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“歌う生物学者”こと本川先生の待望のエッセイ集、第3弾! 「ゾウの時間ネズミの時間」だけじゃなく、「ヒトの時間」も「ナマコの時間」も、 生きものにはみな違う時間が流れている。目もなく心臓も脳ももたず、まるでお菓子の家に住んでいるようなナマコと、毎日虫かご並みの通勤電車にゆられてせかせか生きるヒト。 生きものにとっての本当の“しあわせ”とはなにか。ナマコを見つめて30年の著者が現代社会の大問題を生物学の立場から考えたエッセイ集。
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Posted by ブクログ
実は再読した本。 とても面白いしためになる。ある種の哲学書と言って良い。ナマコの生態についての話から、生物の時間についての見解に自らの経験をもとにした教育論と、すばらしい展開を見せている良書。 文章も平易でわかりやすいので一読の価値あり。
◆ナマコの特徴 目もなく、耳も鼻も舌もない、心臓もない、脳もない。 皮は、硬さが自由に変わる。 ◆ヒトの時間 ・人間の心臓 1秒間に約1回。 ・ネズミの心臓 1秒間に10回。 ・ゾウの心臓 3秒間で1回。 一拍の時間は体重の4分の一乗に比例する。 子を宿してから産むまで ネズ...続きを読むミ⇒20日 ゾウ⇒600日。 どちらも2300万回、親の心臓が打つと産まれ出る。 そして15億回心臓が打つと皆、死を迎える。 懐胎期間も成獣に達する時間も寿命も、みな体重の4分の一乗に比例する。 ネズミもゾウも15億回心臓を打つ。ネズミはゾウと同じことをすべて さっさとやってしまう。生きていくペースが早い、すなわち時間が早く 進む。人間は例外。心臓が15億回打った時点では、まだ40歳そこそこ。 江戸時代以前には寿命はそのくらいだった。 子供の心臓は早い。 心理的な時間の長さは、年齢の逆数に比例する。 70歳では7歳の時に比べて時間が10倍速いと感じる。 たくさんエネルギーを使うほど、時間の速度が早い⇒代謝時間。 老いを老いとして受け止め、若い時とは質的に違うと割り切って、老いを 幸せに生きる。 老いと付き合っていけるのは人間だけ。
南国沖縄の生活やナマコの生態に触発される様にして生まれた「生物学的な時間」という考え方に「ふむふむ」と納得するところ多し。プラナリアもマリモも可愛いけど、ナマコも負けずに可愛いと思う今日この頃。
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本川達雄
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