【感想・ネタバレ】VR浮遊館の謎―探偵AIのリアル・ディープラーニング―(新潮文庫nex)のレビュー

あらすじ

人工知能探偵・相以(あい)と助手の輔(たすく)は、世界初のフルダイブ型VRに挑戦! あらゆるものが浮遊する館で、相以は魔法使いに変身! 早速、犯人当てゲームの最速クリア法を提案する。「一人ずつ殺していけばいいと思います!」ゲームとは思えない生々しい死体の出現、迫りくる殺人鬼の魔の手。はたして二人は浮遊館の謎を解き、無事に脱出できるのか。急転直下の推理バトル、新感覚ミステリ。

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感情タグBEST3

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これは面白かった。探偵AIシリーズの最高傑作だ。
フルダイブ型のVRを作中に登場させてそれを舞台にしてしまうのがとても楽しい。
それでいてこの論理的で文句のつけようがない推理が実に素晴らしかった! 結末で思わず興奮のあまり笑いだしそうになった。ミステリはこうでなくちゃ。

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2024年12月04日

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ネタバレ

早坂さんらしく、真相はぶっ飛んでいる。たしかに世界観と真相がマッチしていて、この世界観が選ばれた理由としては納得がいく。ただ、魔法世界のルールが若干恣意的な感じがしないでもない。それでも逆転の発想が面白かったので良き。

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2024年08月25日

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ネタバレ

今作はつまみぐいでなく、シリーズを通して読むことをおすすめします。込み入った特殊設定ミステリが好きな方は読むべきでしょうね。

【以下未読の方は読まない方がいいかな】


私はとあるヒントから、話の大オチについては頭のほんのほんの片隅にあったんですよ。しかし、ダミーが抜群によく出来ていて(フォースすごい!)、完全にその可能性が脳内から消え去っていたんです。もうここまでやってくれたらスタンディングオベーション。『四元館』『しおかぜ市』に続き、今年も優れた「超本格」を生み出した早坂先生に今後も注目です。何気に1番の衝撃は作者が文学部出身ということ。いやしかし偏見は良くないな。

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2025年11月08日

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いずれは本当にVRでこんなことが体験できるようになるのかなぁ。今回はVRということで魔法も出てきたりしますが、特殊設定ミステリの中でもかなり特殊なシチュエーションではないかと思います。
ただ、細かいことを書いちゃうとネタバレになってしまいますが、ちょっと現実的ではないかなぁ。

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2025年02月03日

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AI探偵相以と助手的立ち位置の主人公輔、その他5人(ゲームキャラ、主人公達含めて8人)が魔法使いになりあらゆる物が浮遊するVR浮遊館の謎を解くという物語。あらゆる設定の死角を突きながら行われてゆく殺人事件とプレイヤー各々の思惑が交差する、、
面白かった

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2025年01月19日

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ネタバレ

 前作から約3年ぶりとなる、『探偵AIのリアル・ディープラーニング』シリーズ第4弾が到着した。今回のメインテーマは、AIというよりVRか。

 探偵のAI「相以(あい)」と助手の輔(たすく)のコンビが、世界初となるフルダイブ型VRに挑む。その性能は、現実世界のVR技術とは比較にならない。VR内の館では、ゲームの参加者を始め、あらゆる物が浮遊していた。

 相以と輔を含む参加者には、それぞれに魔法が割り当てられた。浮遊感の謎を解く推理バトルがスタートする。VR内とはいえ、初めて肉体を得た相以は嬉しそうだが、いきなり物騒な最速クリア法を提案し、おいおいおいおい…。

 VRゲーム内で殺人事件が発生する。これはあくまでVR内の演出なのか、それとも…。VR内での事件という設定は初めて読んだが、前例はあるのかどうか。当然ながら、犯人のAI「以相(いあ)」が裏で手を引いているわけだが。

 奇をてらった設定ながら、現場の痕跡から推理を組み立てるなど、このシリーズにしてはオーソドックスな本格らしさも感じさせる。やがて2人が至った、このVRゲームの真相とは。うーむ、このシリーズならそれくらいでは驚かないというか。

 なるほど、読み流していたあれやこれやは伏線だったわけである。それなりに呆れる壮大な真相ではあるし、十分面白かったのだが、相以VS以相の対決という面では盛り上がりに欠けた感もある。敵ながら、どうしたのさ以相よ?

 毎回抱く、このシリーズにAIという括りは必要か? という疑問だが、VRをメインのテーマにした今回は、相以も以相も生身の人間でも不都合はないような。早坂作品だから、このシリーズだから期待して手に取ったのだけども。

 早坂さん、続編はもう少し早めにお願いいたします。

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2024年04月07日

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ネタバレ

今回はフルダイブVRゲームの体験。八人の魔法使いになり、風の魔法で浮いていると思しき屋敷の真相を暴け、と。人の結合部が星座のように光って見えるという、骨折りジャックも参加している。
そして真実は大掛かり、というか。。。
ゲームの真相は空中浮遊するのは屋敷が自由落下しているから。物語の真相は仮想現実ということで殺人のハードルを下げ、主人公に殺人を犯させるため、仮想の仮想現実、すなわち現実の宇宙空間にて浮遊している、と。
とんでも技術と設定だが楽しく読めた。
が、探偵と犯人のAIたちの決着も読みたいところ。

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2024年10月13日

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何もかも浮かんでる館が舞台のマジックファンタジーミステリ?魔法が使えるというとんでも設定に加え、そこで魔法を使った推理戦が魅力。

早坂先生の作品は一風変わった特殊設定ミステリが得意で、今回もその名の通り、とんでもないオチを用意してくれてます。
いやー、面白かった!

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2024年08月07日

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ネタバレ

実体化の感覚も着々と学習して結果オーライか。魔法とか呪文て理屈で考えると何でもありじゃないから難しい。

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2024年06月29日

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探偵AIシリーズの第4作目、楽しみにしておりました。今回はVRゲームを舞台に輔と相以が事件に挑んでいきます。

今作ではゲームの流れで相以は自身の身体を得ます。今まで画面越しでのコミュニケーションが中心だった輔君も、直接触れ合える相以を前にさぞドキドキしたことでしょう(笑)

また、ゲームが舞台ということで輔と相以はお互いがライバルということになります。そのおかげか、相以の小憎らしくも愛らしい魅力が一層引き立てられていたのではないかと思います。

お話の内容については、恒例のクライマックスに進むにつれて「えー!」という展開になっていきますが、それはそれでぶっ飛んでいて楽しめました。

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2024年05月15日

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