田村義進のレビュー一覧
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どんな事件も無実にしちゃう弁護士、まさに犯罪のブラックジャック! #エイレングラフ弁護士の事件簿
■きっと読みたくなるレビュー
弱い者のために正義感たっぷりの弁護士のお話… では、ありません。
むしろ、どう見てもやってるだろという事件を、様々な手段で無実にしちゃうという… その手段は法廷での卓越なる弁護ではなく、裁判にすらならなくなるとい荒業なんです。しかもその報酬は失敗したら一切お金をとらず、成功した場合は莫大な金額というもの。
なんかブラックジャックみたいなトンデモ設定なんですが、これが読んでると面白いんです。
まずこの怪しい弁護士、エイレングラフのキャラ設定がクールなんですよ。ビ -
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イギリスの作家アビール・ムカジーの長篇ミステリ作品『カルカッタの殺人(原題:A Rising Man)』を読みました。
マージェリー・アリンガムの『幽霊の死』に続き、イギリスの作家の作品です。
-----story-------------
英国推理作家協会賞ヒストリカル・ダガー受賞作!
1919年、英国統治下のカルカッタ。
スコットランド・ヤードの敏腕警部ウィンダムは、第一次大戦従軍を経て妻を失い、倦み疲れてインド帝国警察に赴任した。
右も左もわからぬ土地で頼みの綱は、理想に燃える若く優秀なインド人の新米部長刑事バネルジー。
二人は英国人政府高官が何者かに惨殺された事件を捜査する。
背後 -
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Posted by ブクログ
ポアロのシリーズ2作目。難解な事件で、犯人が全くわからないほど、二重三重に巧みに練られたトリックに驚きました。ただ、あまりにも偶然性に頼ったストーリー運びが、なんだか不自然な感じがするところが気になるところ。
良かった点は、犯人の行動心理を分析しながら推理する”灰色の脳細胞”を持つポアロと、地べたを這いつくばって物的証拠から推理するパリ警視庁の”猟犬”ジロー刑事との勝負。ポアロが感情的になる場面がいいですね。
あと、小説として恋愛要素があるのは普通ですが、相方のヘイスティングズが色目きたって捜査の弊害になる”いかれポンチ”ぶりに苦笑い。
最後は、いい終わり方ですが、とにかく犯人や恋愛の相 -
Posted by ブクログ
【ポアロ】
ちょっとヘイスティングズさー、本当に何やってんの笑
『古畑任三郎』の今泉みたいなポンコツぶり。どんだけ惚れっぽいんだよ(^_^;)
恋で周りが見えなくなるヘイスティングズにもポアロは優しい。『ここはパパ・ポアロにまかせておきなさい』なんてやっぱり仲良しなんだな。
何でヘイスティングズがポアロの友人なのか謎だったけど、ゆるキャラ加減が灰色の脳細胞を持つポアロには合うのかな。2人の会話が和む。最初の頃の2人を知ったらもう一度『カーテン』が読みたくなった。
ポアロ探偵VSジロー刑事とのやり取りも面白かった!名探偵より先に犯人を見つけようと必死のジロー刑事と、対抗意識むき出しのポアロ。 -
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ネタバレニュージャージー州ウエスト・ウィンザー区のガソリンスタンドでインド人の青年が銃殺された。
現場を封鎖するために四苦八苦する巡査達の下に舞い降りたホンダ・オデッセイ。
出てきたのは、人間というよりはボウリングのボール。背は低く、髪は黒い巻毛でもじゃもじゃ。歩き方は人間というよりペンギン。おそらく、人類の文明の歴史のなかのどの女性よりも大きなお腹をしている。あえて想像するなら、生まれてくる子は大学二年生。
そして、繰り広げられる4人の子ども達とのけたたましいやりとり。
コミカルな登場に困ったさん側の人間かと思えば、実は超絶優秀な頭脳を持った元FBIに仕えたプロファイラーのアンドレア。
出産と共に -
Posted by ブクログ
ネタバレ第一の殺人の被害者であるルノーが実は…というところまではなんとなくわかったのに、まさかマルトが真犯人だったとはーーーー!!!!
クリスティーの小説では書かれていること全てに何かしらの意味があるので、例えば「女性はこうこうこういうものだ」という話が事件の鍵を握っていたりする。
そういうことをちゃんと頭に入れて登場人物をさらってみると、読んでいる途中でももう少し真相に近づける気がする…
物語全体の満足度はすごく高い。
途中でヘイスティングスの行動に呆れたりもしたけど、ポアロがいいならいいんだろう…と考えて乗り越えた。
久しぶりにポアロとヘイスティングスのコンビの話を読んだけど、やっぱり友人視点