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騒音時代に生きる現代人へ―――車の騒音、アナウンスの声、音楽など、私たちの日常はノイズで溢れている。人々はスマートフォンを片手に、いつも何か(誰か)と繋がって、気になる事があれば何でも検索、あっという間に欲しい情報を手に入れる。
人、環境、情報、時間……あらゆる物事が、めまぐるしく変化する時代。現代人は無意識においてさえも、常に何か(騒音)を聞いている。
そんな日常において、人々の心と体は、知らず知らずのうちに、ストレスを抱えてしまっているのではないだろうか。そんな現代人に、今もっとも必要なもの。それが、「静寂」なのかもしれない――
静寂とは何か。静寂はどこにあるのか。なぜ今、静寂が重要なのか。
この3つの問いの答えを見つけだすために、著者が語った33の試み。
「静寂」を感じ、向き合う事によって得られる心身の解放。
ストレス社会に生きる人たちに、今読んで欲しい一冊。
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Posted by ブクログ
岩田書店のご店主が、『一万円選書』の候補にしておられる一冊。その括りから読んだ3冊目。
現時点では、三冊の内、これが一番好き。とても理知的で、タイトルの通り静謐な文章。私自身は、テレビの点けっぱなしも嫌いだし、タブレットやスマホの通知音も、必要なところから以外鳴らさない。日中は基本ひとりだが、無音はつらくない方だ。静寂の中、ゆったりと過ごす。考えたり書いたりも、静かな方がいい。何か聞いたり観たりも、『ながら』は嫌い。例外的に朝の家事やトレーニングの時は、クラシック専門のネットラジオ『OTTAVA』を聴いている。いずれにしろ騒がしいのは嫌いなようだ。
そういえば、この本は、表紙の白さ、題字のフォントから、もう静かで、とても凛としている。秋や冬に読みたい本だった。静けさイコール寂しさではないし、孤独も悪い面ばかりでない。静寂の中には、詩情と知性が潜んでいる。静寂の中で感じる寂しさは耐えられるが、賑やかで幸福そうな中で感じる寂しさは、苦い痛みを伴う。
ひとりでも生きられるか?という命題は、永遠のテーマのひとつだが、この本を読んで私は「是」と答えたい。ただそれを、冒頭の夕食の場面のように、他者に強制するのは、いささか煩わしいかな。
自分の中の空白を愛するきっかけになる一冊だった。
Posted by ブクログ
読んでいると度々、『あぁ!そうよね!いいよねー!わかるわー』となり、自分が思いの外静寂を必要とし、その時間を愛し、人一倍静寂が必要なのだと、
改めて気づけた。
それでもヒマラヤも南極も行ったことない私には、限りなく無音。というものが想像以上のものだということが著者の表現力からイメージできた。
味わってみたいような怖いような。
元より、静かな環境をかなり好む方なら、一読の価値あり。日頃から賑やかなのがお好きな方はちんぷんかんぷんかも。というより良さがわからないと思う。
後半は引用が多く、とにかく静寂取り入れるといいよー!みたいな感じになり飽きたのはここだけの話。
Posted by ブクログ
静寂にどれほど価値があるのかを考える本。著者が静寂である色んな場面でのエピソードを出して並べている。ただ個々のエピソードから深い考察が始まるわけではないので初めはあまり深い内容は書かれていないかもしれないと思った。しかし言葉にならないことはそのままでもいいという考え方に沿って考えてみればこれはこれでいい。静寂とは無音な環境のことを指すのではない。著者が主張する静寂とは外の世界と自分を断つことで出来上がる世界のことである。そしてその静寂とは現代人にこそ必要なものだ。学校を休んで部屋でただ寝転がっていた時、虚無すぎて鬱なのかなーと思っていたけれどこの本を読んでから考えてみるときっとその瞬間こそが静寂だったと思う。そういうことをしてる時に、外の世界との繋がりを完全に絶っているからなのか時間の流れがすごく早く感じる。また、本文中にもあったように試合中に歓声など他の音が何も聞こえないという瞬間を体験したことがある。あれも脳が外の世界との接続を断っていたということだと思う。最高の静寂だったのかな、あの感覚は不思議で忘れない。
具体的なエピソードが並べられているけれどそのエピソードは体験してないものだから、体感は抽象内容がずっと続いていて少し読むのが大変だった。著者は一貫して静寂の勧めをしている。確実に新しい価値観が自分の中に入ってきたから読んでよかった
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