あらすじ
名探偵、死宮遊歩は窓のない部屋で目覚めた。部屋の外は迷宮である。探索しながら、同様に囚らわれていた男女と次々に合流すると、声が流れてきた。「迷宮入りした六つの事件の犯人を集めた。七人で殺し合い、生き残った一人のみがこの迷宮牢から解放される」。そして、言葉通り、一人ずつ囚らわれ人が殺されていく――。鬼才の超絶技巧ミステリ!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
はじめにタイトルにもある「しおかぜ市一家殺人事件」が犯人の餓田の視点から描かれた。
その後、シーンが変わり、森ノ宮という若い女性刑事が出てきて、この人物が探偵として事件を解き明かすのかと思った。しかし、名探偵の死宮遊歩が現れ、彼女が体験した「迷宮牢の殺人」というデスゲームを模した事件の話へと変わっていった。
「迷宮牢の殺人」の中には、様々な伏線や叙述トリックが散りばめられていて、最後には「しおかぜ市一家殺人事件」の解決編へと繋がっていった。
作中で死宮が言っていた「迷宮(ラビリンス)とは、迷路(メイズ)と違い、交わらない一本道であり、弛まぬ前進を続けていれば、核心に辿り着く」という言葉がこの小説を通して表現されていることに気づき度肝を抜かれました。
Posted by ブクログ
「しおかぜ市一家殺害事件」と「迷宮牢の殺人」、二つの事件がどうつながっていくのか、その構成がとにかく面白い。別々に進んでいるように見える物語が、少しずつ一本につながっていく感覚がたまらない。迷宮牢で次々と起こる事件も、閉ざされた空間ならではの緊張感と謎解きの楽しさがあって、一気に引き込まれた。
そして何より、読者の思い込みを巧みに利用した仕掛けが見事。細部まで計算された構成に驚かされながら、最後まで楽しめるクセのある本格ミステリだった。
Posted by ブクログ
最初に強盗殺人犯視点の話「しおかぜ市一家殺害事件」があり、唐突に登場人物が変わり、デスゲームに巻き込まれた名探偵の話「迷宮牢の殺人」が進む。なんじゃこりゃと思いつつ読み進めるとどんでん返し。真面目に推理してなくても驚かされる展開。なんとなく構成が雑な気もしないでもないけど、文章自体は読みやすいのでそれなりに面白かったと言えるかな。
Posted by ブクログ
設定と構図が面白かった。
このページ数の薄さ、情景描写をできるだけ削ってシリアスとアクションとトリックを詰め込んでいる。
さくっと箸休めに読もうとしたのに、あっという間の展開に箸休めどころではなかった。
トリックに関しては文中で気付いて疑問に思ったので、鮮やかに騙されることはなかった。やっぱり叙述トリックは気付いちゃうと面白さが半減してしまう。
どちらの犯人も胸糞キャラ立っててよかった。