田村義進のレビュー一覧

  • カルカッタの殺人

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    ネタバレ

    1900年代前半イギリス統治下のインドでのミステリー。
    ミステリーもまずまず面白かったが、その時代のインドの様子が興味深かった。
    ミステリーとしても次作に期待。

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    2020年12月02日
  • 書くことについて ~ON WRITING~

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    ネタバレ

    ストーリーにはじまりテーマに終わる、犬が尻尾をふるのであってしっぽが犬をふるのではない…という部分に共感しました。
    一度書き上げた原稿を思ったよりじっくり寝かせていることにも驚きました。
    人の意見を聞くのはまず自分で自分の作品に丁寧に向き合ってから…ということなんでしょうか、とても責任感をもって作品作りをされてるんだなぁと感じました。

    ストーリーをつくる人なら誰しも共感できるところがあるのではないでしょうか。

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    2020年11月09日
  • 流れは、いつか海へと

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    あの「ブルードレスの女」作者の久々の邦訳ということで、書評家の評価も高く期待して読み始める。主人公がニューヨーク市警を追われた経緯や刑務所での悪夢のような経験など、導入は魅力的。登場人物が個性的に描かれてはいるものの、次から次へと現れては一旦消える(もちろん後で再登場)ので、冒頭の登場人物一覧に戻ること数度、しかしそれでも思い出せずに本文から登場箇所を探すことも幾度…。途中でやめなかったのは、気の利いたラストに期待したから。それには応えてくれたかな。

    最近わかりやすい筋立てのミステリーや、ドラマTHE Wireとかの見過ぎで、複雑な物語を楽しめなくなっているのか?と自分が心配になる。

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    2020年09月07日
  • 流れは、いつか海へと

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    敵がいったい誰なのか?この手の小説を読むとき普通はそこを意識していると思う。ただ、その謎の敵がわからないまま次から次へと登場人物がふえるため、私には少し読みにくかった。端役が多すぎるというか、名前がなくてもいい登場人物が多かったという感じかな。
    アメリカの探偵小説を読み慣れている人向きかもしれない。
    後、エンディングは、好みではなかった。Sキングに似たような結末があるが、読後感は、キングの方がぜったい良い。

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    2020年09月06日
  • 流れは、いつか海へと

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    ・1週間後の深夜読書会の課題本。ミステリーは苦手なんだけど装丁、タイトルいいな。読めるかな。
    ・主人公は黒人のもと警察官。ニューヨークが舞台。車はビアンキーナというくすんだ褐色のイタリア車。別れた奥さんと娘がいる。セロニアス・モンクをきく。
    ・140
    見張られてる者を見張っている見張りを見張っている。メル。
    ティッシュ配りもそーなんか

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    2020年08月08日
  • 流れは、いつか海へと

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    ネタバレ

    すこぶる情けないハニートラップにまんまと掛かり、警官からレイプ犯たる囚人に落ちぶれた末、服役後に私立探偵へ。そんな男が、実はかつて警官時代に捕まえた極悪犯からは全幅の信頼を置かれ、多情多感な年ごろの娘からはそこらの父親にはとうてい叶わない尊敬と愛情を得ている。展開としては、探偵として依頼された事件と、かつて自分自身が陥った事件の冤罪を並行して晴らすというもので単純なれど、なにせ登場人物が多くて整理しきれない。最後は、ミッションインポッシブルのごとき救出作戦を成功させるが、あれで安心円満解決といえるのだろうか?そんな甘い相手じゃないと思うんだけど。

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    2020年06月28日
  • カルカッタの殺人

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    それなりに面白かったが、特に感想らしい感想はわかない。あらすじを読んで期待しすぎたのかもしれない。
    当時の情勢やインドでの生活についてはしばしの描写から垣間見ることができたのはよかった。

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    2020年03月29日
  • 流れは、いつか海へと

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    身に覚えのない罪を着せられてニューヨーク市警を追われたジョー・オリヴァー。十数年後、私立探偵となった彼は、警察官を射殺した罪で死刑を宣告された黒人ジャーナリストの無実を証明してほしいと依頼される。時を同じくして、彼自身の冤罪について、真相を告白する手紙が届いた。ふたつの事件を調べはじめたオリヴァーは、奇矯な元凶悪犯メルカルトを相棒としてニューヨークの暗部へとわけいっていくが。心身ともに傷を負った彼は、正義をもって闘いつづける―。

    「ブルー・ドレスの女」という題名は記憶があるが、残念ながら未読。確か映画化されたはず。
    題名も、表紙も、そして帯の惹句もいい感じだったのだが。登場人物の出入りが激し

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    2019年12月15日
  • カルカッタの殺人

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    1919年、イギリス統治下のインド・カルカッタでイギリス人の政府高官が殺され、口にはイギリス人に対する憎悪を綴ったメモが押し込められていた。
    その後列車が襲われ保安員が殺される事件が発生。

    捜査を担当するのはカルカッタに赴任してきたばかりのウィンダム警部、その部下ディグビー警部補、インド人部長刑事のバネルジー。
    捜査を進める中で二つの事件を結びつける犯人として革命組織のリーダーが浮かび行方を追うが、軍情報部も横槍を入れてくる。


    イギリス統治下のインドで現地人差別が公然と行われ、少数のイギリス人が政治も経済も握り、イギリス人同士での権力や経済を巡っての暗闘が繰り広げられる。インド人たちの中

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    2019年09月24日
  • カルカッタの殺人

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    時は一九一九年。舞台は英領インド、カルカッタ(今のコルカタ)。スコットランドヤードの敏腕刑事だったウィンダムはインド帝国警察の警部として赴任して間がない。第一次世界大戦従軍中、父と弟、それに結婚して間もない新妻を失った。過酷な戦闘で自分一人生き残ったこともあり、生きる意味と意欲を喪失し、アヘンに溺れていたところ、かつての上官で今はインド帝国警察ベンガル本部の総監タガートに誘われ、カルカッタにやってきた。

    ミステリもいろいろ読んできた。舞台もアメリカ、ロサンジェルスをはじめ、イギリスのロンドン近郊、さらに最近ではノルウェーのオスロも仲間入りし、いよいよ国際的になってきた。しかし、インドが舞台と

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    2019年08月09日
  • 帰郷戦線―爆走―

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    ネタバレ

    海兵隊員として戦地で数年間活動したのちに帰国。そしてPTSDを発症。その苦しみが主人公を通して伝わってくる。その苦しみを抱えながら友人の死の真相を追う。特別新しい物語ではないけれどそれでも読ませてくれるのは主人公や友人の妻、子供、犬たちの造形の良さ。なにより子供たちと犬がかわいい。シリーズ一作目としても上々だと思う。

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    2018年11月18日
  • 帰郷戦線―爆走―

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    ネタバレ

    まるでハリウッド映画でも見ている感じがしました。アクションシーンとか、描かれている人物像が、この本が逆に映画のノベライズではないか、そう錯覚しそうなほど。
     痛快で面白くはあるのですが、それだけでなく、帰還兵たちの苦境にある姿が描かれていて迫ってくるものがありました。小説のランボーでも感じましたが、あれからアフガンとかイラクとかアメリカは何度も戦っていますから、今日的な問題なのだとも思います。
     そんな状況の中でも輝くものを秘めている主人公とタッグを組むことになる漢。訳者の後書きにもありますが、「ワイルドスピードシリーズ」のラストにも通じる気がします。それと、あの犬がいい味を出していますね。あ

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    2018年10月03日
  • 窓際のスパイ

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    落ちこぼれの個人やグループが千載一遇のチャンスを機に奮闘、大逆転劇を演じて栄光を勝ち取るという設定は、娯楽映画/小説では常套のため、よほどの新機軸を盛り込まないと「またか」という印象になりかねない。本作は〝泥沼の家〟と揶揄されている英国諜報機関の吹きだまりでくすぶるスパイらの物語。スパイスにユーモアを振りかけることで、ひと味違う仕上がりにはしているが、手掛ける事件そのものが組織内部の汚職という地味なもので、展開も抱腹絶倒とはいかないところが物足りない。主人公の薄い存在感と、アクの強いメンバーの描き分けが中途半端で、多数登場する割りには、個性が際立っていない。
    ただ、誰にも増して冴えないリーダー

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    2017年11月27日
  • 窓際のスパイ

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    【英国各紙誌で絶賛された最高のスパイ小説登場! 】 〈泥沼の家〉と呼ばれるその部署は、英国情報部の最下層だ。不祥事を起こした部員はここに送り込まれ、飼い殺しにされるのだ。若き部員カートライトも訓練中のミスのせいでここに放り込まれ、連日ゴミ漁りのような仕事をさせられていた。もう俺に明日はないのか? ところが英国全土を揺るがす大事件で、状況は一変した。一か八か、返り咲きを賭けて〈泥沼の家〉が動き出す! 英国スパイ小説の伝統を継ぐ新シリーズ開幕!

    期待して読んだのだが、テンポよく読書が進まない。もう一冊あるので、試してみよう。

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    2016年10月22日
  • 夜の冒険 現代短篇の名手たち8

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    落ちのある話ばかりで、話として完成しすぎていて、ものたりない印象を受ける。余白というか余韻が感じられなかったので、2回読むことはないと思う。

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    2011年08月30日