ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学

ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学

1,012円 (税込)

5pt

動物のサイズが違うと機敏さが違い、寿命が違い、総じて時間の流れる速さが違ってくる。行動圏も生息密度も、サイズと一定の関係がある。ところが一生の間に心臓が打つ総数や体重あたりの総エネルギー使用量は、サイズによらず同じなのである。本書はサイズからの発想によって動物のデザインを発見し、その動物のよって立つ論理を人間に理解可能なものにする新しい生物学入門書であり、かつ人類の将来に貴重なヒントを提供する。

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ゾウの時間 ネズミの時間 サイズの生物学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    動物のエネルギー消費量や行動範囲などのさまざまなデータと体重を両対数グラフで比較するとほぼ例外なく綺麗な関係性が導かれるという面白い原理を紹介してくれる本。
    大きい哺乳類と小さい哺乳類の利点と欠点、進化の先にいる動物と手前にいる動物の利点と欠点、それぞれの特徴が強みと弱みの両面を持っているからこそ、

    0
    2025年09月04日

    Posted by ブクログ

    「時間は均等ではなく、生き物のサイズに応じた心拍で異なる」という視点を知った時は強烈なインパクトだった。
    「なぜ車輪生物はいないのか」など身近な疑問から始まり、生き物の身体がどれも合理的に進化してきたことを知ると、生命の戦略的な進化が垣間見れて面白い。

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    2024年12月10日

    Posted by ブクログ

    体のサイズや形態から、その生き物の時間、あり方を考えると、サイズ対比ではどんな生き物にも概ね同じ法則が当てはまるというのは、とても興味深いこと。進化はやはり奥が深い。この法則に基づいてヒトやその技術を相対化すると、自然の道から外れてるなぁ、と思う。

    0
    2024年04月08日

    Posted by ブクログ

    様々な動物についてサイズをベースに進化、エネルギー消費量、食事量、生息密度、行動圏などを考察し、走る、飛ぶ、泳ぐという行動とサイズの関係、さらには動物の各器官とサイズの関係、細胞とサイズの関係などなど広範囲に渡って興味深い論考が満載の好著だ.説明の図表のほとんどが両対数グラフであるのが特徴だと感じた

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    2023年10月09日

    Posted by ブクログ


    生物のサイズに着目して、種の違いを貫く法則を見出し、そのデザインや生き方に迫っていく本。サイズと時間の関係が生き物への相対的な視点をもたらしてくれます。

    楽しそうにどんどん拡がっていく筆者の発想にワクワクし、対数を用いたアロメトリーには感動さえしました。付録の計算も面白いです。各章読み応えがあり

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    2023年03月06日

    Posted by ブクログ

    サイズと、それに伴った動物それぞれの時間感覚の話も当然面白いが、後半にかけて語られるサイズに関連した動物デザインの話(研究考察含む)も面白かった。
    何気なく見てきた昆虫や棘皮動物の構造に自然な理由が考察できるなんて、とても面白い。
    個人的にはあとがきも秀逸であったと思う。サイズと、動物を考えてきた筆

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    2022年01月03日

    Posted by ブクログ

    ところどころ数式が頭に入ってこなかったが、普段考えることのない生物の不思議や体の構造の奇跡について考えることができた。
    個々の生物に目を向ける中で、少し大げさだけど、世界には人間だけが生きている訳ではなく、いかなる生命も尊いと思えた。

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    2025年07月03日

    Posted by ブクログ

    生物は、その大きさにより、体感時間が変わる。
    時間は体重の1/4乗に比例する。体重が増えると時間は長くなる。寿命を心臓の鼓動時間で割ると、哺乳類ではどの動物でも、一生の間に心臓は20億回打つという計算になる。寿命を呼吸する時間で割れば、一生の間に約5億回。これも哺乳類なら、体のサイズによらず、ほぼ同

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    2024年12月13日

    Posted by ブクログ

    この地球に住んでいる生物は、ただそこに生きている存在としてしか認識していなかったけど、色んな戦略を立てながら生きていたんだなあ、と

    昆虫がなぜ小さいか、昆虫が大きくなるとどうなるか、体が大きいとは、は結構面白かった

    ただ、時間に関係する所は難しくてよく分からなかった
    心拍数が関係するってのは分か

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    2024年08月07日

    Posted by ブクログ

    1992年初版発行でかなり古いんだけど、新鮮に面白かった。
    たぶん有名な本すぎて、どこかで紹介を聞いたことがあるんだとおもう。「サイズが違うと生体時間が違う」という話は私も知っていた。でもそれが実際にどういうことなのかは本書を読んで初めてわかった。
    体重と代謝が比例すること、体重と生体サイクルが一定

    0
    2024年02月26日

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