田村義進のレビュー一覧

  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

    A

    購入済み

    面白かった

    あざやかな謎解きでした。
    そして、読み終わったあとに第一章を読み返すとゾワッとします。
    本筋とは関係ないが
    「人生は戦場なんです」
    というセリフにハッとした。
    本当にそのとおりだと思う。

    0
    2022年03月24日
  • カルカッタの殺人

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    1919年英国統治下のインド、カルカッタが舞台。スコットランドヤードの警部のウィンダムとインド人の刑事バネルジー。英国政府高官が殺害されたことから始まる捜査。イギリス人とインド人の価値観、文化、暮らしの何もかもが違う。その時代やインドの街並みがとても興味深い。インド人への差別、イギリス人への恨み、怒り。そういったものが捜査にも影響しながら真実を見つけ出そうとする二人の息が徐々あってくるのがいい。この時代だからこその空気感があってとても面白い。続けて続編を読みます。

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    2022年02月15日
  • カルカッタの殺人

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    シリアスなんだけどどこかコミカルな雰囲気が良かった。作者はイギリス育ちのインド系移民。イギリス、インドどちらに対してもフラットに俯瞰した歴史的事実を背景にストーリーが展開するので、お勉強にもなります。
    次の作品は積読状態ですが楽しみにとっています。

    0
    2021年04月27日
  • 流れは、いつか海へと

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     国産ミステリーの犯罪のほとんどが、極めて個人的な犯罪を扱うのに比して、世界の賞を獲るような作品は必ずと言っていいほど、国家レベルの犯罪、あるいは政府機関の犯罪、もしくは制度の生み出す社会悪が生み出す犯罪を描くものが多い。単なる謎解き小説にとどまらず、犯罪を小説の題材として描くことで、何らかの社会的メッセージを描くもの、そうではなくても高位なレベルで行われる犯罪に、個人として立ち向かわねばならない状況を小説の背骨に据えているものが多いと思う。

     国産小説にそれが皆無とは言えないけれど、あくまでそうした部類の読み物とは一線を画し面白さだけを追求して、家族や男女間の愛憎のもつれ、ちっぽけな利権の

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    2020年01月27日
  • 死んだライオン

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    落ちこぼれスパイたちの「泥沼の家」シリーズ2作目。
    おもしろい!
    今回は、ラムの天才的なひらめきや働きはあまりみえなかったけど、新しいキャラクターも登場し、また今後が楽しみ。

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    2018年01月21日
  • 窓際のスパイ

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    英国保安局で「左遷部署の中の左遷部署」という位置付けの“泥沼の家”の面々が巻き込まれる羽目になった妙な誘拐事件…どうなってしまうのかは、是非本作を紐解いてみて頂きたいが…本作を愉しむことを通じて、何か“泥沼の家”の面々に“力”をもらえるような気もした…手近なところでどう視られようが、処遇がどうであろうが「独自な基準で不正や卑劣な振る舞いを許さずに戦う」というのは大切なことのような気がする…

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    2014年10月17日
  • 夜の冒険 現代短篇の名手たち8

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    ニック・ヴェルヴェットやサム・ホーソーンのシリーズは読んでいたのですが、これはノン・シリーズのホック短編集です。でも期待に違わず面白かったです。短くても内容の濃い物語や、ラストの落とし方のうまさなど、堪能しました。

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    2010年04月13日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    ネタバレ

    キング小説を読んでいるときに、なぜか応援されている気持ちになることがある。まあ、「ペットセメタリー」や「クージョ」なんかを読み終わったときには、勿論そんな気分にはならない。だけれど、「IT」「スタンド・バイ・ミー」「ジョイランド」等の、一番キラキラしている部分……、友情を確かめ合ったり、力を合わせて危機を乗り越えたり、愛する人と踊ったりする場面には、人間の朗らかで透きとおった部分が、読んでいる自分にもあるのだと、背中を押されているような気持ちになる。
    (そして、そこから奈落に真っ逆さまになるのが、キング小説の良いところでもある…)

    「書くことについて」を読んだときにも、そんなキングのあたたか

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    2026年08月17日
  • ポケミス読者よ信ずるなかれ

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    これは本格ミステリであろうとするメタフィクションです。
    最初から作者は地の文で読者に語りかけ、本格ミステリとは…、犯人を当てるのか、トリックを当てるのか、動機を探るのか、と読者に考えさせます。

    目次も登場人物表も冒頭にはありません。
    作中に出て来る登場人物表には、肝心なところが黒塗りで消されています。
    なぜなら、その時点で探偵が分かり得たところまでしか書けないからです。
    そう言った意味ではフェアなのかもしれませんが、しょっちゅう作者が撹乱しに来るので、本当にフェアなのか?という疑いはぬぐい切れません。

    途中で「ウリポ」というフランスの文学グループの話が出て来るので、これは文体も含めたうえで

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    2026年08月10日
  • 白昼の悪魔〔新訳版〕

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    ネタバレ

    夏休みに読むのにちょうど良い1冊。海辺で読みたくなる。トリックはもちろん、ラストにマーシャル大尉とダーンリーの会話も素敵で爽やかな気持ちになった。

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    2026年08月08日
  • ゴルフ場殺人事件

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    前作スタイルズ荘より読みやすく感じた。

    ヘイスティングズは可愛い子をすぐに好きになっちゃうタイプなのね。そういう人いるよね。

    まだまだ続くポアロシリーズをどんどん読んでいこうと思う。

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    2026年07月25日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    ネタバレ

    クリスティ、旦那が考古学者だから考古学者設定たまに出てくるんだろうなと考えるとわりとなんかこう萌えるな。

    以下、個人的な推理。
    大前提として本作、ユニークキャラが少ない。
    レザラン、レイドナー夫、コールマン、神父、ライリー、シーラくらい(ケアリーなんかはイケメン描写とかはあるけどそれだけすぎるのでほぼモブ)。

    序文でライリー、シーラ、レザランが犯人である可能性は棄却されるので、残りはレイドナー夫とコールマンと神父。
    神父は怪しすぎるのでまぁ違うだろうなぁ、ということで除外。
    もしこれがアリバイトリックならコールマンだけど、そういうわけじゃないのでレイドナー夫で確定……というメタ的な推理。ト

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    2026年07月20日
  • エイレングラフ弁護士の事件簿

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    いやぁ~、悪いヤツだねぇ。エイレングラフさんよ。
    こんなに堂々と悪に染まった主人公なんてなかなか出会ったことない。弁護士の癖に!
    あまり法廷ものを読まないタイプなので、倫理観とか正義感とかストーリーに求めてはないんですが、これはやり過ぎでしょうよ。と思ってしまう。
    しかし、なんというか嫌いになれんのですわ。
    短編なのでテンポもいいし、お決まりのパターンなのはわかっているのに楽しみに読んでしまう。
    気がつくとエイレングラフさんの魅力にどっぷり浸かってるのだ。

    0
    2026年07月20日
  • 白昼の悪魔〔新訳版〕

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    ネタバレ

    こ、これはわからん!と俺フィーのイラン戦の末次のようになった。方向性はそんなに間違ってなかったと思うのだが。
    ポワロってデブチビ中年みたいなイメージなんだが浜辺の姿が想像できん。

    以下、個人的な推理。
    まず男の手による絞殺という前提があるので、逆に犯人は女で確定。そうなると明らかに怪しいのは浜辺に残ったレッドファーン夫で、犯人が女である=動機のある妻であることに気づいたから死因を偽造したのでは? と推定。この時代、扼殺痕がどれくらい偽造できるのかはわからんけど、たとえば死にたてホヤホヤなら偽造とかできんかな……? みたいなノリでの妄想推理。
    ただレッドファーン夫は実際に犯罪現場を見たわけでは

    0
    2026年07月19日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ネタバレ

    ポワロシリーズ2作目。1作目も面白かったけど2作目も引けを取らない面白さだった。

    結構序盤はスローな感じ。
    大金持ちから身の危険を感じているため来てくれと懇願する手紙を受け取り、フランスに赴くヘイスティングとポワロ。
    ヘイスティングは惚れ易すぎ。何なんだこいつ
    は。なぜ名探偵の隣に立つ男はみんな美人に惚れやすいのか。
    フランスに現れたころには依頼人はゴルフ場で殺されており、彼の妻は拘束された状態で発見された。外部犯の仕業にしてはなぜひらけたゴルフ場の真ん中で?と引っかかるポワロ。重要な証拠は1本の短い鉄パイプ。

    絶対シンデレラが犯人だと思っていたが2段にも3段にも裏切られる展開だった。

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    2026年07月04日
  • エイレングラフ弁護士の事件簿

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    エイレングラフ弁護士が主人公の短編を全12話収録した作品です。

    1話1話の切れ味は鋭く最後までお話は楽しめます!
    ただ話のフォーマットは同じなのでその点だけ最後らへんになると新鮮味は欠ける。

    今まで読んだ事がない弁護士ミステリーで驚かされた!!

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    2026年06月16日
  • 白昼の悪魔〔新訳版〕

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    むか〜しハマってほとんど全巻揃えた、アガサ・クリスティ(ハヤカワ文庫)
    しばらくぶりに読みたくなって手に取りました……内容ま〜ったく忘れてたので、ワクワク読むことができて、お得だった!

    海辺のリゾートホテルでの殺人、バラエティに富む宿泊客(=被疑者)、ポアロの素晴らしい灰色の脳細胞……これぞアガサ・クリスティ!! 
    やっぱりいいなぁ
    続けてまた名作読みたい気分満々です

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    2026年06月13日
  • 静寂とは

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    ネタバレ

    静寂にどれほど価値があるのかを考える本。著者が静寂である色んな場面でのエピソードを出して並べている。ただ個々のエピソードから深い考察が始まるわけではないので初めはあまり深い内容は書かれていないかもしれないと思った。しかし言葉にならないことはそのままでもいいという考え方に沿って考えてみればこれはこれでいい。静寂とは無音な環境のことを指すのではない。著者が主張する静寂とは外の世界と自分を断つことで出来上がる世界のことである。そしてその静寂とは現代人にこそ必要なものだ。学校を休んで部屋でただ寝転がっていた時、虚無すぎて鬱なのかなーと思っていたけれどこの本を読んでから考えてみるときっとその瞬間こそが静

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    2026年04月25日
  • 静寂とは

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    ネタバレ

    デペッシュ・モードのエンジョイ・ザ・サイレンスの一節が文中にあり、自分と同じ共感をする作家さんだと思った

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    2026年04月11日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    ポワロ物は、すべてヘイスティングスが描いているのかと思っていたんですが、違うようですね。ってか、そう言えば、『オリエント急行の殺人』や『ナイルに死す』とかも違ったかも。

    で、今回の物語を記したという(設定の)エイミー・レザランが面白い。なんか、ポワロに悪態をつく・・・というと言い過ぎかもしれないけど、文句を言ってたりするんですよねぇ。面白いです。

    ミステリーの中身そのものも中々面白い。なるほどな、怪しくなさそうな人物が実は・・・

    なるほど。

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    2026年04月11日