田村義進のレビュー一覧

  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    自分も書いてみたい、そう思わせてくれる1冊でした。私は小説どころか、何か物を書くということを仕事にしているわけではありません。仕事どころか趣味としても書くことにはなじみがありません。
    それでも心のどこかに、何かを書いてみたいという欲求はあって、それがどうしてなのかわからずにいました。でもこの本を読んで、少しだけその理由がわかった気がします。
    もちろん著者にとっての書くことと、私にとっての書くことの意味は違うと思います。でも誰かに読んでもらうことを意図して書いている場合、そこには読者のために何かを為したいという意図は働いているはずです。たぶんそれが子を持つ親になった今、実感として理解できるように

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    2025年10月20日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    ミス・マープルものを続けて読んでいたので、久しぶりのポアロもの。舞台はメソポタミア遺跡の発掘現場。ポアロの強さ、鋭さ。旅が舞台だと、ポアロの活躍がより活かされていいですね。これも名作。

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    2025年09月08日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ネタバレ

    すごく面白かった! 電子書籍で買い込んだクリスティ作品を予備知識なしで読んでるけれど、この陳腐なタイトル(笑)に反して、テクニカルな抒情ミステリとして傑作と思った。名脇役ヘイスティングスの色ボケや恋の行く末も最高だし、犯人当てミステリとしてのストーリー展開、お約束的仕掛けも効果抜群で全く色あせてない。初期作品としてそこまで知られていないような気がするけど、もっと多くの人に語られるべき作品と思った。原題はもっと洒落てるかと思ったら邦題そのまんまだった!他の煌めく作品名と比べすごいハンディを負ってる。

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    2025年09月02日
  • 白昼の悪魔〔新訳版〕

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    ポアロシリーズの一冊で「クリスティ中期の傑作」と言われる作品の49年ぶりの完全新訳。旧訳で読んだことがあったが、久々に再読してもやっぱり面白い。もつれた糸のようだった謎が解けていく場面はやはり醍醐味。

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    2025年06月18日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    有名な名探偵ポアロシリーズの一つ。
    以前「そして誰もいなくなった」を読んだことがあり、他にもアガサクリスティの小説を読んでみたいと思い、タイトル買いをした一冊。
    読み進めていくうちに引き込まれていき、誰が犯人で何の目的のために、という思いが抜けなかった。
    最後までとても読みやすく、話の流れもとても理解がしやすかった。
    他のシリーズも読んでみたいと思う。

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    2025年06月08日
  • 静寂とは

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    心が自然と静かさを求めていたからか
    このタイトルに惹かれたのだと思います。

    筆者や、あらゆる時代に生きた方々が静寂をどう捉えているか
    その言葉を辿るにつれて
    自分がいかに音に浸って生きてきたかを痛感しました。
    音に救いを求めていたはずが
    音に溺れてしまっていたことに気づき
    一時的に物理的にも精神的にも音を遮断する
    勇気を得ました。

    音が好きなら、また音の溢れる環境に戻れる気もするので
    これからは静けさを感じられる時間も大事にできそうです。

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    2025年06月07日
  • ゴルフ場殺人事件

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    事件の真相と真犯人、両方に驚愕しました。
    途中途中で明かされる新事実たちにも毎度驚いていたが、最後の最後、全ての真相が読者に明かされたシーンでは、驚きとそれを上回る快楽とで体内物質がすごい。
    作中のポアロの言動が全て謎めいて、ポアロ自身も事件と共に謎めいた存在に感じたのが印象的でした。

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    2025年04月30日
  • 窓際のスパイ

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    TVドラマを観て、原作を読みたくなって読みました。
    イギリスのスパイ機関MI5の落ちこぼれ(Slow horses)が集まるスラウハウス(泥沼の家)、その面々がいつの間にか世間を揺るがす大事件に巻き込まれる話。落ちこぼれが活躍する話は日本人は大好きだと思う。ドラマではよく分からなかったキャサリンと死んだ男性の関係、リヴァーの昇進試験の裏事情とかが描かれていて何とも怖い世界だなぁ、と。スパイだから日常的に裏切り、裏切られるの世界なのかなぁ。そんな中でも、ボスのジャクソン・ラムのSlow horsesたちに対する、表面上は投げやりで冷たいけど、奥底での深い愛情に救われる。
    このシリーズは長編8巻、

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    2025年02月01日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    物書きでなくとも、クリエイティブな仕事をしてる人も参考になる作品だと思います。
    〈作家として腹をくくり、自分を偽ることなく、楽しんで執筆する。〉
    クリエイティブも生きるため、稼ぐためと続けていると、「売れないと」を言い訳に、流行りになびき、自分がなぜ制作しているのかわからなくなるような事もありますが、誠実に、人から批判される事も恐れず真摯に向き合うことの重要性を学べました。

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    2025年01月25日
  • エイレングラフ弁護士の事件簿

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    『私の依頼人はいつでも無実なんですよ』法外な弁護料をとるが、常に裁判になる前に留置所から釈放される殺人事件の犯人たち。エイレングラフの実は…な種明かしがノアールを通り越してヤバすぎる。12話の短編だが、釈放に至る様々な手段で飽きさせない。

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    2024年10月12日
  • エイレングラフ弁護士の事件簿

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    弁護士のエイレングラフは依頼人が有罪になれば弁護料を受け取らず、無罪になれば法外な成功報酬を受け取る。そして裁判になる前に依頼人の疑いを晴らす。依頼人が来たら「あなたは無罪です」と言い本当にその通りになる。その裏に何があるのか。一編30ページにも満たないし全編同じ型をしているけれど、中身のバリエーションが豊富で飽きさせない。何よりエイレングラフの悪徳さが読んでいて心地いいほど。冒頭の一編を読めばすぐに心を掴まれてしまう傑作集。

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    2024年09月30日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    ネタバレ

    面白かった〜〜!!
    すごく読みやすい。
    犯人お前かーい!ってなった
    こういうミステリ待ってましたー!

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    2024年06月18日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    物書きを目指す人には是非読んで欲しい一冊。キングの生い立ちから、文法や会話文やテンポ、推敲の仕方などの小説作法が丁寧に書かれている。小説の書き方がメインだが、エッセイとかノンフィクションなど書くこと全般に生かせるアドバイスも沢山ある。自分も物書きを目指しているから、これから何度も見返そうと思う。文章自体も堅苦しくなくユーモアがあって読みやすかった。

    キングの幼少期から作家として売れるまでの半生は凄く苦労が伝わってきた。トレーラーハウスの洗濯室の机で執筆していたことや教師をしながら小説を書いていたこと。才能に加えてこのストイックさがアーティストには必須なんだなと思った。ここでの沢山の体験や出会

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    2024年05月16日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    ネタバレ

    時折垣間見える中東の景色や発掘現場の様子などの描写は活き活きとして、目に浮かび上がってくるようでした。
    ただ、中東の描写や発掘現場の描写が盛りだくさんというわけではないのでご注意を。
    事件が起きた場所が、発掘チームだったという程度で思っていた方が楽しめそうです。
    今作、ルイーズという美人がかき乱す人間模様が描かれた作品。
    ルイーズの人となりの把握から始まり、周りの人物がルイーズにどんな感情を持っているのか?から犯人と動機をあぶりだしていきます。
    登場人物それぞれのルイーズに対する捉え方、抱いている感情の書き分けが素晴らしくゾッとする。
    アガサ・クリスティー作品の中でライトに読めて、うまみを感じ

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    2024年04月07日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    ・履歴書
    ・書くこととは
    ・生きることについて
    の3本立てでキングが自分の人生と創作について語って聞かせてくれる素晴らしい本。

    書くことについて、16章にも分けて丁寧に語られたメソッドはシンプルで実践的であるとともに全く手軽ではない。自分が産み出した登場人物たちが自然に織りなすストーリーを見守り、自分が本当に感じたままの言葉で真摯に語るのは決して簡単なことではないけれど、それこそが文章を書く楽しみであり、その積み重ねが物語の価値を生み出す。

    楽しんで、真摯に書くこと。


    "私が書くのは悦びのためだ。純粋に楽しいからだ。楽しみですることは、永遠に続けることができる"

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    2024年02月28日
  • 静寂とは

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    ものすごく面白くて、もっと本の余韻に浸っていたかった。

    心の静けさは、外側にあるのではなく内側にある。だから、周りが騒がしくても自分の心と向き合うことで静けさを感じるという言葉が印象的だった。
    情報が渦巻く社会の中で、自分と向き合うことの大切さを教えてくれる。

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    2023年09月30日
  • メソポタミヤの殺人〔新訳版〕

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    多分、今、私の灰色の脳みそは“ポアロ”色に染まっている。

    事件に関わった看護師の手記という書き方のためか、ポアロの容姿などがこと細かく描写されている。
    そのためか、NHKドラマで観たスーシエの演じるポアロは、ほんとにそっくり(まるでドラマが先にあったよう)。

    この、新訳シリーズは文字が大きく(眼に優しく)カバーもステキで、楽しく読める。

    イラクの照つく大地とジリジリするような人間関係を、冷房の効いた部屋で没頭して読んでました。

    この後、ポアロはオリエント急行で帰るそうです……ということは?アレですか?

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    2023年08月07日
  • ゴルフ場殺人事件

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    ネタバレ

     <名探偵ポワロ>シリーズ長篇2作め。南アメリカの富豪ルノーから助けを求める依頼状が届き、ポワロとヘイスティングズは彼の滞在先のフランスへ渡るも既に殺されていて、その真相解明に挑む、という内容。
     ドラマ視聴を機に読み始めたが、デイヴィッド・スーシェ版よりも言い回しは面倒臭いが紳士然としている点がいい。ポワロを目の敵にするパリ警視庁のジロー刑事とも変に張り合ったりせず、あくまでも“大人の対応”をする姿が好ましかった。一方で事件関係者の一人でヘイスティングズが一目惚れする某女性の設定がやや煩わしく、ドラマ版のほうがすっきりとしていた。

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    2023年07月12日
  • 阿片窟の死

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    1921年12月、英領カルカッタ。ウィンダム警部は阿片窟で警察のガサ入れに遭い逃げる途中で両眼をえぐられ腹を刺された男と会う。一方、カルカッタではガンジーの教えを尊ぶ人々による独立運動が活発になっていて……。→

    シリーズ3作目。わたしはこのお話が1番好き。
    今作は両眼を抉り取られた死体×インド独立運動激化×イギリス皇太子親善来訪×〇〇〇〇(ネタバレなんで話せない〜!)と盛りだくさん!!これを一つにまとめるのマジですごい。ムカジーすごい。ラストは美しい(のか?)し、次作への余韻も良。→

    ウィンダム警部がいいんだよー!!シリーズ追うごとにイケオジ感が上がってる!(阿片中毒者やけど)今作ではH機

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    2023年06月17日
  • 帝国の亡霊、そして殺人

    購入済み

    イギリスから独立したばかりインドを舞台にした歴史ミステリー。主人公は正義感の強いインド初の女性警察官で勇敢で無鉄砲で魅力的な女性で、どこか頼りないイギリス人男性とバディを組んで、事件を解決する。
    インドとパキスタンの分離独立に対する知識が少なかったため、より楽しむために調べながら読む必要があった。宗教間の対立など学びが多く、良い読書経験であった。

    #アツい #ドキドキハラハラ

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    2023年04月19日