田村義進のレビュー一覧

  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕
    アガサクリスティの作品は本当にどれも面白い。
    この「メソポタミアの殺人」は、他の有名タイトルに比べるとワクワクドキドキ感は少ないけれど、抜群の読みやすさと程よい謎解き加減がちょうどよかった。
    新訳版についている解説もとっても良かった。
    たまにひどい解説がついていてゲンナリすることもあったのでその点も...続きを読む
  • ゴルフ場殺人事件
    ホントびっくりするぐらい振り回された。
    もはや二転三転どころじゃない。
    単純な事件かと思いきや、ロマンスが絡むことで複雑になっていく。
    ただでさえどう決着するのかハラハラしているのに、さらなる驚きが待ち受けていた。
    その見事な着地と明かされた事件の真相には思わず唸ってしまったほど。
  • 書くことについて ~ON WRITING~
    読む人の人生を豊かにする
    と同時に
    書く人の人生を豊かにする

    「書く理由」をたずねられてスティーブンキングはこう言った。
    積み上げられた努力は魔法のようにみえることがあるという。
    「あなたは書いていい」という許可証をいただけたのでこれから書いてみることにする。
  • 窓際のスパイ
    イギリスの旧MI5は現在は内務省の中の保安局と呼ばれる部門。国内の治安を守るための諜報活動を担当する。
    リヴァー・カートライトは保安局の若手エージェント。だが、大きな失敗をしたために、ロンドンの辺鄙な土地にある「泥沼の家」と呼ばれるセクションに左遷される。
    「泥沼の家」はリヴァーの様になんらかの失敗...続きを読む
  • カルカッタの殺人
    ご推察の通り、ミステリー小説。
    レビューっぽい注意喚起(?)をするとしたら冒頭の惨たらしい事件現場さえ乗り切れば、後は赴任ホヤホヤの主人公、ウィンダム警部とのカルカッタ・ミステリーツアーに乗り出せば良い。もっとも、彼の長々とした推察や独白に付き合うのには忍耐を要したが。

    植民地時代のインド…知って...続きを読む
  • 阿片窟の死
    史実を基にしたミステリー。前2作よりテンポもあり断然面白かった。イギリス統治下のカルカッタの様子も読み応えあった。
  • 書くことについて ~ON WRITING~
    作家になるためには一度読んでおくべきものだと聞いたので読んでみた。
    副詞を多用するな、受動態を避けるなどの注意事項が多くて、書き始めようという気持ちが無くなっていた。しかし、最後の「あなたは書けるし、書くべきである。最初の一歩を踏み出す勇気があれば、書いていける。」の部分によってヤル気が出てきた。
    ...続きを読む
  • 阿片窟の死
    イギリス統治下のインドで起きる事件を捜査するインド帝国警察のイギリス人警部ウインダムとインド人部下のバネルジー部長刑事コンビシリーズ第三作。

    第一作「カルカッタの殺人」は既読だが、読み始めてこれが第三作だと気付いた。近いうちに第二作も読まねば。
    自身のレビューによると第一作は1919年、この第三作...続きを読む
  • ゴルフ場殺人事件
    南米の富豪ルノーが滞在中のフランスで無惨に刺殺された。事件発生前にルノーからの手紙を受け取っていながら悲劇を防げなかったポアロは、プライドをかけて真相解明に挑む。一方パリ警視庁からは名刑事ジローが乗り込んできた。互いを意識し推理の火花を散らす二人だったが、事態は意外な方向に…

    ーーー
    読み進めるの...続きを読む
  • カルカッタの殺人
    2022.3 まずは訳がうまい。テンポよく、読みやすい。説明文が少なく会話が多いのもいい。最後はあっさりとしているけれど楽しめました。
  • 阿片窟の死
    シリーズ第三弾。英国領のインドでの連続殺人。インドの独立運動が激しくなっていくなかでの難しい捜査。イギリス人のウィンダムとインド人のバネルジーの刑事のコンビ。ウィンダムの阿片中毒のような現状やインド人とイギリス人の対立、複雑な感情とシリーズが進むごとにどんどん面白くなっていく。1921年という時代の...続きを読む
  • マハラジャの葬列
    シリーズ第二弾。1920年の英国領のインド。その中にある半独立国のような藩王国。そこでの事件にイギリス人のウィンダムとインド人のバネルジーが捜査する。前作同様にこの時代のインドの様子、権力者の持つ力、イギリスへの憎しみと読みどころはたくさんあって面白くどんどんと引き込まれていく。事件の裏にある駆け引...続きを読む
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕
    すべての手掛かりは提示されているのに、真相が最後までわからないもどかしさ。100年近く前の作品なのに色あせないね。素晴らしい。
  • 書くことについて ~ON WRITING~
    作家のスティーヴン・キングが自身の半生と、作家になりたい人へ向けてアドバイスをしたもの。
    勉強になることばかりで、もっとはやくに読んでおけばよかったと後悔しました
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕
    劇画的ではあるけれど東洋が舞台として描かれているのがいい雰囲気を出していると感じた。
    他の作品のように欧州が舞台とならないだけで、結構ガラッと印象が変わるものなんだなと思う。
    「殺人は癖になる」というのは怖い台詞だ。
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕
    遺跡調査団の団長エリック・レイドナーの妻ルイーズが何者かに撲殺される。しかし目撃者はいない。ルイーズは以前婚姻歴があり、前夫は戦争で亡くなった。後夫のエリックは妻を愛してやまない。ルイーズは調査団の団員との関係性が噂されている。遺跡調査団の全員が怪しい。今回ポアロはレザラン看護師を相棒に犯行時刻のア...続きを読む
  • 書くことについて ~ON WRITING~
    ストーリーを掘り出す、そこにテーマを見つけて丁寧にそのシンボルを加えていく。

    たくさん読んで、たくさん書く。

    小説を書く人すべてにおすすめ。
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕
    考古学者と再婚したルイーズの元に死んだはずの先夫から脅迫状が舞い込んだ。さらにルイーズは寝室で奇怪な人物を見たと周囲に証言する。だが、それらは不可思議な殺人事件の序曲にすぎなかった・・・過去から襲いくる悪夢の正体をポアロは暴けるか?幻想的な味わいをもつ中近東を舞台にした作品の最高傑作、新訳で登場。
    ...続きを読む
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕
    トリックは今では平凡といわれるかもしれない。
    だけど本筋の殺人に泥棒や麻薬中毒をカモフラージュとして入れるところが好き。
    児童文学みたいにさくさく読めるのも魅力の一つだと思う。

    新訳版の一橋大学春日直樹名誉教授による解説が本当に素晴らしいので、是非読んでみて欲しいです。
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕
    ポアロシリーズ第12巻
    舞台は中近東であり、時系列的にはオリエント急行殺人事件の前になります!
    クリスティーの旦那が考古学者だからか、結構細かく遺跡調査の実態を書いてある
    犯人はなんとなくそうかなと思ったけども、トリックが分かりませんでした
    うーん、と唸った作品です!