田村義進のレビュー一覧

  • ゴルフ場殺人事件

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    ポアロシリーズ第二作。
    前作に比べると倫理観の危うさはかなり落ち着いたものの、ヘイスティングズの暴走ぶりは増してた(笑)
    今回は最終的にそこに救われる展開があったから、前作より受け入れやすかった。
    反してポアロはやはり常に冷静沈着、暴走するヘイスティングズにも寛容だが、救いようのない本物の悪は断固として許さないという強い正義感を示していて、カッコよかった!
    ストーリーは最後の最後まで結末がわからない。
    けれど最終的に大団円で終わり、という前作に引き続きスッキリした読後感でした。
    だからこそポアロワールドをもっと楽しみたくて続きに手を伸ばすのを止められない〜

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    2026年02月08日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    タイトル通り、「書くことについて」の技術、考え方、著者のこだわり、作家としての生き方などが綺麗に言語化されている。作家志望、著者が好きな人、あるいは文章に携わる人は読んでまず損はしない。気に入った箇所をメモしたら結構な量になった。それだけ面白い部分が多かったという話だ。
    外国人なので当然だが、外国の話や具体例が多い。そのため知らない作品や人物名が多く表れるが、やはりベストセラー作家というべきか、語りや比喩が上手いので読んでいても苦にならない。楽しめて読めた。技術の提示だけを著した本も多いが、この本はスティーブン・キングのエピソードも絡めて技術を説明しているので読み心地が良い。

    作家としての技

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    2026年02月05日
  • 十二支像を奪還せよ

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    ネタバレ

    犯罪小説として読み始めたので最初は登場人物の動機づけや展開に「?」しかなかったが、中盤以降に様々なアイデンティティに悩む若者たちの群像劇としての色合いが強くなるにつれて引き込まれ、犯罪小説としての美しい転結。読後感がさわやか。

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    2026年01月31日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    オリエント急行殺人事件の前日譚的なエピソードとして読める。

    本エピソードは看護師の手記という形式で書かれているからか、非常に読みやすかった。

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    2026年01月13日
  • エイレングラフ弁護士の事件簿

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    ネタバレ

    アメリカの作家、ローレンス・ブロックの短編集。マット・スカダーシリーズをはじめ、非常に多くのシリーズを持つ作家。その中でエイレングラフ弁護士の作品を一つにまとめたもの。

    こればかりは、まず最初の短編を読んでくださいとしか言いようがない。ネタバレの質が他の作品と異なり、最初の短編を読めばこの作品集の方向性がわかると思う。

    若干ワンパターン感はあるが、どの短編も安心して読める。重たくなく、非常にサクッと読める良作。

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    2026年01月04日
  • 十二支像を奪還せよ

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    中国系アメリカ人の大学生たちが、かつて英仏軍が北京の円明園から奪った美術品を北京に取り戻すお話。

    ルーツの曖昧な人間のアイデンティティや故郷への愛のあり方、故郷をどう定義するか、「アメリカン・ドリーム」への重責と、引き換えに背負うことになった寂しさや悲しみ……ケイパー小説といえど、メインで描かれているのは5人の主人公たちの青春のドラマ。
    揃いも揃って優秀すぎないか、というきらいはあるけど、最近アメリカの進学校のアジア系の比率が増えているという話も聞くし、アメリカのアジア系の理想像としてはしっくりくる設定なのかも。

    十二支像を奪還する旅路は、彼ら5人の過去、または故郷や未来を取り戻す旅である

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    2025年12月30日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    書くことについて基本的に好意的に書いているところが良い。もちろんできるできないということは本人次第だけど、その後押しはしてくれた

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    2025年12月17日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    自分も書いてみたい、そう思わせてくれる1冊でした。私は小説どころか、何か物を書くということを仕事にしているわけではありません。仕事どころか趣味としても書くことにはなじみがありません。
    それでも心のどこかに、何かを書いてみたいという欲求はあって、それがどうしてなのかわからずにいました。でもこの本を読んで、少しだけその理由がわかった気がします。
    もちろん著者にとっての書くことと、私にとっての書くことの意味は違うと思います。でも誰かに読んでもらうことを意図して書いている場合、そこには読者のために何かを為したいという意図は働いているはずです。たぶんそれが子を持つ親になった今、実感として理解できるように

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    2025年10月20日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    ミス・マープルものを続けて読んでいたので、久しぶりのポアロもの。舞台はメソポタミア遺跡の発掘現場。ポアロの強さ、鋭さ。旅が舞台だと、ポアロの活躍がより活かされていいですね。これも名作。

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    2025年09月08日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ネタバレ

    すごく面白かった! 電子書籍で買い込んだクリスティ作品を予備知識なしで読んでるけれど、この陳腐なタイトル(笑)に反して、テクニカルな抒情ミステリとして傑作と思った。名脇役ヘイスティングスの色ボケや恋の行く末も最高だし、犯人当てミステリとしてのストーリー展開、お約束的仕掛けも効果抜群で全く色あせてない。初期作品としてそこまで知られていないような気がするけど、もっと多くの人に語られるべき作品と思った。原題はもっと洒落てるかと思ったら邦題そのまんまだった!他の煌めく作品名と比べすごいハンディを負ってる。

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    2025年09月02日
  • 白昼の悪魔〔新訳版〕

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    ポアロシリーズの一冊で「クリスティ中期の傑作」と言われる作品の49年ぶりの完全新訳。旧訳で読んだことがあったが、久々に再読してもやっぱり面白い。もつれた糸のようだった謎が解けていく場面はやはり醍醐味。

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    2025年06月18日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    有名な名探偵ポアロシリーズの一つ。
    以前「そして誰もいなくなった」を読んだことがあり、他にもアガサクリスティの小説を読んでみたいと思い、タイトル買いをした一冊。
    読み進めていくうちに引き込まれていき、誰が犯人で何の目的のために、という思いが抜けなかった。
    最後までとても読みやすく、話の流れもとても理解がしやすかった。
    他のシリーズも読んでみたいと思う。

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    2025年06月08日
  • 静寂とは

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    心が自然と静かさを求めていたからか
    このタイトルに惹かれたのだと思います。

    筆者や、あらゆる時代に生きた方々が静寂をどう捉えているか
    その言葉を辿るにつれて
    自分がいかに音に浸って生きてきたかを痛感しました。
    音に救いを求めていたはずが
    音に溺れてしまっていたことに気づき
    一時的に物理的にも精神的にも音を遮断する
    勇気を得ました。

    音が好きなら、また音の溢れる環境に戻れる気もするので
    これからは静けさを感じられる時間も大事にできそうです。

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    2025年06月07日
  • ゴルフ場殺人事件

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    事件の真相と真犯人、両方に驚愕しました。
    途中途中で明かされる新事実たちにも毎度驚いていたが、最後の最後、全ての真相が読者に明かされたシーンでは、驚きとそれを上回る快楽とで体内物質がすごい。
    作中のポアロの言動が全て謎めいて、ポアロ自身も事件と共に謎めいた存在に感じたのが印象的でした。

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    2025年04月30日
  • 窓際のスパイ

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    TVドラマを観て、原作を読みたくなって読みました。
    イギリスのスパイ機関MI5の落ちこぼれ(Slow horses)が集まるスラウハウス(泥沼の家)、その面々がいつの間にか世間を揺るがす大事件に巻き込まれる話。落ちこぼれが活躍する話は日本人は大好きだと思う。ドラマではよく分からなかったキャサリンと死んだ男性の関係、リヴァーの昇進試験の裏事情とかが描かれていて何とも怖い世界だなぁ、と。スパイだから日常的に裏切り、裏切られるの世界なのかなぁ。そんな中でも、ボスのジャクソン・ラムのSlow horsesたちに対する、表面上は投げやりで冷たいけど、奥底での深い愛情に救われる。
    このシリーズは長編8巻、

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    2025年02月01日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    物書きでなくとも、クリエイティブな仕事をしてる人も参考になる作品だと思います。
    〈作家として腹をくくり、自分を偽ることなく、楽しんで執筆する。〉
    クリエイティブも生きるため、稼ぐためと続けていると、「売れないと」を言い訳に、流行りになびき、自分がなぜ制作しているのかわからなくなるような事もありますが、誠実に、人から批判される事も恐れず真摯に向き合うことの重要性を学べました。

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    2025年01月25日
  • エイレングラフ弁護士の事件簿

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    『私の依頼人はいつでも無実なんですよ』法外な弁護料をとるが、常に裁判になる前に留置所から釈放される殺人事件の犯人たち。エイレングラフの実は…な種明かしがノアールを通り越してヤバすぎる。12話の短編だが、釈放に至る様々な手段で飽きさせない。

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    2024年10月12日
  • エイレングラフ弁護士の事件簿

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    弁護士のエイレングラフは依頼人が有罪になれば弁護料を受け取らず、無罪になれば法外な成功報酬を受け取る。そして裁判になる前に依頼人の疑いを晴らす。依頼人が来たら「あなたは無罪です」と言い本当にその通りになる。その裏に何があるのか。一編30ページにも満たないし全編同じ型をしているけれど、中身のバリエーションが豊富で飽きさせない。何よりエイレングラフの悪徳さが読んでいて心地いいほど。冒頭の一編を読めばすぐに心を掴まれてしまう傑作集。

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    2024年09月30日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    ネタバレ

    面白かった〜〜!!
    すごく読みやすい。
    犯人お前かーい!ってなった
    こういうミステリ待ってましたー!

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    2024年06月18日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    物書きを目指す人には是非読んで欲しい一冊。キングの生い立ちから、文法や会話文やテンポ、推敲の仕方などの小説作法が丁寧に書かれている。小説の書き方がメインだが、エッセイとかノンフィクションなど書くこと全般に生かせるアドバイスも沢山ある。自分も物書きを目指しているから、これから何度も見返そうと思う。文章自体も堅苦しくなくユーモアがあって読みやすかった。

    キングの幼少期から作家として売れるまでの半生は凄く苦労が伝わってきた。トレーラーハウスの洗濯室の机で執筆していたことや教師をしながら小説を書いていたこと。才能に加えてこのストイックさがアーティストには必須なんだなと思った。ここでの沢山の体験や出会

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    2024年05月16日