本川達雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とても面白い。
本書のなかの色々な箇所が示唆に富んでおり、その部分部分を抜き出して紹介することは難しい(全文引用になってしまう)。
はじめにに書かれているように、現代社会は数学・物理学の考え方をベースに築かれており、そこに生じる環境問題その他山積する問題を、数学・物理学的発想を元に解決しようとするから、いつまでたってもうまくいかないのではないか?本書では、生物学者である筆者が、生物学的視点から現代社会を分析している。実に面白い。
生物学的に見れば、次世代を育て上げたり、次世代を作れなくなった親は、存在価値がなくなるのではないか?無駄に生き残った老人は、社会の財をこれからの存在である子供たちと奪 -
Posted by ブクログ
サンゴとクマノミの共生の話しから始まり、自然が作る仕組みやデザインについて、様々な話題を集めた本で、なぜ自然のデザインは円柱形が基本になっているのか、などとても興味深い話しが、生物学的な切り口でたくさん紹介されている。
「文明論」というほどのところにまでは昇華されている感じがせず、なんとなく、生物学の雑学入門といった内容だった。
しかし、著者自身が、生物というものを通じて、人間を含めた生命の意味のようなものを、俯瞰の視点で哲学的に考え続けてきた跡が感じられて、その点がとても響いた。
基礎代謝率を、同じ体重の恒温動物と変温動物とで比べると、恒温動物は変温動物の30倍ものエネルギーを使います。 -
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