田村義進のレビュー一覧

  • ゴルフ場殺人事件

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    犯人当てとかフェアプレイとかではないがストーリーが二転三転してサービス精神旺盛。あとヘイスティングスがダメ過ぎておもろいし、いいキャラだ。
    スタイルズ荘に続いて最も意識の埒外にいる人物を犯人に据えてどんでん返しを演出する所からは、新人作家クリスティの意気込みが感じられる。

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    2025年10月30日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ポアロもの。富豪がフランスで殺された事件に挑むポアロ。地元フランスの名刑事との火花散らす対決が面白い。ヘイスティングスの人間臭さが随所に現れていて、ミステリーに色どりを添えている感じがまたいい。

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    2025年10月29日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    村上春樹の「職業としての小説家」も読んだけれど、両者に通ずるところもあったのが興奮した。文章のリズムとか、シンプルな言葉の組み合わせでいかに表現するかとか、パートナーに読んでもらうとか。
    例として出てくる作品や文法についてなどピンとこないことが多く、名作と言われている海外の小説を読んで英語を勉強して生きてきたらもっと理解できるところが多かったのだろうな。

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    2025年10月29日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ポワロシリーズ2作目。さっぱり面白くなそうなタイトルで期待もしないで読んだが、正直かなり面白かった。ミステリーだけど恋愛モノとしても良い。それより評価したいのは意外な真犯人の狡猾悪辣なるキャラクターでこの点では1作目を超えているように思う。またポワロだけでなくライバル刑事が出てくるのも話が飽きない構成。何より各章の引きが前作同様に上手い。
    ヘイスティング大尉の恋愛模様についてはコナン・ドイルの『4人の署名』のオマージュだろうか。恋に狂って酷い行動の連発だが逆にここまで徹底すると応援したくなる。何気に魅力的な人物。

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    2025年10月21日
  • 放たれた虎

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    「遅い馬」シリーズというべきか、「窓際のスパイ」シリーズというべきか、MI5、保安局の左遷組たちと、その長ジャクソン・ラムの活躍を描くシリーズの第3作。

    相変わらず保安局内の権力抗争に「遅い馬」たちが巻き込まれる。
    遅い馬の良心、母親的役割のキャサリンが何者かに誘拐され、犯人からリヴァー・カートライトに対して保安局=リージェンツ・パークの地下にある書庫から、機密文書を盗み出すように指示が出る。
    しかし、実はこの事件こそが保安局の支配を目指す内務大臣ピーター・ジャドが仕組んだもので、外部の会社に委託して保安局のセキュリティ体制を試す「タイガー・チーム」と呼ばれる者たちによる犯行だった。
    しかし、ピーター・ジャドの意図に反してタイガー・チームは暴走し、キャサリンを人質に有象無象の機密情報が集められた「グレー・ブック」と呼ばれる文書を求めて、脅迫が続けられる。

    新しいメンバー、というか新たに左遷されて来たマーカス(ギャンブル依存症)、シャーリー(ドラッグ依存症)が加わって、ストーリにアクションが増えてきた。
    このシリーズは本国イギリスでは9作目が2025年に出たらしいが、翻訳はこの3作目までなのが残念。

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    2025年10月07日
  • ゴルフ場殺人事件

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    アガサ、ポアロ、第2作目。
    誰が犯人なのかやはり全然わからない。どんどん容疑者が変わっていくし、ヘイスティングズのダメっぷりも分かりやすくって好き。
    ポアロが受け取った手紙での依頼から始まり、殺された依頼者の妻、息子、その恋人、元恋人、謎の娘シンデレラ、ライバル(?)ジローも登場。
    今も昔も、大切な人の為に、大切な人を守る為に、人は嘘をつく。人の根本は変わってないんだろうなぁ。ポアロは優しく謎を解く。

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    2025年09月30日
  • マハラジャの葬列

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    思った以上に面白かった。舞台は第一次大戦と第二次大戦の間の時期の、イギリスに支配されつつもそこから脱しようと仕掛けている時代のインドの小さな藩王国。イギリスはなんとかインドの支配権を維持しようと藩王国議会という傀儡を作ろうと思っているが、それに反対する若きサンバルプール王子アディール。英国人警部ウィンダムとインド人部長刑事バネルジーの目の前でその王子が殺されて…

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    2025年09月19日
  • ゴルフ場殺人事件

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    夫婦の絆的な話だったのかな。
    読んでからちょっと経ってるから詳細忘れちゃったけど、昔書かれたものを今読んで、ありきたりだなっていうのはちょっと違うかなとも。
    でも、きちんと読めば楽しく読めるからまだまだあるやつを消化していく。

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    2025年08月23日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ネタバレ

    1作目よりも読みやすく感じてするすると読み終えることかできた。
    ヘイスティングズのせっかちで早とちりで少し惚れっぽいキャラクター性が好きだったので、無事幸せになれて良かったなと思った。

    1作目から引き続き読者から見た(ヘイスティングズから見た)第一容疑者が、ちょっとした情報1つでコロコロ変わっていくのがおもしろかった。

    愛のために暴走したり、愛のために命を投げ打ったり、愛のために旧友と敵対したり。
    今作はそんな愛の話だったなと感じた。
    次作の「アクロイド殺し」は帯に問題作と言われているだけあって、なかなかおもしろいらしいのでとても楽しみ。

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    2025年08月16日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ネタバレ

    前作に引き続き、ヘイスティングスの色恋による暴走に突っ込みをいれながらも、今回は遂に成功。
    原作では結婚後、牧場経営で成功してアルゼンチンへ移住したという形で、今後の登場が減るらしい。
    また、ドラマ版では結婚後、鉄道への投資に失敗したため破産し、イギリスに帰国して引き続きポアロの助手を務める。

    今回の事件では、依頼を受けてポアロ達が到着してみれば既に依頼人は亡くなっているという事の始まり。ゴルフ場というタイトルだが、遺体の発見現場がゴルフ場なだけで、他にゴルフ要素はない。
    ポアロの推理は結構成り行き任せな感じがあるものの、ジローというライバルの存在や(特に落ちが笑いどころ)、この事件に深く関わりのある過去の事件など、推理自体も二転三転で面白かった。
    最後は収まるところに無事収まった形で概ねすっきり。

    解説は、ドラマ版ポアロの日本語吹き替えを担当・熊倉一雄さん!
    ディズニー作品やヒッチコック等でも馴染みのある声。

    人間というものは、じつに模倣ずきの動物であります。日々の生活の習慣のなかにおいても、非独創的であり、それと同様に、習慣のそとにおいてもまた模倣ずきなのです。かりに、ある男が犯罪をするとなると、彼が犯す他のいかなる犯罪も、きわめて類似性をおびてくるのであります。〜一度成功したのに味をしめて、そのつぎもきっと成功すると主張する、あの人間性に深く根ざしているものに服従してしまいました。そのおかげで彼は、独創性の欠如の天罰を受けなければならなかったのです。p149

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    2025年08月04日
  • エイレングラフ弁護士の事件簿

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    急行二駅間くらいで読める短編集。
    ローレンス・ブロックって、名前は良く聞くけれど、読んだのは初めて。
    暇つぶしにはよろしい。

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    2025年08月01日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    この犯人は思いもよらなかった!
    いつもながらミスリードに翻弄され、鮮やかな種明かしに驚かされたものの、みなさん言ってるように、よく考えたらそんなわけあるか!?笑
    ただ「ビスミラーヒ・アル・ラーマン・アル・ラヒーム」とアラビア語で始まる推理は非常にかっこいい。

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    2025年06月27日
  • ゴルフ場殺人事件

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    二転三転があり最後まで楽しめた。
    ライバル(?)のジローがいたり、いろいろな恋愛模様があったりと展開が賑やか。
    みんな言っている通り、本当にゴルフ場はそんなに関係なかった。

    ヘイスティングズ惚れやすすぎる!というのと、事件捜査中にはあるまじきとんでもないミスをおかしてたので何回かエェ!?大丈夫かこの人!となった。

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    2025年06月06日
  • エイレングラフ弁護士の事件簿

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    ネタバレ

    ここまで型を崩さない連作短編も稀。

    一分の隙もない着こなし、詩を嗜み、依頼人の無罪を例外なく信じる弁護士エイレングラフ。
    報酬は極めて高額、ただしその支払いは依頼人が無罪を手にしたときのみで良い成功報酬型。
    ただし、ひとたび合意した後は一見何も貢献していないように見え、結果的に自由を手にした場合でもその支払い義務を負う。

    凄腕弁護士なのかと思いきや、法廷に出ることは皆無。
    むしろ法廷に出る必要すらないようにことを運ぶ(秘密裏にかつ強引に)当世きってのどす黒悪徳弁護士。
    依頼後に訪れる窮地の雲散霧消ぶりに、しばしば依頼人達はあなたが何をやったの?と支払いを拒むが、そんな輩達にはおしおきとばかりの展開が。

    ちょっとずつ足し引きはあるものの、もう嘘だろと思うくらいワンパターンの繰り返し。
    でも何故か楽しめてしまう不思議。
    半分を過ぎて思った、これは水戸黄門やドラえもんの類だと。

    やってることはだいぶノワールなのだが、崩れない物腰、直接的な記述の排除、反復の妙により、エイレングラフ像が徐々に確実に補強され、いつしかどこかお茶目さすら感じてくる。

    解説、松恋さん。
    クレイグ・ライス、コーネル・ウールリッチ(ウィリアム・アイリッシュ)の絶筆をローレンス・ブロックがゴーストライトしたなんて逸話も披露されていて驚き。
    全然文体違うのに。

    このミス2025年度版海外編6位。

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    2025年05月10日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    ネタバレ

    発掘調査中に起きた殺人事件。レイドナー夫人が頭を殴られて殺された所から始まりました。ポアロが屋上に上がった時に殺人のトリックが分かったのは凄いなと思いました。男女のもつれが悲劇を生んだ話でしたが、この後でオリエント急行殺人事件に出会うなんてまるで名探偵コナン並みだなと思いました。

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    2025年02月05日
  • 流れは、いつか海へと

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    ザ・ハードボイルドという体裁の探偵小説。
    10年前、何者かにはめられ、無実の罪で警察を追われた主人公が、一人の黒人ジャーナリストの冤罪を晴らすための依頼を受ける。その流れのなかで、自分の冤罪事件の黒幕を追う流れに繋がっていく…というストーリー。

    ハードボイルドらしく、最後は全てスッキリ解決、といかないリアリティのある終わり方ながら、
    どこか希望を感じさせる所が良かった。

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    2025年02月03日
  • エイレングラフ弁護士の事件簿

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    ネタバレ

    ・あらすじ 
    マーティン・H・エレイングラフ弁護士の弁護人は必ず無罪である。
    そんな信念をもったエイレングラフが解決する12個の依頼。

    ・感想
    こんな弁護士やだ!!でも嫌いじゃない…。
    約30年にわたって綴られた短編集で、形式はほぼ一緒なので気軽に1日1遍のペースで読み進めた。
    前半は好きじゃなかったエイレングラフだけど、後半になるほど彼の意外な一面や人間性も垣間見えて段々彼を面白く感じてる自分がいた。

    特に好きだったのはエイレングラフの義務とエイレングラフの肯定。
    義務では詩を愛するエイレングラフが、詩人である依頼人のために「諦めないで下さい、何度でも上訴すればいいのです」なんて茶番を演じてるの笑ったw
    肯定はちょっとだけエイレングラフの人間味を感じられて良かった。

    「私がやったんです」「いえあなたは無実です、なぜならこのエイレングラフの依頼人だから」

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    2025年02月03日
  • エイレングラフ弁護士の事件簿

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    殺人事件を解決するために別の殺人事件を起こしてるんだが、やり方が鮮やかで助手の人何人いるんだろうと思ってしまった。

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    2025年01月30日
  • 夜の冒険 現代短篇の名手たち8

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    「フレミング警部最後の事件」が良かった。完成度の高い短編。
    初出が1960~1980年頃なのでかなり古いミステリーの短編集。完成度は高いがあとに残るものはない。

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    2024年12月26日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    一流の娯楽作家が創作の真髄を余すことなく、自由に綴っており、作家を目指す人にとっての心構えも丁寧に述べている良書だと感じた。

    将来、私も創作しようと考えているので、この本は当分の間は大切に保管することにする。

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    2024年11月04日