本川達雄のレビュー一覧

  • 生物学的文明論

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    「ゾウとネズミではお互いの時間の感覚が異なっている」という本川氏の本を読んで目からウロコが落ちたのが10数年前のことです。人間は生物学的寿命をはるかに超える年月を、エネルギーをより多く消費することで生きていることを知り、人間も少しは謙虚に生きる必要があると思いました。

    人間の本来の寿命は40歳程度のようです、織田信長が「人生50年」と言ったのも頷けます。

    医療技術の発達や「飢えの心配のない世界」で長く生きることのできる現代に感謝し、自然や他の生き物と共生する方法を考える時期に来ているのではないかと思いました。

    また、この本を通して、私たちに身近に存在する「水」の持つ特異性(分子量が低いの

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    2012年10月17日
  • 生物学的文明論

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    生物の多様性はイコール豊かさである。
    豊かさイコール量の時代から豊かさイコール多様性の時代へ変化せよ、と説く。
    生物の様々な特徴を描きつつ、どう生きるべきか、についても言及していく。
    食糧問題にも触れ、変温動物(主に魚など)を食べるのが効率的であると説いています。
    ポイントポイントで、うーんなるほど、と言わせてくれる話が盛りだくさん。

    物事を見る視点が広がるので、一読の価値ありだと思います。

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    2012年09月02日
  • 絵とき ゾウの時間とネズミの時間

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    ネズミの拍動は一分間に600回、ゾウは一回の拍動に2秒かかる。そして、ネズミもゾウも15億回拍動すると寿命を迎える。
    大きいといいことがある。
    小さいといいことがある。

    すべての生き物が平等に尊い事が、すんなり腑に落ちる感じがします。

    本川先生らしく、ナマケモノの歌つき♬

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    2012年07月08日
  • 生物学的文明論

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    生きるために進化した生物は、美しい。書いたのは生物学者で、書いてある内容は人がなぜ円柱の組み合わせで成り立っているのかや、物理的時間の不確かさといったものだが、まるで高校生向けの詩でも読んでいるかのように分かりやすく、美しかった。

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    2012年05月27日
  • 絵とき ゾウの時間とネズミの時間

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    自然科学、特に生きものに少しでも関心をもってもらいたくて、本を紹介しているが、(伝え方がヘタで・・・)この絵本は特にオススメ。あの小難しい中公新書が、あべ弘士さんの絵と本川先生のことばでこんなに変わるとは。小さい動物は、短い人生を全力で、大きい動物は、ゆっくりのんびりと。一生を生き抜いた感想はあんがい同じかもしれない。早く死ぬからかわいそうなんてことはない。イヌにはイヌの時間が。イヌの時間の中で生きている。16歳生き抜いた愛犬が死んだ直後に出会った絵本。泣けました。(R)

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    2012年04月01日
  • サンゴとサンゴ礁のはなし 南の海のふしぎな生態系

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    好奇心でワクワクさせられる本です。個人的には、理系文系とわかれる前の小学生高学年あたりに読んでもらって好奇心を育てて欲しい本。

    多様性、共生についてサンゴを通じて学べます。サステイナビリティを考えるキッカケにもオススメ。

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    2012年02月21日
  • 絵とき ゾウの時間とネズミの時間

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    子供向けの絵本ですが、読みながら「へぇ~!」と思うことしきり。とても興味深い絵本。

    体重と食べる量のあいだにある決まった関係、心臓の鼓動の回数・間隔と寿命の関係が面白い。


    ネズミにはネズミの時間。ネコにはネコの時間。
    イヌにはイヌの時間。ゾウにはゾウの時間。
    動物たちには、それぞれにちがった自分の時間がある。
    それぞれの動物は、それぞれの時間の中で生きている。

    大きくても、小さくてもそれぞれに素晴らしい。

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    2012年01月28日
  • 絵とき ゾウの時間とネズミの時間

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    ゾウはゆっくり、ネズミは早く心臓が動く。だからゾウの寿命は長い、ネズミは短い。それならネズミはかわいそう?そうではないよ。どの動物も息を一回吸って吐く間に心臓は4回打つ。そして一生の間に打つ回数は15億回と決まっている。だからそれぞれの動物は、それぞれの時間の中で一生懸命生きているんだ。壮大なお話を身近な話題から説明してくれる科学の絵本。

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    2011年12月27日
  • 絵とき 生きものは円柱形

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    皮膚でできた袋の中に水(体液)がいっぱいにつまっているモノ。これが動物だ。
    生きものは、水が入った風船みたいにしなやかで柔らかい。
    でも、ほとんどの動物は風船みたいに丸くならないで、円柱形だ。
    それは、動物が動くから。円柱形だと素早く動けるし、物陰に隠れることができるし、なにより円柱形は強い形だから。

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    2011年09月10日
  • 絵とき 生きものは円柱形

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    チョウやトンボの翅はなぜ平たいの?ゾウの耳も花びらも葉っぱも平たい。でも生き物の体は平たい部分ばかり?手のひらは平たいけれど指は?腕、脚、首・・・そして気をつけ!をすれば私はすっかり円柱形。葉っぱは平たいけれどその中に走る葉脈は円柱形。動物も植物も生き物には円柱形が多い。なぜなんだろう。歌う生物学者・本川達雄先生が楽しい歌とわかりやすい言葉で教えてくれる生き物の不思議。

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    2011年08月28日
  • 絵とき ゾウの時間とネズミの時間

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    お気に入り。

    ブックトーク「時間」でよく使いますね。
    高学年にはぜひ。読んでほしい。知っててほしい。

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    2011年01月15日
  • 世界平和はナマコとともに

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    ◆ナマコの特徴
     目もなく、耳も鼻も舌もない、心臓もない、脳もない。
     皮は、硬さが自由に変わる。

    ◆ヒトの時間
     ・人間の心臓 1秒間に約1回。
     ・ネズミの心臓 1秒間に10回。
     ・ゾウの心臓 3秒間で1回。

     一拍の時間は体重の4分の一乗に比例する。

     子を宿してから産むまで
      ネズミ⇒20日 ゾウ⇒600日。
     どちらも2300万回、親の心臓が打つと産まれ出る。
     そして15億回心臓が打つと皆、死を迎える。
     懐胎期間も成獣に達する時間も寿命も、みな体重の4分の一乗に比例する。

     ネズミもゾウも15億回心臓を打つ。ネズミはゾウと同じことをすべて
     さっさとやってしまう。生き

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    2010年07月14日
  • サンゴとサンゴ礁のはなし 南の海のふしぎな生態系

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    2010/02/22:サンゴとはどういう生物なのかサンゴ礁を取り巻く多様なそして共生しあう生態系を構築しているのか、そして現在地球温暖化や環境の変化によりどういった危機に瀕しているのかなどサンゴとサンゴ礁について幅広く解説されている本です。
    読んでいるとサンゴ礁の生態系の豊かさを見に行きたくなります。
    (もっともインドア派な上に潜れませんが…)

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    2010年02月23日
  • サンゴとサンゴ礁のはなし 南の海のふしぎな生態系

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    『サンゴとサンゴ礁のはなし―南の海のふしぎな生態系』(本川達雄、2008年、中公新書)

    エメラルドグリーンの海、色とりどりの魚。珊瑚。
    いったい珊瑚とはどのような生き物なのだろうかという基本的なことから、珊瑚と共生している他の生き物、珊瑚を取り巻く環境の変化と危機(いわゆる白化現象)まで、珊瑚にかかわる多様なトピックをわかりやすく解説されています。

    (2009年11月16日)

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    2009年11月16日
  • 世界平和はナマコとともに

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    南国沖縄の生活やナマコの生態に触発される様にして生まれた「生物学的な時間」という考え方に「ふむふむ」と納得するところ多し。プラナリアもマリモも可愛いけど、ナマコも負けずに可愛いと思う今日この頃。

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    2009年11月13日
  • 絵とき ゾウの時間とネズミの時間

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    そうか!15万回心臓が鼓動を打って死ぬんだ。だから心臓の動きが早いと早く死ぬことになり、遅いと長生き。でもそれぞれの間隔としての時間は同じ。

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    2009年10月04日
  • おまけの人生

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    動物は一生の間に心臓が15億回打つ。人間の場合15億回は40歳程度。
    若いときは、自分の遺伝子をできるだけ多く残すために、動物と同じ価値観で貪欲に生きます。老いの時間は、そのようのな遺伝子の束縛から解放された時間です。だから、単なる動物ではない、人間として誇れる時間を生きたいものです。

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    2009年10月04日
  • ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学

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    第1章「動物のサイズと時間」
    第2章「サイズと進化」
    第3章「サイズとエネルギー消費量」
    第4章「食事量・生息密度・行動圏」
    第5章「走る・飛ぶ・泳ぐ」
    第6章「なぜ車輪動物がいないのか」
    第7章「小さな泳ぎ手」
    第8章「呼吸系や循環系はなぜ必要か」
    第9章「器官のサイズ」
    第10章「時間と空間」
    第11章「細胞のサイズと生物の建築法」
    第12章「昆虫 ー 小サイズの達人」
    第13章「動かない動物たち」
    第14章「棘皮動物 ー ちょっとだけ動く動物」

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    2025年11月17日
  • 絵とき ゾウの時間とネズミの時間

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    一生のあいだに、心臓は15億回うつ。
    ゾウはネズミより、ずっと長生きだけど、一生のあいだに心臓がうつ回数は、ゾウもネズミもおなじなのだ。

    ネズミはすぐ死んでしまって、かわいそう?われわれの時計を使えばそうかもしれない。
    でも、もしそれぞれの動物の心臓が1回うつ時間を基準にすれば、ゾウもネズミも、まったく同じだけ、生きて死ぬことになる。

    動物の寿命のことを子どもたちに聞かれるので、どう説明したもんかと思っていたけど、これすごくわかりやすい!

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    2025年10月22日
  • ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学

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    高校生のときの課題図書?だけど読み切らなかった気がするので、読んでみた。仮説としてはごく単純なんだけど、それを確かめるための調査、分析などの手法を伝えるのがメインなんだろうな。

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    2025年08月24日