【感想・ネタバレ】東大の先生! 文系の私に超わかりやすく物理を教えてください!のレビュー

あらすじ

神がつくったこの世の中のしくみが、手に取るようにわかる!?

5~6時間!!で
高校物理がほぼ終わってしまう
「神秘の書」ついに発刊!

本書は、「物理なんて聞いたことない」「数学に挫折した私にできるはずがない」という大人のための「最速・最短で理解できる本」です。

日常の見方が変わる超教養的な内容に加え、
会話をたどるだけで、とっつきにくい物理がわかるのです!

その秘密は…
世界初!!
西成先生が本書のためだけに考えた
「物理の超最短ゴール」 にあります!
このゴールを目指すだけで、
高校で習う物理の核がすべて学べてしまいます。

さらに、話題の
「量子コンピューター」「相対性理論」が、
たった数ページでわかってしまう!

全国の理系難民の読者からの
「ムリかもしれないけど、物理編も読みたい!」という声援にお応えし、
あの伝説の授業、復活!!

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ラジオの作り方

・物理を学ぶ目的は、この宇宙、この世界の「仕組み」を少しでも知ることにある。
人間もこの宇宙の一部であり、「仕組み」を知らなくても生きていけるが、
知っていることが増えると普段の生活が少しだけ、でも確実に面白くなる。
・身の回りの現象は「熱」「力」「波動」「電磁気」で基本的に説明がつく。
「量子力学」「相対性理論」は難しい。私たちにとって身近な世界ではないからだ。
・単純なラジオには電池は不要だが、コンデンサとコイルは要る→
コンデンサには電気が溜まっている→コイルがないと、回路をつないだ瞬間ショートする→
シーソーのように電流の向きがコロコロ変わって、しかもその電流自体はコンデンサとコイルが自動的に生み出している→
この回路で発生しているシーソーのような振動の1秒あたりの回数がラジオ局の発信している周波数とマッチすると、
この回路にラジオ局の電波が入ってくる→この回路に特定の周波数の波が届くとこれが刺激になって、
最初は振動していなくても簡単に振動が発生し、波を受信できる。
・ラジオの周波数を調整するのはコイルとコンデンサ→
コイルを変えればある程度調整できる→コンデンサの静電容量を変えればもっと簡単→
実際にラジオを自作するなら、いろんな放送を聞きたい→
バリコン(静電容量をつまみで変えられるコンデンサ)を使う→昔のラジオのつまみはバリコンだった
あとはアンテナとイヤホンをつけるだけ→
AMを聞くならアンテナを伸ばすか、回路の一部を大変長くする→AMは波長が長いからだ→
音を聞く一番単純な方法は、回路のどこでもいいので2カ所から線を引っ張って、それを圧電素子につなげる→
圧電素子は流れた電流に比例して動く物質。水晶などが代表的→
圧電素子がイヤホンの耳のところに入っている。その動きが音波となって耳に届く。
・理由もわからずに一つひとつの知識を覚えていくのは苦痛でしかない。
しかし物理は基本的にどこかでつながっている。他の法則とも、現実社会とも。
・物理は、数学を現実世界で応用する際に、ほぼ必ず間に入るステップ。
従って数学を勉強し、物理を勉強すれば、現実の課題解決に必ず役に立つ。

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2023年03月09日

Posted by ブクログ

熱力学や電磁気学の説明が直観的で理解しやすい。
カルノーサイクルこそが蒸気機関の本質だがその根本原則はボイルシャルルの法則にある。ここから、熱エネルギーを加えればピストン運動が生まれ、その後内燃機関、発電所までつながる。
電磁気学が難しいのは、電場、電流、電圧、電荷などの沢山の似た用語が出てくること。この辺りの説明が整理されていて大変良かった。
クーロン力の考え方は力学に似てるので、物理の得意な人は電磁気学を力学っぽく解く、と言う指摘はヒントになった。
やはり物理の全ての基礎は古典力学にある。

原子核の軌道に電子が回ってるが古典力学の考え方では原子核に引き寄せられてしまう。しかし現実はそうではない。だから、電子の軌道ははっきり見えるわけではなく、雲のように曖昧で、確率的に求めざるを得ない。ここから量子力学が生まれる。

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2023年08月05日

Posted by ブクログ

物理全くやって来なかったけど、ある程度理解できた、ような気がする。

公式覚える気はさらさら無いけど、そういう仕組みなのねーってのが、知れるだけで十分満足。

知れば知るほど、別の疑問が出てきたりして、結構楽しめました。


ただ、裏表紙の「5~6時間で物理が理解できる!この本でも無理なら諦めるしかない」て、文句はちょっと煽りすぎ……

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2023年03月12日

Posted by ブクログ

物理=モノのコトワリ
アリストテレスが紀元前300年には、世の中は火、水、土、空気で成り立ってると言った。現在の、熱力学、力学、波動に既に着目している。さらに、電磁気と原子を加えたものを高校で習う。アリストテレスの名言「知を愛すること(フィロソフィア)」。アリストテレスにとっての哲学とは「知りたい」と思ったことすべてが対象。

分子→原子→陽子(中心にあるプラスの粒)、電子(外周のマイナスの粒)、中性子(電気を持たないニュートラルな粒)→クォーク(素粒子、陽子と中性子を分解)

★熱力学
熱力学第一法則:熱(Q)、エネルギー(U)、仕事量(W)の和は常に一定
カロリー:1カロリー=1gの水を1℃上げるために必要な熱量Q

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2023年12月26日

Posted by ブクログ

 本屋で一番わかりやすそうな物理の本を選んだ。一気に読める分かりやすさなので良かったが、本としての面白さはない。

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2022年10月27日

Posted by ブクログ

物理に関する本が読みたいなと思っていて、この本を手に取った。

文系のライターに西成先生が説明する本は、最初の数学を教えて下さいを読んで依頼。そのときは正直ライターのボロボロ具合に苛立ちを覚えたのだが、3冊目となるとかなり改善してて、自然に読めた。

肝心の内容は、フライを取る、ギターを鳴らす、ラジオの仕組みなど身近な部分から逆算して力学や波動などを説明しており、大変面白く読むことができた。

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2023年05月25日

Posted by ブクログ

高校物理の本質を、1週間で理解する本。

目的が明確なんで、実にわかりやすく面白い。
まあ、割にちゃんと覚えていたので数学本ほどではなかったが、文系の人は本当に一度目を通してみたら良いと思う。

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2023年04月06日

Posted by ブクログ

この「文系の私に~」シリーズも統計学以外は全て読んだが、今回の物理は結構ハードルが高かった。力学、熱力学、波動まではまだ良いとして電磁気学…おまえはダメだ。いちいち「電場」とか「電荷量」とかの用語の意味を調べにページを戻って…とやらないとついていけない。(なんなら途中から諦めた笑)もっと時間をかけて読み込んでみようと思う。

はっと気付かされたのが、「重たい物は早く落ちる」という誤解。まさに私もそう思い込んでいた。
空気抵抗のない真空状態の中で異なる質量の物質を落とす実験、やってみたい。

エアコンの仕組みも面白かった。なんとなく室外機を通して家の暑い空気を外に排出していることは分かってはいたが、では何で室内を冷やせるのかまでは考えたことがなかった。
膨張弁という小さい穴が空いているところを空気が通り、その後大きく出ていくということだが、風船の原理に例えてもらって助かった。

まだまだ日常生活に根ざした面白い物理の話は多そうだが、やはり興味を持てるかどうかが鍵。
電磁気学にはもともとあまり興味が持てず、ラジオと縁遠いため知りたい欲が薄かったのもあるが、いつかはリベンジしたい。

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2023年01月10日

Posted by ブクログ

書店で話題の本として並べられていたので興味を抱き手に取りました。
バリバリの文系で、物理はとったことありません。
そんな私でも理解できるの?とにわかに期待させる書籍タイトル。

正直なところ、誇大だったと言わざるを得ません。
さらに、裏表紙側に書いてある言葉に衝撃。
「5~6時間で物理が理解できる!
この本でも無理なら諦めるしかない。」
衝撃というか、苛立ちですね。これが誰の言葉なのか知りたいです。
西成先生なのか、郷さんなのか編集者なのかカバーデザインの方なのか。
西成先生は違うと思うのです…

編集者が悪ノリでやったのかな、カバーデザインの方は文字をレイアウトしているとき何か思わなかったのかな、中身なんて読んでないから知らないしクライアントに異を唱えられないよな、、まさか郷さんが考えたの?

ド文系で少しでも物理わかったらうれしいな、と思って手に取ったけれど、これがシリーズ(?)3作目と知らず数学っぽい感じが出てきたら泡吹いて理解不能で倒れるみたいな勢いになって途中手が止まったけど食らいついて読み切って、ちょっっっっっとだけ物理を面白く話が聞けたかも、欠片がわかったかもと西成先生すごいなと思って読後感良い感じだったのが、裏表紙を見てショックを受け嫌な気持ちになりました。

キャッチーな標語も販売に大事かもしれませんが、快不快の部分を見誤っては人から人へ届ける本の作り手として大事なハートに部分が欠けているんじゃないかと思ってしまいます。

この本でなら絶対理解できる!と思っての反語的な文章かもしれませんが、理解できていないに近い自分はとても屈辱的でした。
いや、まぁ向いていないならそうだし諦めるのが得策ですが、タイトルで盛ったくせに結局文系はわかんないじゃんって尚更反発心が・・・

でも、西成先生のお話は「おわりに」で書いてある通りにバネにおもりを吊るしてとかピストンが、とかわかりにくいけど頻出な物理あるある状況ではなく、日常の身近なものから物理の話につなげていくやり方でわかりやすかったのです。
でも公式や数学っぽさが少しでも出ようものなら脳は停止。それでもなぜ記号と単位ふたつあるの?と思っていたのが成り立ちから経緯を説明してくれるので理解できたり物理を少し近く思えそうだったのが、裏表紙の言葉でもう、、(ネチネチ

せっかく素敵な先生を招いての本なので、言葉をもっと大切にやさしくしたらよいのではと思ってしまいます。
あと、先生と郷さんの発言ひとつひとつに表情がついているのが、手間が凄そうと気になってしまいました。どんなふうに配置しているのか気になります。
パターン化して、番号が記号で振り分けて、後からソートしたら自動的にイラストが入るとかなら良いなと思いました。

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2023年01月07日

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