田村義進のレビュー一覧

  • 書くことについて ~ON WRITING~
    スタンド・バイ・ミーの作者の作品。

    元が英語なので翻訳された時点で
    日本語的な表現に合わない部分もあるんだろうと思う。

    「書くこと」については難しいと感じる部分と
    よく分からないと思う部分が多かった。

    それが英語表現と日本語表現の差によって生じたものか
    自分自身の現在の器による部分かは今のとこ...続きを読む
  • マハラジャの葬列
    1920年代のインドの状況、イギリスに与しないマハラジャの治める国の描写が面白かった。前作もそうだが、知らない文化と人々の営みが緻密でまるでボリウッドを観てるかの様。ミステリそのものはありふれてるから迷ったが☆3個。
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕
    看護婦エイミー・レザランの手記により殺人事件が語られるというのは新鮮だ。愛が強すぎる故の殺人ではあるが、犯行に強引さを感じる。エルキュール・ポアロ長編作品としては、ポアロの印象が薄い気もする。
  • マハラジャの葬列
    シリーズ2作目。前作より1年後。
    ウィンダムとバネルジーのコンビは相変わらずだが、アニーの変貌にびっくり。1年でそんなになるか?
    話としては今回は藩王国が舞台だった影響もあるか、英国統治下のインドの情景が色濃かった前作に比し、普通のミステリーという感じ。
    次作は再び舞台がカルカッタとのことで期待。
  • ゴルフ場殺人事件
    ・ポアロが作中繰り返す通り、私も何よりもまず、穴を掘った理由が、ずっと気になりながら読んでいて、後半その理由が明かされた時は、そういうことか!とすんなり入ってきた。
    ・今回の翻訳は、「モナミ」や「オルヴォワール」といったフランス語がカタカナそのままで残っていて読みにくかった。前回読んだナイルに死すの...続きを読む
  • ゴルフ場殺人事件
    ポアロvsパリ警察のジロー刑事。
    犯人が残した証拠を声高に振りかざす高慢なフランス人刑事に対して「このわたし、エルキュール・ポアロは人間の心に通じているのです!」時には見えないもの、隠されているものを明かしていく必要があると語る。
    この事件のキーワードをあげるなら…
    ①ヘイスティングズの“恋は盲目”...続きを読む
  • マハラジャの葬列
    1作目『カルカッタの殺人』の印象が強くあって、今作はその雰囲気を無難に置きにきた感がしないでもない。後宮事情は興味深かった。
  • ゴルフ場殺人事件
     2作目に当たる今作。率直に「んんっ!?」って言うのが感想。二転三転することにどれだけ耐えられるか。また、なんだろう、、、取ってつけたように「実は、、、こうだったんだ、、、」みたいなことが多くて、辟易してくる部分もある。
     しっかり推理しながら読むのを途中諦めて、物語として読んでたら、面白かったけど...続きを読む
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕
    安定のクリスティー的なお話。安定的な面白さ。登場人物の1人から見た文章の形が面白かった。
    ‪人物像を被害者の読んでいた本の内容から推理するっていうのがあっ、なるほど。でした。‬あ、あかん…死亡フラグ立った。あっ死んだ…( ´△`)…あとはサラッとした終わり方が新鮮でした。
  • 書くことについて ~ON WRITING~
    私は書くために生まれてきたのだ。
    (中略)
    ものを書くのは(略)読む者の人生を豊かにし、同時に書く者の人生も豊かにするためだ。立ち上がり、力をつけ、乗り越えるためだ。幸せになるためだ。おわかりいただけるだろうか。幸せになるためなのだ。本書のかなりの部分は私がどうやってそれを学んだかというこ...続きを読む
  • カルカッタの殺人
    1900年代前半イギリス統治下のインドでのミステリー。
    ミステリーもまずまず面白かったが、その時代のインドの様子が興味深かった。
    ミステリーとしても次作に期待。
  • 書くことについて ~ON WRITING~
    ストーリーにはじまりテーマに終わる、犬が尻尾をふるのであってしっぽが犬をふるのではない…という部分に共感しました。
    一度書き上げた原稿を思ったよりじっくり寝かせていることにも驚きました。
    人の意見を聞くのはまず自分で自分の作品に丁寧に向き合ってから…ということなんでしょうか、とても責任感をもって作品...続きを読む
  • ゴルフ場殺人事件
    ヘイスティングス…かなり惚れっぽい。確かスタイルズ荘の時も…。恋は盲目というけれど、ここまで?!と呆れてしまったが、ポワロの寛大な心と父親のような優しさに感激。容疑者が二転三転し、最後はいつも通り、あらびっくり。愛情の素晴らしさにも触れられ、やはりポワロは今回も全てお見通し!
  • 流れは、いつか海へと
    あの「ブルードレスの女」作者の久々の邦訳ということで、書評家の評価も高く期待して読み始める。主人公がニューヨーク市警を追われた経緯や刑務所での悪夢のような経験など、導入は魅力的。登場人物が個性的に描かれてはいるものの、次から次へと現れては一旦消える(もちろん後で再登場)ので、冒頭の登場人物一覧に戻る...続きを読む
  • 流れは、いつか海へと
    敵がいったい誰なのか?この手の小説を読むとき普通はそこを意識していると思う。ただ、その謎の敵がわからないまま次から次へと登場人物がふえるため、私には少し読みにくかった。端役が多すぎるというか、名前がなくてもいい登場人物が多かったという感じかな。
    アメリカの探偵小説を読み慣れている人向きかもしれない。...続きを読む
  • 書くことについて ~ON WRITING~
    巨匠スティーブン・キングによる小説のお作法について書かれた本。

    前半はキングの自伝、中盤以降から文章の書き方などに言及しているが、いまいち頭に入ってこない(おそらく私自身がキングの著作を読んだことがないのと、英語と日本語の違いによるものだと思われる)。

    巻末にはキングオススメのブックリストが付い...続きを読む
  • 流れは、いつか海へと
    ・1週間後の深夜読書会の課題本。ミステリーは苦手なんだけど装丁、タイトルいいな。読めるかな。
    ・主人公は黒人のもと警察官。ニューヨークが舞台。車はビアンキーナというくすんだ褐色のイタリア車。別れた奥さんと娘がいる。セロニアス・モンクをきく。
    ・140
    見張られてる者を見張っている見張りを見張っている...続きを読む
  • 流れは、いつか海へと
    すこぶる情けないハニートラップにまんまと掛かり、警官からレイプ犯たる囚人に落ちぶれた末、服役後に私立探偵へ。そんな男が、実はかつて警官時代に捕まえた極悪犯からは全幅の信頼を置かれ、多情多感な年ごろの娘からはそこらの父親にはとうてい叶わない尊敬と愛情を得ている。展開としては、探偵として依頼された事件と...続きを読む
  • カルカッタの殺人
    それなりに面白かったが、特に感想らしい感想はわかない。あらすじを読んで期待しすぎたのかもしれない。
    当時の情勢やインドでの生活についてはしばしの描写から垣間見ることができたのはよかった。
  • 流れは、いつか海へと
    身に覚えのない罪を着せられてニューヨーク市警を追われたジョー・オリヴァー。十数年後、私立探偵となった彼は、警察官を射殺した罪で死刑を宣告された黒人ジャーナリストの無実を証明してほしいと依頼される。時を同じくして、彼自身の冤罪について、真相を告白する手紙が届いた。ふたつの事件を調べはじめたオリヴァーは...続きを読む