西成活裕のレビュー一覧
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そしてネットワーク理論にとってもう一つの重要なアイディアがその後すぐに物理学者バラバシらによって発表された。彼らは航空機やインターネットなどのネットワークを詳細に調べ、ハブという多数の接続道路を持っているものがいくつか存在していることに注目した。このようにある程度ランダムなつながりのネットワークの中にも、実は多数の接続を持つ中心的な役割のものが少数存在することもある。このようなネットワークをスケールフリーネットワークと呼んでいる。長いバイパス枝も短い枝も同じ1本と数えると、ある点から別の点まで行くのにたどる枝の合計数は、スケールフリーの場合、バイパスやハブの存在のために少ないものから多いものま
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Posted by ブクログ
二次関数や図形の基礎をなんとなく思い出して、なんとなく分かった気になれた。
これは揶揄ではなく、実際著者が意図したところだと思う。
「数学って小難しくないんだよ」と言いたい著者の思いが伝わった。
AIやデータ分析を理解するレベルでなくても、なんとなく言ってることわかるようになりたい。
微積くらいまで理解したいな(できなかった)
あと、自分はいい加減だからド文系人間だと思ってたけど、目的に対して無駄な考えは一旦xと置いて排除する、とか
数学や科学の本質をもっと知れたら実は自分の考え方って理系とも親和性あるんじゃないかなと思い始めた。
子供にも薦められる良著。 -
Posted by ブクログ
いまいち分かってなかった中学数学を漸く、理解した。
数学の全体像がよくわかるし、初めて、体系的に、何を学ぶための知なのかを学ぶことで、無機的で無目的でただの記号とその操作でしかなかった数学が、意味を持ちだす。
本と、教育の本質って、こういうものにあるはずなのに、得意な者が、わかることをひけらかすことで、ちゃんと伝えたら分かることを、訳のわからんつまらない物にしてしまうのが、学校教育ですな。体育も然り、運動嫌いや数学嫌いを再生産している教師どもは反省されたい。
というところで、人のふり見て我がふりなおせだが、今回この本を読んで、とても良く数学を学びなおせた。
以下、学んだこと。
1 数学のパ -
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熱力学や電磁気学の説明が直観的で理解しやすい。
カルノーサイクルこそが蒸気機関の本質だがその根本原則はボイルシャルルの法則にある。ここから、熱エネルギーを加えればピストン運動が生まれ、その後内燃機関、発電所までつながる。
電磁気学が難しいのは、電場、電流、電圧、電荷などの沢山の似た用語が出てくること。この辺りの説明が整理されていて大変良かった。
クーロン力の考え方は力学に似てるので、物理の得意な人は電磁気学を力学っぽく解く、と言う指摘はヒントになった。
やはり物理の全ての基礎は古典力学にある。
原子核の軌道に電子が回ってるが古典力学の考え方では原子核に引き寄せられてしまう。しかし現実はそうで -
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ラジオの作り方
・物理を学ぶ目的は、この宇宙、この世界の「仕組み」を少しでも知ることにある。
人間もこの宇宙の一部であり、「仕組み」を知らなくても生きていけるが、
知っていることが増えると普段の生活が少しだけ、でも確実に面白くなる。
・身の回りの現象は「熱」「力」「波動」「電磁気」で基本的に説明がつく。
・「量子力学」「相対性理論」は難しい。私たちにとって身近な世界ではないからだ。
・単純なラジオには電池は不要だが、コンデンサとコイルは要る→
コンデンサには電気が溜まっている→コイルがないと、回路をつないだ瞬間ショートする→
シーソーのように電流の向きがコロコロ変わって、しかもその電流自体はコン -
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思考体力
・数学の目的の一つは、世の中の課題を解決すること。日常の困りごとをクリアするために進化した。
・「公式を覚える」よりも、意味を理解して「論理的に考える」ことが大切。
・思考体力その1:「知りたい」「解決したい」という想い。思考のエンジン。
・思考体力その2:粘り強く考え続ける力。思考のスタミナ。
・思考体力その3:自分の判断や答えを疑う力。計算ミスなどを防ぐ。
・思考体力その4:物事全体を俯瞰して眺められる力。目的(全体像)を見渡す力。
・思考体力その5:複雑な課題で選択しがいっぱいある時に、正しく評価する力。
・思考体力その6:閃き。
・数学は「課題解決武器」「社会人として必