田村義進のレビュー一覧

  • カルカッタの殺人
    1919年、イギリス統治下のインド・カルカッタでイギリス人の政府高官が殺され、口にはイギリス人に対する憎悪を綴ったメモが押し込められていた。
    その後列車が襲われ保安員が殺される事件が発生。

    捜査を担当するのはカルカッタに赴任してきたばかりのウィンダム警部、その部下ディグビー警部補、インド人部長刑事...続きを読む
  • カルカッタの殺人
    時は一九一九年。舞台は英領インド、カルカッタ(今のコルカタ)。スコットランドヤードの敏腕刑事だったウィンダムはインド帝国警察の警部として赴任して間がない。第一次世界大戦従軍中、父と弟、それに結婚して間もない新妻を失った。過酷な戦闘で自分一人生き残ったこともあり、生きる意味と意欲を喪失し、アヘンに溺れ...続きを読む
  • ゴルフ場殺人事件
    南米の富豪ルノーが滞在中のフランスで無惨に刺殺された。事件発生前にルノーからの手紙を受け取っていながら悲劇を防げなかったポアロは、プライドをかけて真相解明に挑む。一方パリ警視庁からは名刑事ジローが乗り込んできた。たがいを意識し推理の火花を散らす二人だったが、事態は意外な方向に・・・。

    次から次へと...続きを読む
  • 帰郷戦線―爆走―
    海兵隊員として戦地で数年間活動したのちに帰国。そしてPTSDを発症。その苦しみが主人公を通して伝わってくる。その苦しみを抱えながら友人の死の真相を追う。特別新しい物語ではないけれどそれでも読ませてくれるのは主人公や友人の妻、子供、犬たちの造形の良さ。なにより子供たちと犬がかわいい。シリーズ一作目とし...続きを読む
  • 帰郷戦線―爆走―
    まるでハリウッド映画でも見ている感じがしました。アクションシーンとか、描かれている人物像が、この本が逆に映画のノベライズではないか、そう錯覚しそうなほど。
     痛快で面白くはあるのですが、それだけでなく、帰還兵たちの苦境にある姿が描かれていて迫ってくるものがありました。小説のランボーでも感じましたが、...続きを読む
  • 窓際のスパイ
    落ちこぼれの個人やグループが千載一遇のチャンスを機に奮闘、大逆転劇を演じて栄光を勝ち取るという設定は、娯楽映画/小説では常套のため、よほどの新機軸を盛り込まないと「またか」という印象になりかねない。本作は〝泥沼の家〟と揶揄されている英国諜報機関の吹きだまりでくすぶるスパイらの物語。スパイスにユーモア...続きを読む
  • ゴルフ場殺人事件
    ある日、ポアロ宛にフランスにあるジュヌヴィエーヴ荘の主人ポール・ルノーから、“探偵のお力添えがどうしても必要です。(p20)”という手紙が届きます。ポアロはすぐにジュヌヴィエーヴ荘に向かいますが、ムシュー・ルノーはその朝すでに殺されていました。ポアロは依頼人の死を防ぐことはできませんでしたが、犯人の...続きを読む
  • 窓際のスパイ
    【英国各紙誌で絶賛された最高のスパイ小説登場! 】 〈泥沼の家〉と呼ばれるその部署は、英国情報部の最下層だ。不祥事を起こした部員はここに送り込まれ、飼い殺しにされるのだ。若き部員カートライトも訓練中のミスのせいでここに放り込まれ、連日ゴミ漁りのような仕事をさせられていた。もう俺に明日はないのか? と...続きを読む
  • ゴルフ場殺人事件
    アガサクリスティーの2作目です。ヘイスティングスアホすぎ、というレビューが多くて和みました、確かにその通りです。笑
    さて本作は、南米の富豪から手紙を受け取ったポアロが彼を訪問するも、殺されてしまっていたという話です。ヘイスティングスが(違う意味で)大活躍します。犯人はノーマークのキャラが犯人でした。...続きを読む