本川達雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本の著者の方が書いた本「長生きは地球を滅ぼす」というのを社会人になってすぐの頃に読んで衝撃を受けました、その方が書かれた別の本をネットで手に入れて読み始めましたが、読みかけになっているのを発見しました。
今年7月末までに家にある読みかけの本を全て整理する目標を立てているのでリサイクルに回そうと思いましたが、パラパラめくっているうちに全部読んでしまいました。
以下は気になったポイントです。
・ピタゴラスは「万物は数である」と主張した、存在の本質を「数」だとしたのである、彼は宇宙までも含めて万物を数に還元してしまった、このような過激な思想が生まれる土地柄(ギリシアの植民地、イオニア)だっ -
Posted by ブクログ
動物の移動という視点で、その動きと形態についての細やかな解説本。
本川先生の軽妙な語り口は、今回封印されているかのようになくて、ちょっとお堅い印象になっている。とはいえ豆知識的なコラムが随所に差し込まれていて楽しい。ただ動物が移動する時の身体の動きについて、とても丁寧な説明がされているため、全部を咀嚼するのは結構大変かもしれない。
流体力学についてもきちんと解説されているので、100㌫生物学の本というよりは、やや工学よりな内容だなあと感じた。
人間の歩行の話になると割と頻出する『ナンバ歩き』についてはコラムで書かれていて、『七人の侍』を見ると、その歩行の違いがわかるという紹介されていた。機会が -
Posted by ブクログ
最近の本だと思ってたら30年以上前の本だった!奥付を見ると2017年で78版というロングセラーだ。
だが、内容が古くなってないか心配、、、と思いつつそれなりに面白くて読み終えてしまった。途中ちょっと眠たくなったところもなくはなかったが(これは私の体調にもよる)、最後の方のヒトデの話とかも楽しかった。
冒頭に、哺乳類はどの動物でも一生の間に心臓は20億回打つ、と書かれてあって「へえ〜」と思ったが、ちょっと調べてみると現在の人間の平均寿命の場合は30億回ともあって、やはり生育環境はかなり影響するぽい。
しかし、動物それぞれに時間の感覚があるということは信用できそう。
前にユクスキュル『生物から見た -
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ネタバレ<目次>
第1章 歩く・走る
第2章 歩く力・走る力
第3章 歩行の進化
第4章 車輪
第5章 筋肉~移動運動のエンジン
第6章 泳ぐ
第7章 流体力学ちょこっと入門
第8章 飛ぶ
第9章 飛ぶ力
第10章 さまざまな飛行
第11章 ウニの歩行
<内容>
本川先生、三作目の「サイズとデザインの生物学」完結編(帯のフレーズより)。「動物」なのだから“動く”。そこにフィーチャーした本編。力学のさまざまな法則が飛び交い、純粋文系の私にはやや難しかった。ただ“動く”為の生き物の理にかなった構造(体型・筋肉・骨など)やその動き(歩く⇒走る・泳ぐ・飛ぶ)について、(たぶん)わかりや -
Posted by ブクログ
なるほどーと、あたらしい発見があるうえにわかりやすくておもしろい。
▼簡単なメモ
【歩き方】爬虫類は横に張り出した手足を身体をくねらせることで動かし移動する。ほぼ魚と同じメカニズム。ちなみにすり足(ナンバ歩き)はこの歩き方。
【円柱】生物のパーツは円柱形のものが多い。
【大きさ】大きくなるほど表面積の率は低くなる。
【エネルギー消費量】人間が食べる食物の量は一日百二十一ワット。電気や天然ガスなどの形で使っているのは三千三百ワット。身体の時間は縄文時代から変わっていないのにエネルギー消費量は三十倍、要するに生活の時間は三十倍になっているギャップが現代の息苦しさ。またエネルギー消費量は体重の四 -