田村義進のレビュー一覧

  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    人生は芸術の支援組織ではない。その逆である。
    という言葉が印象に残った。
    作者は幼いころからめちゃくちゃ書き続けて出版社に送り続けてきたことが分かり、尊敬した。創作のモチベを上げるにはいい本だと思う。
    反面、創作のために人生を犠牲にしてはいけないと、あのキングが言ったことにまたグッときた。

    あと個人的に印象深かったのは、副詞を削るというところ。文章がゴチャゴチャしてしまいがちなので、たまにこの言葉を思い出している。

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    2023年01月04日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    ネタバレ

    最初の章はスティーブンの生い立ちから。ここで語られる作者の生い立ちで、スティーブンキングという名高い作家への親近感を感じることができた。少年の頃の悪戯や、最初の頃は人の真似をして書いた小説、出版社からの不採用通知、妻との出会い。書き続けているということ以外では、多分アメリカの片田舎にいる人として一般的な人物像がそこから浮かび上がってくる。
    そうして、その親近感を持たせたまま、小説を書くということについて、一体何が必要なのか、訳者後書きにもあったように、まるで知人が隣で親しみを込めて語るように、ひとつひとつ教えてくれる。
    小説を書くということについて、なんらハードルがあるわけではなく、書きたいと

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    2022年09月06日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

    A

    購入済み

    面白かった

    あざやかな謎解きでした。
    そして、読み終わったあとに第一章を読み返すとゾワッとします。
    本筋とは関係ないが
    「人生は戦場なんです」
    というセリフにハッとした。
    本当にそのとおりだと思う。

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    2022年03月24日
  • カルカッタの殺人

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    1919年英国統治下のインド、カルカッタが舞台。スコットランドヤードの警部のウィンダムとインド人の刑事バネルジー。英国政府高官が殺害されたことから始まる捜査。イギリス人とインド人の価値観、文化、暮らしの何もかもが違う。その時代やインドの街並みがとても興味深い。インド人への差別、イギリス人への恨み、怒り。そういったものが捜査にも影響しながら真実を見つけ出そうとする二人の息が徐々あってくるのがいい。この時代だからこその空気感があってとても面白い。続けて続編を読みます。

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    2022年02月15日
  • カルカッタの殺人

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    シリアスなんだけどどこかコミカルな雰囲気が良かった。作者はイギリス育ちのインド系移民。イギリス、インドどちらに対してもフラットに俯瞰した歴史的事実を背景にストーリーが展開するので、お勉強にもなります。
    次の作品は積読状態ですが楽しみにとっています。

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    2021年04月27日
  • 流れは、いつか海へと

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     国産ミステリーの犯罪のほとんどが、極めて個人的な犯罪を扱うのに比して、世界の賞を獲るような作品は必ずと言っていいほど、国家レベルの犯罪、あるいは政府機関の犯罪、もしくは制度の生み出す社会悪が生み出す犯罪を描くものが多い。単なる謎解き小説にとどまらず、犯罪を小説の題材として描くことで、何らかの社会的メッセージを描くもの、そうではなくても高位なレベルで行われる犯罪に、個人として立ち向かわねばならない状況を小説の背骨に据えているものが多いと思う。

     国産小説にそれが皆無とは言えないけれど、あくまでそうした部類の読み物とは一線を画し面白さだけを追求して、家族や男女間の愛憎のもつれ、ちっぽけな利権の

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    2020年01月27日
  • 死んだライオン

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    落ちこぼれスパイたちの「泥沼の家」シリーズ2作目。
    おもしろい!
    今回は、ラムの天才的なひらめきや働きはあまりみえなかったけど、新しいキャラクターも登場し、また今後が楽しみ。

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    2018年01月21日
  • 窓際のスパイ

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    英国保安局で「左遷部署の中の左遷部署」という位置付けの“泥沼の家”の面々が巻き込まれる羽目になった妙な誘拐事件…どうなってしまうのかは、是非本作を紐解いてみて頂きたいが…本作を愉しむことを通じて、何か“泥沼の家”の面々に“力”をもらえるような気もした…手近なところでどう視られようが、処遇がどうであろうが「独自な基準で不正や卑劣な振る舞いを許さずに戦う」というのは大切なことのような気がする…

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    2014年10月17日
  • 夜の冒険 現代短篇の名手たち8

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    ニック・ヴェルヴェットやサム・ホーソーンのシリーズは読んでいたのですが、これはノン・シリーズのホック短編集です。でも期待に違わず面白かったです。短くても内容の濃い物語や、ラストの落とし方のうまさなど、堪能しました。

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    2010年04月13日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ネタバレ

    こんな作品を描けるのが意味がわからない。序盤は王道のミステリー小説の謎解きだった。もちろん最初から事件解決の伏線は散りばめられているわけではあるが、いつものアガサクリスティーのミステリーという感じ。ただ過去の事件との絡み合いが凄まじかった。遺伝学、弱み、金銭問題、愛人関係と序盤から挙げていた全ての要素が、うまく噛み合い物語が収束していくのがとても美しかった。一つの長編で、あそこまで複雑に多層的に絡み合った謎解きを、最後は単純明快な論理構造に持っていけるのが素晴らしい。ラスト7割くらいのベラが出頭したところで拍子抜け感があり、油断していたが、そこから一捻りあって、全てを綺麗にまとめていく。ベラの

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    2026年09月13日
  • ゴルフ場殺人事件

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    (⁠⌐⁠■⁠-⁠■⁠)前作よりだいぶよい

    ⊂|⊃
    [ಠ⁠_⁠ಠ]ヘイスティングスご祝儀で★1個オマケ

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    2026年09月10日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    友人のおすすめで読む。
    スティーブン・キングでちゃんと読んだものは5冊ほどしかないが、どれもなかなかに楽しんできた。
    その中で、新たに読んだこの一冊が一番好きかもしれない。

    タイトル通り、書くことについてのエッセイである。
    自伝であり、けっこう本格的な文章講座であるが、一番大切なのは、キングが、あなたは私のように、書くことを楽しんでいい、と強く叫んでいることだ。

    読みながら、このシニカルでユーモアがあって、厳しく優しく、たくましく、最後には本当に愛があるこの本はまさにスティーブン・キングの作る世界そのものだなと思った。
    子供時代の話はめちゃくちゃ笑えるし、本当にこの人って、作品そのまんまの

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    2026年09月01日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    ネタバレ

    キング小説を読んでいるときに、なぜか応援されている気持ちになることがある。まあ、「ペットセメタリー」や「クージョ」なんかを読み終わったときには、勿論そんな気分にはならない。だけれど、「IT」「スタンド・バイ・ミー」「ジョイランド」等の、一番キラキラしている部分……、友情を確かめ合ったり、力を合わせて危機を乗り越えたり、愛する人と踊ったりする場面には、人間の朗らかで透きとおった部分が、読んでいる自分にもあるのだと、背中を押されているような気持ちになる。
    (そして、そこから奈落に真っ逆さまになるのが、キング小説の良いところでもある…)

    「書くことについて」を読んだときにも、そんなキングのあたたか

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    2026年08月17日
  • ポケミス読者よ信ずるなかれ

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    これは本格ミステリであろうとするメタフィクションです。
    最初から作者は地の文で読者に語りかけ、本格ミステリとは…、犯人を当てるのか、トリックを当てるのか、動機を探るのか、と読者に考えさせます。

    目次も登場人物表も冒頭にはありません。
    作中に出て来る登場人物表には、肝心なところが黒塗りで消されています。
    なぜなら、その時点で探偵が分かり得たところまでしか書けないからです。
    そう言った意味ではフェアなのかもしれませんが、しょっちゅう作者が撹乱しに来るので、本当にフェアなのか?という疑いはぬぐい切れません。

    途中で「ウリポ」というフランスの文学グループの話が出て来るので、これは文体も含めたうえで

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    2026年08月10日
  • 白昼の悪魔〔新訳版〕

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    ネタバレ

    夏休みに読むのにちょうど良い1冊。海辺で読みたくなる。トリックはもちろん、ラストにマーシャル大尉とダーンリーの会話も素敵で爽やかな気持ちになった。

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    2026年08月08日
  • ゴルフ場殺人事件

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    前作スタイルズ荘より読みやすく感じた。

    ヘイスティングズは可愛い子をすぐに好きになっちゃうタイプなのね。そういう人いるよね。

    まだまだ続くポアロシリーズをどんどん読んでいこうと思う。

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    2026年07月25日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    ネタバレ

    クリスティ、旦那が考古学者だから考古学者設定たまに出てくるんだろうなと考えるとわりとなんかこう萌えるな。

    以下、個人的な推理。
    大前提として本作、ユニークキャラが少ない。
    レザラン、レイドナー夫、コールマン、神父、ライリー、シーラくらい(ケアリーなんかはイケメン描写とかはあるけどそれだけすぎるのでほぼモブ)。

    序文でライリー、シーラ、レザランが犯人である可能性は棄却されるので、残りはレイドナー夫とコールマンと神父。
    神父は怪しすぎるのでまぁ違うだろうなぁ、ということで除外。
    もしこれがアリバイトリックならコールマンだけど、そういうわけじゃないのでレイドナー夫で確定……というメタ的な推理。ト

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    2026年07月20日
  • エイレングラフ弁護士の事件簿

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    いやぁ~、悪いヤツだねぇ。エイレングラフさんよ。
    こんなに堂々と悪に染まった主人公なんてなかなか出会ったことない。弁護士の癖に!
    あまり法廷ものを読まないタイプなので、倫理観とか正義感とかストーリーに求めてはないんですが、これはやり過ぎでしょうよ。と思ってしまう。
    しかし、なんというか嫌いになれんのですわ。
    短編なのでテンポもいいし、お決まりのパターンなのはわかっているのに楽しみに読んでしまう。
    気がつくとエイレングラフさんの魅力にどっぷり浸かってるのだ。

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    2026年07月20日
  • 白昼の悪魔〔新訳版〕

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    ネタバレ

    こ、これはわからん!と俺フィーのイラン戦の末次のようになった。方向性はそんなに間違ってなかったと思うのだが。
    ポワロってデブチビ中年みたいなイメージなんだが浜辺の姿が想像できん。

    以下、個人的な推理。
    まず男の手による絞殺という前提があるので、逆に犯人は女で確定。そうなると明らかに怪しいのは浜辺に残ったレッドファーン夫で、犯人が女である=動機のある妻であることに気づいたから死因を偽造したのでは? と推定。この時代、扼殺痕がどれくらい偽造できるのかはわからんけど、たとえば死にたてホヤホヤなら偽造とかできんかな……? みたいなノリでの妄想推理。
    ただレッドファーン夫は実際に犯罪現場を見たわけでは

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    2026年07月19日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ネタバレ

    ポワロシリーズ2作目。1作目も面白かったけど2作目も引けを取らない面白さだった。

    結構序盤はスローな感じ。
    大金持ちから身の危険を感じているため来てくれと懇願する手紙を受け取り、フランスに赴くヘイスティングとポワロ。
    ヘイスティングは惚れ易すぎ。何なんだこいつ
    は。なぜ名探偵の隣に立つ男はみんな美人に惚れやすいのか。
    フランスに現れたころには依頼人はゴルフ場で殺されており、彼の妻は拘束された状態で発見された。外部犯の仕業にしてはなぜひらけたゴルフ場の真ん中で?と引っかかるポワロ。重要な証拠は1本の短い鉄パイプ。

    絶対シンデレラが犯人だと思っていたが2段にも3段にも裏切られる展開だった。

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    2026年07月04日