西成活裕のレビュー一覧
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渋滞学の先生。
誤解「学」って何よと思ったんだが、いわゆる誤解、というものの定義を明確にして、要素、原因に分解してモデル化して、考察する。
もちろん現実には個々人の個性とかいろいろ絡んできて簡単ではないはずだが、そうか、こういうアプローチがあるのかと唸る。
例えば、異なる認識の二人がいる場あり、5割相手に寄せる温厚な人々を想定すると、議論を持ちかけた方が有利に終わったり、信じる信じないの話を人に話せば、元の信憑性に関わらず5割ずつくらいの情報になるので、どっちかが優勢な議論が伝わってくれば眉唾だと思った方が良かったり、面白い結論が出てくる。
面白い先生だ。 -
Posted by ブクログ
この「文系の私に~」シリーズも統計学以外は全て読んだが、今回の物理は結構ハードルが高かった。力学、熱力学、波動まではまだ良いとして電磁気学…おまえはダメだ。いちいち「電場」とか「電荷量」とかの用語の意味を調べにページを戻って…とやらないとついていけない。(なんなら途中から諦めた笑)もっと時間をかけて読み込んでみようと思う。
はっと気付かされたのが、「重たい物は早く落ちる」という誤解。まさに私もそう思い込んでいた。
空気抵抗のない真空状態の中で異なる質量の物質を落とす実験、やってみたい。
エアコンの仕組みも面白かった。なんとなく室外機を通して家の暑い空気を外に排出していることは分かってはいた -
Posted by ブクログ
書店で話題の本として並べられていたので興味を抱き手に取りました。
バリバリの文系で、物理はとったことありません。
そんな私でも理解できるの?とにわかに期待させる書籍タイトル。
正直なところ、誇大だったと言わざるを得ません。
さらに、裏表紙側に書いてある言葉に衝撃。
「5~6時間で物理が理解できる!
この本でも無理なら諦めるしかない。」
衝撃というか、苛立ちですね。これが誰の言葉なのか知りたいです。
西成先生なのか、郷さんなのか編集者なのかカバーデザインの方なのか。
西成先生は違うと思うのです…
編集者が悪ノリでやったのかな、カバーデザインの方は文字をレイアウトしているとき何か思わなかったの -
Posted by ブクログ
本書で一番嬉しいことは,公式を覚えることを推奨していないこと。簡単な例を立て,そこから自分で公式を導き出せばよいからだ。
中学,高校の頃,なぜこんな複雑怪奇な公式を覚えなければならないのかと疑問に思ったが,概念を理解していなかったからだった。とは言え、覚えておくと便利なのは否定しない。
ただ,ルールはある程度覚えておく必要がある。例えば,三角比を考える際は直角三角形の直角は右下に来なければならないとか、cosθの位置は左下に持ってきて位置で記憶するなど。あとは,ベクトルの始点と終点の書き方や時計回りになるとベクトルがマイナスになるとか。
一番面白く感じたのは順列と組み合わせの章で,競馬の3 -
Posted by ブクログ
中学生の数学等永遠に使うことがないと思っていたが、どうやらそうでもないらしい。
せっかく先人の知恵があるのに、それを使わないで生活しているのは非常にもったいない。
あまり数学に苦手意識はなかったが、本書の幾何の部分で思い出した。
私は図形が嫌いだったなと。
図形が出てきたらやることは限られている。
垂線をひくか、同じ長さや同じ角度に線を引くか、平行線を引いてみるかだ。これさえ分かっていればもう図形問題は怖くない。
とは言え、錯角や同位角についてはやはり閃きで気づくしかない部分もあり、そこは不安である。
それにしても解の方程式が実は覚えなくても良いものだとは驚き。便利には違いないが、数年で忘