本川達雄のレビュー一覧

  • 生物学的文明論

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    サンゴとクマノミの共生の話しから始まり、自然が作る仕組みやデザインについて、様々な話題を集めた本で、なぜ自然のデザインは円柱形が基本になっているのか、などとても興味深い話しが、生物学的な切り口でたくさん紹介されている。

    「文明論」というほどのところにまでは昇華されている感じがせず、なんとなく、生物学の雑学入門といった内容だった。
    しかし、著者自身が、生物というものを通じて、人間を含めた生命の意味のようなものを、俯瞰の視点で哲学的に考え続けてきた跡が感じられて、その点がとても響いた。

    基礎代謝率を、同じ体重の恒温動物と変温動物とで比べると、恒温動物は変温動物の30倍ものエネルギーを使います。

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    2020年07月15日
  • 絵とき ゾウの時間とネズミの時間

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    一生の間にうつ心臓の心拍数は、15億回。1kgあたりにしてくらべれば、食べる量も同じ。活動する量も同じ。ねずみはとってもすばしっこく、ゾウはとてもゆっくりだけど、比率で考えればあまり変わらないのだ。もちろん人間も。
    例外はナマケモノらしい。かれらは比を合わせても1.5倍長生きするという。。。

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    2012年04月09日
  • サンゴとサンゴ礁のはなし 南の海のふしぎな生態系

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    サンゴとサンゴ礁について、超!詳しくなれます。
    もっと写真があれば、中学生高校生にも興味をもってよんでもらえそう。

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    2012年03月18日
  • 「長生き」が地球を滅ぼす―現代人の時間とエネルギー

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    ネタバレ

    「ゾウの時間、ネズミの時間」の人。基本、エネルギーの話なので、前半の数式の嵐に挫けそうだったけど、人生後半の生き方についてが面白かった。心臓が15億回打ったら終わり、50歳から上は前人未到の歴史だから「おまけ」で、そのおまけをどう生きるか。

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    2013年03月25日
  • 絵とき ゾウの時間とネズミの時間

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    新書は出た頃に読んだんだけど、『歌う生物学』を最近読んで買ってみた次第。情報量はもちろん新書に劣るけれど、それでも内容の濃い楽しい本だった。

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    2010年05月05日