本川達雄のレビュー一覧

  • ラジオ深夜便 うたう生物学(集英社インターナショナル)

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    めーーーーっっちゃ面白かった!!
    生物の雑学ネタとかざんねんな生き物系が好きなので、Twitterでオススメとみて読んでみたんですが
    ゾウの時間ネズミの時間の著者の人だった!!
    私!!これ!!教科書で読んで好きだった!!
    体の大きさと心拍数で生きている時間が違うと言う話や、
    この先生が専攻しているヒトデやナマコの話、生物進化によりエネルギーを使うようになった話。
    ラジオで語られていた短いお話のまとめなので1話1話短くて読みやすく、私のような生物学素人でもわかりやすく興味深く語ってくれる。
    是非この先生の講義とか講演聞いてみたいなぁ面白そう〜!

    かなり昔に読んだ教科書の話をすごく覚えていたから

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    2025年09月12日
  • ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学

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    動物のエネルギー消費量や行動範囲などのさまざまなデータと体重を両対数グラフで比較するとほぼ例外なく綺麗な関係性が導かれるという面白い原理を紹介してくれる本。
    大きい哺乳類と小さい哺乳類の利点と欠点、進化の先にいる動物と手前にいる動物の利点と欠点、それぞれの特徴が強みと弱みの両面を持っているからこそ、今の地球上でどちらも淘汰されずに生物の多様性が保たれている。
    動物学の師匠の本のユーモアにリスペクトを捧げ、その師匠に実際に会って「サイズの研究をする人間は背丈もサイズがでかいと思った」と書くように、この本にもその師匠のユーモアが継承されている。「島に隔離されるとサイズの大きい動物は小さくなりサイズ

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    2025年09月04日
  • ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学

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    「時間は均等ではなく、生き物のサイズに応じた心拍で異なる」という視点を知った時は強烈なインパクトだった。
    「なぜ車輪生物はいないのか」など身近な疑問から始まり、生き物の身体がどれも合理的に進化してきたことを知ると、生命の戦略的な進化が垣間見れて面白い。

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    2024年12月10日
  • ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学

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    体のサイズや形態から、その生き物の時間、あり方を考えると、サイズ対比ではどんな生き物にも概ね同じ法則が当てはまるというのは、とても興味深いこと。進化はやはり奥が深い。この法則に基づいてヒトやその技術を相対化すると、自然の道から外れてるなぁ、と思う。

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    2024年04月08日
  • ウマは走る ヒトはコケる 歩く・飛ぶ・泳ぐ生物学

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    生物の進化の精緻さには驚かされる。歩く、走る、泳ぐ、飛ぶなどの動作のメカニズムを解析する。それらは流体力学的に実に巧妙。
    難しい数式も出てはくるが直感的に理解しやすい。筆者の「ゾウの時間ネズミの時間」「ウニはすごいバッタもすごい」と並んで大変面白い。

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    2024年04月07日
  • ラジオ深夜便 うたう生物学(集英社インターナショナル)

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    この著者の作品に失敗作はない。
    どの本からも、さまざまな生き物たちの生き様から生命のかけがえのなさ、不思議さ、面白さがコンコンと溢れるように湧き出て来る。
    おまけに各章の内容の要約を歌詞にし、さらにそれに曲までつけてしまうという才人ぶり。
    何度もおいしい名著。

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    2024年03月14日
  • ラジオ深夜便 うたう生物学(集英社インターナショナル)

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    自分が生物が好きだからかもしれないが、とても面白かった。専門的なことも説明されているところもあるが、やさしい文語ですんなり入ってくる。
    生物の種に着目した章だったり、門についての章、体サイズに着目した章など幅広くて飽きなかった。
    花弁がなぜ奇数なのかの説明や、体の小さな動物と大きな動物・子供と高齢者の時間の説明が中でも納得感があって興味深かった。
    人間社会から抜け出して、生物学的な面からヒトを見直してみると新しい視点が得られて面白いなと改めて感じた。

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    2024年02月03日
  • ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学

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    様々な動物についてサイズをベースに進化、エネルギー消費量、食事量、生息密度、行動圏などを考察し、走る、飛ぶ、泳ぐという行動とサイズの関係、さらには動物の各器官とサイズの関係、細胞とサイズの関係などなど広範囲に渡って興味深い論考が満載の好著だ.説明の図表のほとんどが両対数グラフであるのが特徴だと感じた.あまり見かけない図表だが、非常に便利なものだと理解している.植物への展開もあり、さらには棘皮(きょくひ)動物まで考察しており、著者の類まれなる好奇心の一端に触れることが出来たと喜んでいるところだ.

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    2023年10月09日
  • 生物多様性 「私」から考える進化・遺伝・生態系

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    生物学、生態学など全くの素人の立場で書評を書きますが、初学者にもとてもわかりやすく面白く読みました。序盤で面白かったのは生物多様性の世界と物理学の対立についてです。前者は個別性の世界なのに対して、物理学は普遍性の世界だから相性が悪い、というのは、ちょうど最近読んだ、ウォーラーステインの『入門世界システム分析』を思い出させました。ウォーラーステインによれば、近代になって学問が科学と人文学に別れてしまったこと(彼はこれを「2つの文化」と呼んでいます)、科学が普遍性を重視するのに対して、人文学は個別性を重視することで互いが対立をし、結果として近代社会は普遍性を重んじる科学が優勢になっているというよう

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    2023年04月30日
  • ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学

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    生物のサイズに着目して、種の違いを貫く法則を見出し、そのデザインや生き方に迫っていく本。サイズと時間の関係が生き物への相対的な視点をもたらしてくれます。

    楽しそうにどんどん拡がっていく筆者の発想にワクワクし、対数を用いたアロメトリーには感動さえしました。付録の計算も面白いです。各章読み応えがありましたが、第11章「細胞のサイズと生物の建築法」が特に好きです。

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    2023年03月06日
  • ラジオ深夜便 うたう生物学(集英社インターナショナル)

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    動物たちは体に見合った生活をしているが、現代人は体に本来備わっている空間の広さや時間の早さから極端にはずれてしまった。かえってはずれさせるのが良いことだ、限界を打ち破るのが文明の進歩だと努力した。
    これではどうしても体に無理がくる、社会システムにもほころびがでる。
    ……コロナも温暖化も根は一つ。エネルギーを使ってあまりにも時間を早くしたことの付けが襲いかかってきているのだ。
    生物学者である本川達雄さんの思いに同感する。
    カネカネカネの資本主義がもたらした災厄をどう克服するか答えは明白だ。

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    2022年03月31日
  • 生物多様性 「私」から考える進化・遺伝・生態系

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    生物多様性とは何か?何故守らなければならないのか?を、生物という定義から丁寧に説明してある。【私】という概念を用いてあり、読んでいる最中「あれ?これって生物の本?倫理や哲学、経済の本じゃなくて?」と思ってしまうような異色の書だったのだが、このことが生物多様性を守るうえで重要な考え方だった。つまり、生物多様性を守ろう!では人類は動かない。利己主義的思考が次世代につなぐ役目を邪魔している。生物多様性を守ることは、【私】がずっと続くために、当然守るべきものであり、そのために開いた【私】であり続けること。生物多様性の保全は全て【私】の継続にかかっているのである。量重視の豊かさではなく、質の異なったもの

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    2022年03月08日
  • ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学

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    サイズと、それに伴った動物それぞれの時間感覚の話も当然面白いが、後半にかけて語られるサイズに関連した動物デザインの話(研究考察含む)も面白かった。
    何気なく見てきた昆虫や棘皮動物の構造に自然な理由が考察できるなんて、とても面白い。
    個人的にはあとがきも秀逸であったと思う。サイズと、動物を考えてきた筆者だからこそのメッセージ性があり、歌詞のように心に響いた。大切なのは等身大でいること、なのかもしれない。

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    2022年01月03日
  • ウニはすごい バッタもすごい デザインの生物学

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    ものすごく勉強になりました。
    勉強というほど硬くなく、楽しく一気に読めちゃう感じで、親しみながら学べた本でした。
    初めて知る事がほとんどで、私のような基礎のキも身に付けていない身からすると、新発見の連続で驚き続け読み終わりました。

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    2021年10月10日
  • 絵とき ゾウの時間とネズミの時間

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    正直数字は苦手なので、最初のガリバーの部分は難しかった。
    でも、正解が出ていてその理由の説明から小さいものと大きいものの比較、どっちが優れている、ということではない、ということなどわかりやすく書かれていると思う。

    必ずしも算数の勉強とリンクさせなくてもいいとは思うけれど、正比例反比例を習った子どもにお勧め。

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    2021年03月03日
  • ウニはすごい バッタもすごい デザインの生物学

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    本川達雄先生、「ゾウの時間 ネズミの時間」は面白くて、かつとても啓蒙された本でした。「ウニはすごい バッタもすごい」(2017.2)もすごい本です。専門的でありながら、ぐいぐい引き付けられます。動物の種は約130万種、脊椎動物は6万種で、大半の動物は無脊椎動物。動物はその体の構造(デザイン)によって34の門に分類されるそうです。この本は、その34の門のうち、刺胞動物(サンゴなど)、節足動物(昆虫、甲殻類など)、軟体動物(貝など)、棘皮動物(ヒトデ、ナマコなど)、脊索動物(ホヤなど)の5つの門について、書かれています。なお、脊索動物門の中の一群が脊椎動物だそうです。節足動物門ひとつをとってみても

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    2020年08月18日
  • 生きものとは何か ──世界と自分を知るための生物学

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    帯には「生物学入門の決定版!」とある。ちくまプリマー新書である。油断していた。ちょっとこれはいつもと違うぞ。なんだか哲学っぽい。そうこうしているうちにアリストテレスが出てくる。並行して「天然知能」を読んでいる。どちらで読んだのかが分からなくなってくる。そして一気に5章で小学生向け。これはいいと思っていたら、またそのあとは専門的になっていく。数式も出てくる。数式にはそれほど抵抗はないが、やはり難しいのは難しい。時間の速さはエネルギーの消費量に比例する。近現代、大量のエネルギーを消費することで、一定の物理的時間の中に、大量の生物的時間を食い込ませてきた。太古の昔、ながらくは、時間はゆるやかに流れて

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    2019年03月18日
  • ウニはすごい バッタもすごい デザインの生物学

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    ウニとバッタがどうつながるのか?
    読む前は、なっちゅうタイトル?って思ったけど、
    体の作りから、進化をからめて、内容の濃い面白い本だった。
    専門知識がなくても気軽に読める。

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    2018年09月30日
  • ウニはすごい バッタもすごい デザインの生物学

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    その昔読んだ「ゾウの時間 ネズミの時間」の著者が出した本がまた話題だっていうので読んでみた。
    我々哺乳類が一番だと思っていたけれど、いきものみんなそれぞれの環境で生きていくように形も大きさも違うんだなぁと改めて認識。
    五角形っていうか五芒星の形の最強性にも驚いた。

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    2017年10月30日
  • 絵とき ゾウの時間とネズミの時間

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    体の大きさが違うと、食べる量はどう変わるかという質問から始まる。
    読みながら、世界に色々な生きものがいるのは、命にとって必要なことなんだと感じ取れる絵本。
    大切なのは命が存在していること。

    どの生きものでも生まれてから寿命で死ぬまでに心臓が脈打つ回数は15億回。

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    2017年10月30日