西成活裕のレビュー一覧

  • 逆説の法則(新潮選書)

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    長期的な得を取るために、短期的な損を上手く取ると良いよ、というのが書いてある本。知り合いからのお薦めで読んで見たけど、いろんな発想の転換のきっかけになるフレーズが多くて為になる。
    車間距離を適切にあけると渋滞が起きにくくなるとか、混んでいる電車があると、1本外した方が空いたのに乗れる、とか利他的な行動を取った方が全体最適になる(フリーライダーがいない場合)とか。全般的にたとえ話や実例が多くて、読みやすい内容でした。

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    2017年10月31日
  • 逆説の法則(新潮選書)

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     物事には長期的な視野が必要だ。

     ちょうどこの本を読んでいる今は2017年の解散総選挙中。
     北朝鮮がミサイル打ち放題、少子高齢化の深刻化による国難を問う、というものなのだが。
     正直、危機を煽るのは好きじゃない。大嫌いだ。
     さらには消費増税はしないけれど、社会保障費は上げるというばら撒きマニュフェストを全ての政党が掲げている。
     
     世の中は超短期的な政策が好まれる。
     しかし、政治でそれをやることは国難を先送りにしているだけなのでは。
     まともな政党がないこと自体が国難であるとも考えられる。


     本書では「空けるが勝ち」「分けるが勝ち」「かけるが勝ち」「負けるが勝ち」を提唱している

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    2017年10月19日
  • とんでもなく役に立つ数学

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    『渋滞学』がおもしろかったので期待して読んだ。高校生に向けた授業をまとめたもの。微分の基本からはじめて、数学をつかって実社会の問題を解決するところまでたどりつく。わかりやすくはあるが、ほんとうに理解しようとすると、欠講歯ごたえがある本だと思う。

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    2015年02月15日
  • とんでもなく役に立つ数学

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    わかりやすい数学の本でした。セルオートマトンのところはわかったが、最後の東京マラソンのスタートを円滑にする式は考え方のところで挫折してしまった。

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    2013年11月10日
  • とんでもなく役に立つ数学

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    若い人が読んだら面白いかもしれない。

    が、工学部出身のおじさんからすると、工学をやる人間にとっては数学というのはこういうモノであり、物理現象を理解したり、これから起こるであろうことを予測するための道具に過ぎない。

    純粋に数学を追究する、追求したいという向きではなく、積極的に世の中と直結した部分で数学を道具にしている世界があるというのが、読みやすい本になった、という点では評価できるかもしれない。

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    2013年04月25日
  • とんでもなく面白い 仕事に役立つ数学

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    数学が現実世界のどんなことに寄与できるのかについて、イメージとして理解できる本。
    数学における理論・法則・公式・数式を使いこなすと「こういうこと」がわかったり、できたり、こういう風に役に立つ、ということだけは分かりました。(未来)予測ができたり、効率化が図れたり……ただ本当に理解して、「役立たせる」ためには、自主自学の必要がありそうだなあ。
    比喩もユニークだし、スタンスがひょうきん。こういう数学の先生に学生時代、出会いたかったなあ。
    仮説の上に仮説があってその仮説のもとに私たちが暮らしている。確実なことの少ない世界なのだなあっていうことも感じました。

    あと、「数学は仕事やその他の何かに使える

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    2013年04月07日
  • とんでもなく面白い 仕事に役立つ数学

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    東大教授が著書の数字の使い方を著した書籍。具体的な数値の話かと思ったら、数式の話が多く、数理科学という領域についてだった。具体性に掛けるが、すり合わせの製品開発・設計をする人たちには理解されるのだろう。何となく全体的に分かった気もするが、自分で実用するのは出来ないだろう、というそういう内容だった。数学力落ちたなあ。

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    2013年01月03日
  • とんでもなく役に立つ数学

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    渋滞学の研究室は面白いコンサル組織になっているようだ。
    ちゃんと理解してる人の噛み砕いた説明は本当にわかりやすい。
    数学-物理-工学-社会の橋渡しという説明は、現代社会に必要な人材のあり方として腑に落ちる。

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    2012年12月14日
  • 渋滞学(新潮選書)

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    半分わかったかどうか。全体を通して思ったこと。何故か会社の会議の動員予測について、「うちの会社の会議は微分化し過ぎかとおもう。得られた結果を要素還元的なアプローチで料理できてないなあ、科学的でないな〜」と、しみじみおもってしまいました。

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    2012年09月17日
  • とんでもなく面白い 仕事に役立つ数学

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    生きた数理科学を身に付けて、新しい発想で課題解決しよう。論理の正しさ・強さがある。

    読んでみたものの、難しいです。
    イメージ的な感覚ででもつかめればよいのだけれど、そこにまず式がきちゃうと。

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    2012年12月23日
  • 渋滞学(新潮選書)

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    さまざまな流れの停滞を数理モデルによってシミューレーションしている。内容は、高速道路の車の渋滞、地下街や航空機から避難する時の人の渋滞、アリのフェロモン走行による渋滞、ネットのパケット渋滞、山火事(渋滞が起これば拡散しない)、人体内の分子モーター(神経繊維内部でタンパク質を運搬する)などである。基本的には、人や車は自己駆動粒子であり、ニュートン力学に従わないし、流体の運動法則であるベルヌーイの定理(流体の速度は通過する部分の断面積に反比例する)もなりたたない。数学的モデルとしては、ASEP(前方が空きならば進め、同じ場所には一つしか入れない)で解析するのだが、高速道路の渋滞などはスロースタート

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    2011年12月27日
  • とんでもなく役に立つ数学

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    著者が高校生に行った講義を本にしたものです。会話がそのまま文章になっているのでとても読みやすい。問題を数式化して考えることの大切さがよく分かりました。

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    2012年02月25日
  • とんでもなく役に立つ数学

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    「渋滞学」を研究してる先生の本

    「数学って役に立たないからキライ」というのを
    「じゃあこういうときはどう考える?」というのを高校生との
    対談形式でまとめた本

    中学生、高校生のときに読むといいと思いますが
    社会人や理系で「俺この分野しかやらなかった」という人にもお勧め

    すでに数学の知識のある人には思考回路のスイッチを
    切り替えてくれる。

    特に数学の知識や読んでる最中に考える必要もないので
    読みやすい。

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    2011年11月26日
  • とんでもなく役に立つ数学

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    60点。中高生の頃に秋山仁の本を読んだけど、対象年齢はそのくらい。オサーンが読んでもつまらない。年頃の少年が数学ってこんなことも考える学問なんだっていう本に興味を持つのは数学がこんなことを考えるとは到底思わないから、だなぁ。
    著者は「渋滞学」の研究で有名な人。

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    2011年11月07日
  • とんでもなく役に立つ数学

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     著者の西成活裕氏は数理物理学者ですが、最近では「渋滞学」で有名になりマスコミへの登場の機会も増えていますね。
     本書は、その西成氏が現役高校生を相手に、身近な課題を解決するための「数学的思考方法」を4回の講義という形式で解説したものです。
     紹介されている方法は、三角関数といった私でも知っている初歩的なものから、微分方程式、さらには「ソリトン理論」とかいう(私のつたない数学的知識では)まったく理解不能なものまで並びます。が、内容はなかなか興味深いものでした。

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    2011年11月05日
  • 渋滞学(新潮選書)

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    渋滞をシミュレートする理論として有効なセルオートマトンモデル。その単純版ともいえるASEP(非対称単純排除過程Asymmetric Simple Exclusion Process)。もっとも単純な例ではセルの半数以上に玉があれば、どんな初期状態でも最後はクラスターが発生するという。おもしろい。臨界状態で1/2おきる。閾値か。
    平均速度×交通密度=交通流量。これが基本式だと。フジテレビでやっていたサーキット場で渋滞を再現した実験は、筆者たちがやったんだ。
    これらはおもしろかったが、本書ではアリ、インターネットの渋滞にも議論がおよび、これらの渋滞もセルオートマトンモデルで再現、解析が可能という。

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    2011年10月29日
  • とんでもなく役に立つ数学

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    「数学って世の中の何に役に立つの?」という誰もが持つ素朴な疑問に答えてくれる本。渋滞学という視点もわかりやすくておもしろかった。数学的な厳密さはないが大まかな読み物としてはおもしろいと思う。

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    2011年10月18日
  • とんでもなく役に立つ数学

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    区画整理の換地計算式(権利価格式)が量化式であることを提唱し「価格」と「面積(地積)」の二律背反的な関係がこの本の「トレードオフ」の問題として述べられている『妥協するところ』が量化定数を与える。しかも存在量化でなければ数学的意味に乏しく全称量化の取り扱いは。数字的なつじつまあわせである。このことは。『とんでもなく役に立つ数学』に語られた事例の事象への数学への導入時の大切さを感じた。
     量化式は、ネットの「文芸思潮」「作品の広場」「エッセイの広場」の
    『量化って』を参照して下さい。

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    2011年11月12日
  • 無駄学(新潮選書)

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    ネタバレ

    無駄について書かれた本。アプローチとしてはトヨタ生産方式の無駄取りを中心にしている。
    ある程度JITについては知っていたので、実際はどのようなものかを知るという事になり、勉強になりました。

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    2011年01月03日
  • 無駄学(新潮選書)

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    よくある「○○学」的なトンデモ本ではなく、科学として真剣に研究・調査された「無駄学」。中身の多くの部分トヨタの生産方式を説明しながら、社会のいろいろな場面に潜む無駄を無くして行こう、的な内容なので、特に製造業、ものづくり関連の職種に従事している人には新鮮味に欠ける感じは否めない。むしろ本書のキモは、最後の30ページほどの部分、資本主義経済と無駄について論じた部分にある。

    「経済評論家の多くは、経済成長率の低下を問題視し、いかに景気を回復して3%台にするか、などという議論を展開している。しかし年3%成長とは、ちょっと計算すれば分かるが、23年で経済が2倍近くになることを意味している。(中略)ど

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    2010年08月29日