。んー

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2025年12月09日

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