本川達雄のレビュー一覧

  • 絵とき ゾウの時間とネズミの時間

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    体の大きさが違うと、食べる量はどう変わるかという質問から始まる。
    読みながら、世界に色々な生きものがいるのは、命にとって必要なことなんだと感じ取れる絵本。
    大切なのは命が存在していること。

    どの生きものでも生まれてから寿命で死ぬまでに心臓が脈打つ回数は15億回。

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    2017年10月30日
  • ウニはすごい バッタもすごい デザインの生物学

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    生物学ってこんなに面白かったんですね。実際地道な研究だらけなんでしょうけど、楽しそうだなと思いました。

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    2017年08月11日
  • ウニはすごい バッタもすごい デザインの生物学

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    生物(どちらかというとマイナーな種類)の仕組みの巧妙さを解き明かした本。
    昆虫は軽くて硬いクチクラの発生が肝で、これで飛べるようになったし、水分を保持できるようになった。また変態は幼生時はふんだんにある葉を長期間にわたり食すことであまり動かず大きくなり、より効率的な蜜や花粉は、その短いピークに合わせて成虫となって翅を持って飛び回り摂取し、交尾を行い次の世代を生む。翅もその起源は不明だが、トンボのような筋肉を使って飛ぶものと蜂のようなクチクラの外骨格を振動させて細かく翅を動かすものがあり、後者は筋肉は振動に比べはるかに動かす回数が少ない省エネである。また虫は小さいので揚力が少なくその分羽ばたかな

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    2017年05月03日
  • ウニはすごい バッタもすごい デザインの生物学

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    ネタバレ

    2017/4/15 ジュンク堂書店三宮駅前店にて購入。
    2018/7/2〜7/9

    歌う生物学者として有名な本川先生の本。なんと今回は楽譜まで付いている!
    内容は刺胞動物門、節足動物門、軟体動物門、棘皮動物門、脊索動物門の5つの門を取り上げ、進化と動物の形に注目している。いやいや、面白いなぁ。高校生くらいのときにこういうの読んでいたら、自分の進路も変わっていたかも。

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    2018年07月09日
  • 人間にとって寿命とはなにか

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    生物学者本川達雄さんの本は、示唆に富み、とても面白く、考えさせられる本が多いです。「人間にとって寿命とはなにか」(2016.1)も面白かったです。これまでの著作の集大成のような感じがします。息を1回吸って吐く間に心臓は4回打ち、腸がジワッと1回動く間に心臓は11回打ち、心臓から血液が出てまた戻ってくる間に心臓は80回打つ。これは、ゾウもネズミも私たちもみんな同じ。そして、心臓が15億回打つとみんな死を迎える。心周期(心臓1拍の時間)は、鼠0.1、猫0.3、人1、馬2、象3、鯨9(秒)

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    2017年04月12日
  • 生物学的文明論

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     生物学からみた文明論。還暦をすぎたら、本書を入門書に生物学を学ぶのがよい。生態学のところで、サンゴと褐虫藻の共生の描写は、とても美しい。生物のサイズと時間の関係は、目からうろこの感動を覚えました。アロメトリ式(べき乗の式)がちょっと面倒でした。心臓の鼓動15億回、生涯に消費されるエネルギーは30億ジュール。これがほとんどの生物において共通しているとは。

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    2016年06月02日
  • 生物学的文明論

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    ネタバレ

    非常に興味深く、知的好奇心をくすぐられる一冊だった。
    筆者が研究の専門としている海洋生物・ナマコの話はもちろん、個人的には動物同士の共生や珊瑚の話が面白かった。また、ミミズやイソギンチャク等の無脊椎動物が有する静水力学的骨格の話にも大変刺激を受けた。
    生物を知っていく上で、今後もこの本はバイブルにしていきたいと思う。

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    2015年11月22日
  • 生物学的文明論

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    ◯自然から意味を剥奪してしまって、単なる事実に還元してしまったのが、科学というものです。それはそれで結構な物の見方ですが、それでは子供たちや一般の人々は、どうしても、とっつきにくくなってしまうでしょう。(116p)

    ◯四角で硬い直線的なものが機能的で良いという美意識に、私たちは慣らされすぎているのではないでしょうか。(136p)

    ◯伊勢神宮は20年ごとに式年遷宮を行って、そっくりのものに建て替える。こうして1300年たった今も木の香も新しく、現役で機能しています。(177p)

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    2015年05月16日
  • 世界平和はナマコとともに

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    実は再読した本。
    とても面白いしためになる。ある種の哲学書と言って良い。ナマコの生態についての話から、生物の時間についての見解に自らの経験をもとにした教育論と、すばらしい展開を見せている良書。
    文章も平易でわかりやすいので一読の価値あり。

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    2014年03月28日
  • 生物学的文明論

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    本川達雄著「生物学的文明論」新潮新書(2011)
    *今の世は、マネーが万事のお金の世。この貨幣経済の背景にあるのも、数学・物理学的発想です。つまり数学・物理学的発想が、この便利で豊かな社会を創り、同時に環境問題などの大問題を生み出しているというのが生物学で世の中を見る著者のスタンスです。
    *珊瑚礁にはさまざまな生物がすんでいます。生物多様性が非常に高い場所です。面積では世界の海の「0.1%しか占めていませんが、海水魚の三分の一は珊瑚礁の種です。漁業でも、世界の漁獲高の10%を珊瑚礁が占めています。それだけ生物多様性が高い珊瑚礁なのですが今は世界でも四分の一だけが健全なもので、のこり四分の三は危

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    2014年02月02日
  • 生物学的文明論

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    推薦理由:
     1992年に出版されて大きな話題となり、今や必読書と言われている『ゾウの時間ネズミの時間』の著者が、生物学者の立場から述べた文明論であり、環境破壊や資源枯渇などの問題の解決策として、多様性を大切にする生物学的価値判断を提案している。
     我々人間も生物のひとつであり、「私」を引き継いでいく子も孫も、自分の周りの環境もみな「私」の一部だと理解すれば、利己的な開発で地球環境を破壊する事はないはずだという言葉には納得させられる。

    内容の紹介、感想など:
     物質的に豊かな社会を築くために科学や技術を発展させてきた人類は、現在、環境破壊による生物多様性の損失や資源枯渇などの深刻な問題に直面

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    2012年07月16日
  • 生物学的文明論

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    人間とネズミや微生物の間に流れる時間は等しいものであるが、『体感時間』には大きな違いがあるという話にはわかっているようでわからないとても面白い話であった。生物学の観点から様々な物事をみることの面白さを知れました。

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    2012年06月20日
  • 「長生き」が地球を滅ぼす―現代人の時間とエネルギー

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    この20年ばかり本を読み終わって、その内容を忘れない様に「レビュー」と称して、本の中の気になったポイントを書き出す作業をしています。自分の言葉に置き換えないと意味がないという方もいらっしゃいますが、本の内容を着実に描くことで、後から見返して、それに対して自分の意見を持つことができるので、私はこの方法を続けていこうと思っています。
    さて、この本は12年ほど前にレビューを書いたことになっていますが、初めて読んだのは、2005年位だったと記憶しています。本を読んで自分の「人生観」が変わったと思える記憶に残る本です。

    以下は気になったポイントです。

    ・今日の日本が直面している大問題は、すべて時間の

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    2012年03月10日
  • 絵とき ゾウの時間とネズミの時間

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    原著を読んだことはなかったが、取っつきやすいほうがいいので本書から読んでみた。

    小学校中学年むけ、ということもあり非常に親しみやすいように工夫されててわかりやすかった。

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    2011年04月07日
  • サンゴとサンゴ礁のはなし 南の海のふしぎな生態系

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    多くの生物がそこに住み、互いに助け合って生きるサンゴの森。
    エビ、ウニ、ナマコなど、さまざまな種類の生物が密接な協力関係のもとに暮らしている。
    しかし多様性と共生がキー・ワードであったサンゴ礁が、危機に瀕している。
    地球温暖化によって海水温が上昇し、共生を保てなくなったサンゴが死滅しつつあるのだ。
    本書は、生物たちの絶妙な関係を紹介し、海を守るサンゴ礁のこれからを考える「自然の教室」である。

    [ 目次 ]
    1 教えて!サンゴ礁(サンゴに関するQ&A サンゴ礁に関するQ&A)
    2 もっと!サンゴ礁(褐虫藻との共生 褐虫藻をもつさまざまな生物 サンゴの進化 サンゴを棲家とする動物た

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    2011年04月02日
  • 絵とき ゾウの時間とネズミの時間

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    体積や表面積の算出が、ちょっと二年生には難しかったかも。でも、子どもは子どもなりの受け止め方をして、楽しんでいた様子。あべ弘士さんのイラストも美しく、印象的。

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    2011年03月09日
  • 絵とき ゾウの時間とネズミの時間

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    理科の絵本というより、もっと心に響くものがあります。ゾウも人間も犬も猫もネズミも心臓は15億回、それぞれの時間の中で生きている。それぞれ同じ一生。ブランコに揺られている姿が目に焼きつき、いつのまにか涙で見えなくなります。

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    2010年10月30日
  • 絵とき ゾウの時間とネズミの時間

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    体の大きなゾウは、脈をうつ早さもゆっくり。
    逆に体の小さなネズミは、脈を打つ早さも早い。
    不思議なことに、どの生き物も死ぬまでに脈を打った回数が同じだそうだ。
    脈を打つ速度が速ければ、それだけ寿命も短いということになる。
    ということは、よくビックリした時に「寿命が縮まった」と言うけど、
    まんざら嘘でもないようだ。

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    2009年10月04日
  • 絵とき ゾウの時間とネズミの時間

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    科学系絵本。体積とか表面積とか・・・歌う教授として有名な著者が軽快で面白い説明をしている。子供が出来るまで捨てられない本。

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    2009年10月04日
  • 生きものは円柱形

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    筋肉がなくても歩くウミユリ、プルプルじゃないコラーゲンを知った、ナマコの変な体、足はてこ、バクテリアのモーターエンジン移動、恒温動物は生涯に15億回脈を打ち、30億ジュールのエネルギー量を消費する、現代人は食べる量の30倍のエネルギーを消費して生きている、多すぎ~、室町時代までは寿命はせいぜい30代

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    2025年11月12日