田村義進のレビュー一覧
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ネタバレめちゃくちゃ面白い、というほどではないけど、楽しめた。
主人公のアンドレアの境遇は、多産DVというやつではないかと思うが、そこへの指摘は無かったな。責任感が強いので子供の世話をするが、それにうんざりすることも忘れてうんざりしながら過ごしてきた、というのがわかる。賢さゆえにジェフからの理想を理解しそれに見合うように努力をしているが、そろそろ限界って感じ。
多人種っぷりがポリコレっぽくて、映画化しやすそう。人種差別による殺人というと、最近読んだ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』を思い出す。ただ、バラバラ殺人なのは面白かった。
しかし、あの時代に隠蔽された殺人は1件だけなのかはちょっと疑わ -
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第5子を妊娠中のアンドレアはニュージャージー州郊外に住む専業主婦で、かつてはFBIの優秀なプロファイラーだった。殺人事件の現場に偶然出くわしそこで末っ子がお漏らしをしてしまったことをきっかけに、彼女は落ち目のジャーナリストのケニーと調査を開始する。50年前に地元で発見された骨と今回の事件との関連に気づいた彼女は、隠された町の秘密に迫る。やがて明らかになったのは人種差別をめぐる暗い過去だった。「いまはイケてない」探偵コンビが郊外の町で犯人を追い詰めるオフビートな痛快ミステリ。
とんでもないオープニングで、つかみはOK。主役二人以外の登場人物がなかなかいい。実は重たいテーマを軽快に読ませます。 -
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おもろい! 五人目妊娠中の元FBIのパワフルママと、落ち目の新聞記者が事件に挑む #郊外の探偵たち
■あらすじ
かつてFBIに勤務していたプロファイラーだったアンドレアは、今は四人の子どもたちを育てるママであり、五人目を妊娠している。彼女は、住んでいる郊外のガソリンスタンドで、殺人現場に出くわしてしまのだった。
一方、以前はピューリッツァー賞もとったことのある新聞記者ケニーは、問題を起こしたことをきっかけにすっかり影が薄くなる存在になっていた。二人はともに郊外で起こった殺人事件と街の闇を探り始める。
■きっと読みたくなるレビュー
やっぱアメリカのミステリーは楽しませるサービス精神が満点です -
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「小説を書くためのハウツー本ではない
よく読んでよく書いて、極力無駄を省いて装飾を取り払った言葉を連ねて文章を紡ぐだけ」
そう嘯くスティーヴン・キングの、創作に対する取り組みを読めるだけでも価値がある本と言える。
本人は「自叙伝の類ではない」とことわっているが、前段は幼少期から青春時代と小説を生業にするようになった頃、次から次へと創作を続けながらアルコールとドラッグに浸るようになった壮年期まで、キングらしいシニカルでユーモアのある筆致で描かれていて興味深い。
小説を書く上での各論というか具体的な作法についての解説の後、不慮の事故で大怪我をして復活するまでのは生々しい顛末も記されており、前段 -
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ネタバレイラクで遺跡を発掘している調査団長のエリック・レイドナーの妻ルイーズが精神的に不調を抱えているため、看護婦のエイミー・レザランがルイーズのサポートをするためテル・ヤリミアの現場に赴くが、ルイーズが何者かに殺されてしまう。
外部から人が入りづらいので、遺跡調査団のメンバーの中に犯人がいるらしい。。。
そして、調査団は昨年までは和気あいあいとしていたが、この年からはメンバーが入れ替わったせいなのか、ギクシャクとしてよそよそしい雰囲気が漂っている。
うーん。この感じが何とも言えないサスペンスを感じさせてくれる。
もちろん、ポワロが登場して事件を解決してさすがポワロとなるのだけど、殺されたルイーズの性 -
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岩田書店のご店主が、『一万円選書』の候補にしておられる一冊。その括りから読んだ3冊目。
現時点では、三冊の内、これが一番好き。とても理知的で、タイトルの通り静謐な文章。私自身は、テレビの点けっぱなしも嫌いだし、タブレットやスマホの通知音も、必要なところから以外鳴らさない。日中は基本ひとりだが、無音はつらくない方だ。静寂の中、ゆったりと過ごす。考えたり書いたりも、静かな方がいい。何か聞いたり観たりも、『ながら』は嫌い。例外的に朝の家事やトレーニングの時は、クラシック専門のネットラジオ『OTTAVA』を聴いている。いずれにしろ騒がしいのは嫌いなようだ。
そういえば、この本は、表紙の白さ、題字の -
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本作も面白くて夢中で読んだ!
象や虎、マハラジャたちの豪華絢爛な生活。埃っぽい農村や豪雨。全ての描写に異国情緒やその時代特有の空気感を感じることができ、それが楽しみでどんどん読み進めた。
インドが舞台の小説はあまり読んだことがない中で、この作品は単なるミステリーに留まらず、どっぷりインドの世界観に浸ることができるのがうれしい。
最後のオチはなるほどね〜思ったものの、結局カルカッタの駅で私服のドーソンが何をしていたのかがよく分からず気持ち悪い。
たまたま居合わせただけなの?
あとまあ別にいいんだけど、ウィンダム警部は女性にうつつを抜かしすぎな気がする…別にいいんだけど…
シリーズ1冊目も2冊 -