田村義進のレビュー一覧

  • エイレングラフ弁護士の事件簿

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    エイレングラフ弁護士が主人公の短編を全12話収録した作品です。

    1話1話の切れ味は鋭く最後までお話は楽しめます!
    ただ話のフォーマットは同じなのでその点だけ最後らへんになると新鮮味は欠ける。

    今まで読んだ事がない弁護士ミステリーで驚かされた!!

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    2026年06月16日
  • 白昼の悪魔〔新訳版〕

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    むか〜しハマってほとんど全巻揃えた、アガサ・クリスティ(ハヤカワ文庫)
    しばらくぶりに読みたくなって手に取りました……内容ま〜ったく忘れてたので、ワクワク読むことができて、お得だった!

    海辺のリゾートホテルでの殺人、バラエティに富む宿泊客(=被疑者)、ポアロの素晴らしい灰色の脳細胞……これぞアガサ・クリスティ!! 
    やっぱりいいなぁ
    続けてまた名作読みたい気分満々です

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    2026年06月13日
  • 静寂とは

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    ネタバレ

    静寂にどれほど価値があるのかを考える本。著者が静寂である色んな場面でのエピソードを出して並べている。ただ個々のエピソードから深い考察が始まるわけではないので初めはあまり深い内容は書かれていないかもしれないと思った。しかし言葉にならないことはそのままでもいいという考え方に沿って考えてみればこれはこれでいい。静寂とは無音な環境のことを指すのではない。著者が主張する静寂とは外の世界と自分を断つことで出来上がる世界のことである。そしてその静寂とは現代人にこそ必要なものだ。学校を休んで部屋でただ寝転がっていた時、虚無すぎて鬱なのかなーと思っていたけれどこの本を読んでから考えてみるときっとその瞬間こそが静

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    2026年04月25日
  • 静寂とは

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    ネタバレ

    デペッシュ・モードのエンジョイ・ザ・サイレンスの一節が文中にあり、自分と同じ共感をする作家さんだと思った

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    2026年04月11日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    ポワロ物は、すべてヘイスティングスが描いているのかと思っていたんですが、違うようですね。ってか、そう言えば、『オリエント急行の殺人』や『ナイルに死す』とかも違ったかも。

    で、今回の物語を記したという(設定の)エイミー・レザランが面白い。なんか、ポワロに悪態をつく・・・というと言い過ぎかもしれないけど、文句を言ってたりするんですよねぇ。面白いです。

    ミステリーの中身そのものも中々面白い。なるほどな、怪しくなさそうな人物が実は・・・

    なるほど。

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    2026年04月11日
  • ポケミス読者よ信ずるなかれ

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    ネタバレ

    ミステリ小説において誰をどうやって殺してやろうかと常に考え続けている極悪非道の「犯人」は結局のところ作者である、という告白書。読み始めは、ストーリーをぶったぎるコラムに慣れなかったが、読み終えてみれば告白の言い訳には必要なものだったと分かる。個人的には総じて星4。コラムに出てくる往年のミステリ、有名どころはほぼ読んだことがあったけど、読み直してみたくなった。あとがきによれば、次作はSFスリラーとのことで、「銀背読者よ信ずるなかれ」ぜひ。

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    2026年04月03日
  • 帝国の亡霊、そして殺人

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    主人公である、インド初の女性刑事・ペルシスが、まだ英国の影響が色濃い印パ分離独立、男尊女卑などの歴史的・社会的な混乱や差別に負けず、時に苦渋の妥協をしながらも、実直にひとつひとつ謎を追っていく姿が好感。事件そのものはシンプルではあるが、様々な思惑が絡んで複雑、背景を考えれば重い。ペルシスがこの後どうなっていくのか、ぜひ続編も読みたい。

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    2026年03月28日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    ホラーサスペンスの巨匠スティーヴンキングの自伝と小説の書き方をまとめた1冊です。
    言語によって書き方は異なると思うので、日本語には当てはまらないかなと思うこともあるのですが、英語の本の場合はすごく理にかなっています。
    考え方はどの言語でも共通する点もありますし、何より大作家の考え方やテクニックを知れたことが一番の収穫でした。
    何故、著者がゾッと怖い作品を連発してきたのかが理解できました。

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    2026年03月26日
  • 窓際のスパイ

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    スパイ失格の烙印を押されたスパイ窓際族の巣窟スロウハウス(泥沼の家)の面々が面目躍如とばかりに大活躍。
    結局組織の陰謀によって追いやられた人達ばかりで気の毒ではあるんだけど、身内でさえ駒に使うスパイという職業にどんな魅力があってこの仕事に就くんだろうとか色々考える。

    TVドラマでは魅力のかけらもない汚らしい上司ラムをゲイリーオールドマンが演じてるそうで見たいなあ

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    2026年03月24日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ネタバレ

    今作もミスリードに繋がる、でも真実にも繋がり得る小さな手がかりが巧妙に散りばめられていた。
    それらが中盤から一気に回収されまた新たな謎を生む…もう読む手が止まらない!

    今回も登場人物の描写に楽しませてもらった。
    特にジロー刑事のポアロに対する振舞いの嫌味っぽさ!ひとつひとつ表現力が秀逸だなと…いるよねこういう人。

    マルトについては登場シーンでのポアロが受けた印象から、絶対にこの子怪しいよなとメタ読みしつつ、やっぱり最後は騙された!
    人物の印象が二転三転するのもクリスティ作品の魅力だと痛感。

    本編には関係ないが、ドラマ版ポアロの吹き替え声優の解説も興味深く読ませてもらった。
    作品に真剣に向

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    2026年02月26日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    ネタバレ

    ルイーズは、ビートルズにおけるオノ・ヨーコみたいなイメージ? 和気あいあいとしていた発掘チームを乱す“つれなき美女(ベル・ダーム・サン・メルシー)”とのこと。
    美しく賢い分、冷酷で、常に注目を集めていないと我慢できなかったと。でも、書き手のミス・レザランは優しい人だったと言っているし……一体どんな人物?? と、ルイーズの人物描写がいまいち自分のなかで定まらず、入り込めなかった。

    それと、元夫に気づかないことなんてあるか? 夫の方も、死にかけた後まったく新たなキャリアを築き、高嶺の花の女性をまた口説き落とすことなんてできる? とその無理矢理設定にも入り込めず。

    何より、「メソポタミヤ」という

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    2026年02月02日
  • 流れは、いつか海へと

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    主人公のオリヴァーは元警察官。
    ある事件ではめられて警察を追われ、妻にも離縁され、生活をすべてを失った。
    今は探偵として冴えない日々を送っている。

    唯一の救いは娘が味方であること。
    まだ高校生だが、探偵事務所の秘書としてオリヴァーを支えている。

    原寮が「これが、人生を描くということだ」 と推薦文を書いていたので、チャンドラーばりのガチなハードボイルド小説かと思っていたが、オリヴァーは自分の失敗を忘れられず、娘に支えてもらいながら生きている等身大の、どちらかと言うと駄目な人生を歩んでいる主人公として描かれる。
    だが、過去を精算できるチャンスを掴み、腹を括って命をかけて向き合っていく。一緒に立

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    2026年01月26日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ネタバレ

    事件の真相は二転三転し、最後の最後まで気が抜けずハラハラしながら楽しめました。スタイルズ荘に続き、またも男女の愛でお互いを庇いあい捜査が難航するパターン。関係性とか過去とか、色々と複雑だったなぁと思いながらも、「今、ミステリーを読んでいるぞ!」という気持ちになりました。

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    2026年01月07日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    ネタバレ

    ポアロシリーズの中では好きな部類。
    凄惨な事件ながらも、中東の異国情緒あふれる雰囲気が、読んでいる間もなんとなく心を温めてくれた。
    犯人とトリックに関しては多少「うーん?」と思うところもなくはないが、それでも最後の犯人の自供のセリフは悲しくて不気味で心に残った。
    ミスレザランの目線で進むところもよかった。ヘイスティングスとは違う物言いや目の付け所を書き分けるところ、さすがアガサ・クリスティ。女性ならではのものの見方が繊細に表されていて秀逸。
    名作オリエント急行と時系列で繋がっているところも、さすがは殺人事件磁石のポアロさんだなぁと笑ってしまった。
    また読み返したい一作。

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    2025年11月29日
  • 十二支像を奪還せよ

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    中国の美術品を盗む犯罪小説、アメリカと中国の間に生きる若者たちの葛藤を描く #十二支像を奪還せよ

    ■あらすじ
    アメリカで育った中華系アメリカ人、ハーバード大学で美術史を専攻するウィル。彼のもとへ中国の資産家から美術品を盗むように依頼を受ける。北京の円明園にあった十二支像のうち5つで、かつて英仏軍によって持ち去られていたのだ。ウィルはチームメンバーを編成し、この略奪プロジェクトの作戦を立てはじめる…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    これまた興味深い小説、おもろい!

    中国系アメリカ人が中国の美術品を奪還すべく、若者たちがオーシャンズ11よろしくチームを組み、世界的な美術館やFBIを相手にコトを

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    2025年11月25日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ネタバレ

    ポアロが主人公のアガサ作品の第2幕。
    時代背景などを感じさせない情景を思い起こさせる書き方が面白さを際立たせる。
    少々内容を書くとポアロのモナミ(親友)ヘイスティングスは少し間が抜けているのか純情に一途である事で物語を迷走させる箇所も面白い。

    今作では、ポアロを打ち負かそうとジローが出てくるが、敵う訳もなく大口を叩いて退散すると言う。

    そんな中で起こるミステリーが展開されていく。
    読んでいく中で少し地理的な事も必要になるが、それはさておきストリートと謎解きに関しては現代の作家では思いもつかない発想で読者を迷走へと誘いながら最後にはすっと落ちどころを持ってくる読み手にとってはこの上ない爽快感

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    2025年11月07日
  • ゴルフ場殺人事件

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    犯人当てとかフェアプレイとかではないがストーリーが二転三転してサービス精神旺盛。あとヘイスティングスがダメ過ぎておもろいし、いいキャラだ。
    スタイルズ荘に続いて最も意識の埒外にいる人物を犯人に据えてどんでん返しを演出する所からは、新人作家クリスティの意気込みが感じられる。

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    2025年10月30日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ポアロもの。富豪がフランスで殺された事件に挑むポアロ。地元フランスの名刑事との火花散らす対決が面白い。ヘイスティングスの人間臭さが随所に現れていて、ミステリーに色どりを添えている感じがまたいい。

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    2025年10月29日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    村上春樹の「職業としての小説家」も読んだけれど、両者に通ずるところもあったのが興奮した。文章のリズムとか、シンプルな言葉の組み合わせでいかに表現するかとか、パートナーに読んでもらうとか。
    例として出てくる作品や文法についてなどピンとこないことが多く、名作と言われている海外の小説を読んで英語を勉強して生きてきたらもっと理解できるところが多かったのだろうな。

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    2025年10月29日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ポワロシリーズ2作目。さっぱり面白くなそうなタイトルで期待もしないで読んだが、正直かなり面白かった。ミステリーだけど恋愛モノとしても良い。それより評価したいのは意外な真犯人の狡猾悪辣なるキャラクターでこの点では1作目を超えているように思う。またポワロだけでなくライバル刑事が出てくるのも話が飽きない構成。何より各章の引きが前作同様に上手い。
    ヘイスティング大尉の恋愛模様についてはコナン・ドイルの『4人の署名』のオマージュだろうか。恋に狂って酷い行動の連発だが逆にここまで徹底すると応援したくなる。何気に魅力的な人物。

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    2025年10月21日