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私たちの指や血管は、円柱の形をしている。いやいや、ナマコやミミズ、ゾウの鼻やネコの胴体だって─。なぜ自然界にはかくも円柱形が溢れているのだろうか? 生きものが総じてやわらかいのはどうしてだろうか? 物理的時間とは異なる、生きものの「円い」時間とは? 私たちが五感で捉えることのできる実感を手掛かりに、生きものの本質へと大胆に迫る、本川生物学の真骨頂!
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Posted by ブクログ
筋肉がなくても歩くウミユリ、プルプルじゃないコラーゲンを知った、ナマコの変な体、足はてこ、バクテリアのモーターエンジン移動、恒温動物は生涯に15億回脈を打ち、30億ジュールのエネルギー量を消費する、現代人は食べる量の30倍のエネルギーを消費して生きている、多すぎ~、室町時代までは寿命はせいぜい30代
生き物の形やサイズにはそうなる理由があって、(あくまでたまたまそれが環境に適応した形であるという大前提は忘れてはいけないけれど)そこから人がどうやって生きていくか、社会をつくっていくかのヒントを得ていくことはできるとわかった。 全部が全部理解できはしなかったし、当然ながら主張全てに納得がいくわけでは...続きを読むないけれど、現代社会についての問題提起として考えるべき観点をたくさん提示してくれている。 たとえ自分が出す意見や結論が筆者と異なったとしても、読んだことが損には決してならないと思った。
生物の構造は円柱が多いという点に着目した生物学 小学5年生の教科書にも載っているそうだ 高校の生物でやった内容を知っていればスラスラ読める 第1章 生きものは円柱形 第2章 生きものは水みずしい 第3章 生きものはやわらかい 第4章 生きものの建築法 第5章 動物は動く 第6章 サイズと動き ...続きを読む第7章 時間のデザイン 生物が球形を基本にするのは、生物の主成分が水であり 表面張力の関係からというのは容易に想像できる では、なぜ円柱なのか?と問われると、もうちょっと違った角度からのアイデアが必要になる 小さければ小さいなりに、大きければ大きくなるための構造が必要であり 必要に応じて柔軟性、堅牢性、拡張性など様々な利点があって円柱刑になっているのがわかる 生物のデザインとは何と合理的なのか、と改めて驚かされる
同著者による「ゾウの時間、ネズミの時間」と重複している部分もあるが、生物の構造を人工物と比較して合理性を見て行ったり、代謝時間や1日あたりの代謝エネルギーで生き物が感じる時間は相対的なものとなる見方は非常に面白い。 ドーキンス博士の利己的な遺伝子への批判をはじめ、生き物に対するより温かい感情や、独特...続きを読むな世界観が語られている
生き残るために、新たな機能が必要となる その機能を発揮する機関をいれるスペースが必要となり、 大きくなる。 そうすると、物理法則に逆らうべく、小さい時とは異なる仕組みが必要となる。 小さい時は、表面積が相対的に大きく、距離も小さいので 繊毛でうごき、拡散でエネルギー伝達する 大きくなると体積が相対...続きを読む的に大きくなり、距離も大きくなるために、筋肉や循環器系が必要になる また、時間も体調に比例する これも、きっと、小さいほど、食われやすいから 早く次にバトンタッチが必要。 ほんとうは、大きいものがあとからきたろうから、 逆で、大きいほど、成長に時間がかかるから、 ゆっくり生きる、となるのだろうか。
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生きものは円柱形
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