あらすじ
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「モテる人の式ってどんな式?」
「モノの壊れる場所を言い当てられる?」
「景気予測ってどうやるの?」
「数学なんて使わなくても技術者の仕事はできる」。そう思っていませんか?
でも、もし誰かが日々の仕事に直結する「数学の武器」を、厳選して分かりやすく教えてくれるとしたら…。使わない手はありません。
本書は、クルマが渋滞するメカニズムを解き明かした東大教授・西成活裕氏が、ニッポンの技術者に活用してもらいたい「使わなきゃもったいない数学の武器」をまとめたものです。
数学だって、実社会に生かしてナンボ。西成教授が企業から相談を受け、数学で解決に導いた具体事例も登場します。授業形式で進む物語とふんだんな図解で理解が進む内容。技術者でなくても中学~高校文系レベルの知識があれば、数学の「とんでもなく面白い」世界を垣間見ることができます。
「ニッポンのものづくりにパワーを!」 これこそが本書が届けたいメッセージです。
「数学って使えないしつまらない」という固定概念を打ち破り、楽しく学んで仕事に生かす。
その実現に必読の新スタイルの実用書です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
数学の応用力を高めるために手に取った。
絵が多く初心者にも分かりやすかった。
手っ取り早く応用の仕方を見れてよかった。
解説もわかりやすい。
数学が楽しいと思えるようになった。
Posted by ブクログ
非常に面白く、かつ、実用的だと感じた。内容は高校から大学レベルで扱う数学を身近な例題を用いて解説している。
無味乾燥な教科書にはない魅力があると思う。こういう本と高校時代に出会っていたら、数学を学ぶモチベーションも変わっていただろうなぁ。
Posted by ブクログ
4元数が一番気に入りました。それを考えたのがハミルトンというのが、量子力学との関連性を示唆していました。私の考え違いかもしれませんが。。。2番目は固有値です。このように考えることができることを知って、とても奥が深いと感じました。
Posted by ブクログ
「とんでもなく面白い」は実感するところではあるが、「仕事に役立つ」というのは少し限定的。営業職や一般事務の人にとって役立つわけではなく、機械設計など機器の設計・製造に携わる人にとっては“役立つ”というものである。数式はたくさん出てくるが、丁寧に説明しているので、数式の意味を直観的に分かるようになるのは素晴らしい。とはいえ、公式自体はある程度覚えないと、設計・製造の人にとっても、仕事に役立つまで実践活用できないのではないだろうか。
Posted by ブクログ
今を去ること四十年以上前、高校に入って初めての数学実力テストで赤点を喫したぼくに、内容が理解できるはずもない。それでも最後まで読み通し、しばしば感動すら覚えた。
フィボナッチ数列とかフーリエ変換とかテイラー展開とか波動方程式とか、聞いたことはあるけど、そんなん数学者のオタク的お遊びでしょ、と思ってたのだが、この著者は(ぼくには無味乾燥とも思える)数式をできる限りイメージに変換し、どれほど実学に役立つのかをギャグを交えながら真摯に説く。
数式そのものに付いていけなくても、難しそうな数学理論を何となくイメージで追っかけていけるこのホンは、凄い。
数式の分かる方には、多分とんでもなく値打ちのある本だろう。
Posted by ブクログ
読んで良かった。楽しかった。特に四元数とか。進化ゲーム理論は、キーワードだけ。できるだけ早く自習する。波動は、もうちょっと自習が必要なので、必要に迫られたら。
Posted by ブクログ
確かに、「仕事」に役立った。
テイラー展開と、インパルス入力(?)orデルタ関数のスペクトルの話は、その後の仕事上の会話の中で「お茶うけ」程度に使えた。でも、そこから何かを見いだせたかというと、とてもとても怪しい。
Posted by ブクログ
説明の仕方が、かなり大胆だと思います。
これだけ砕けた内容だと、読んでくれる人も増えそうですね。
ただ、個人的には、フィーリングが若干合いませんでした。
そこが気になったので、★★★★★ではなく、★★★★☆です。
Posted by ブクログ
人気予備校講座の社会人版というか、とにかくわからせる、使えるようにする、いう意図に特化している。
大学の授業が麓からの富士登山だとすると、本書はスバルラインで5合目くらいまでは運んでくれる。そこから先の道のりは地道に歩くしかないのだが。
実例の演習書を出したらまた売れるんじゃないだろうか。
Posted by ブクログ
この本で得たツールを使いこなすには、「違うものを同じと言う勇気」を持って、モデルを現象に当てはめる能力が必要と感じた。
観察と連想が決め手ではないだろうか?
Posted by ブクログ
代数→群論、幾何→曲率、解析→微分とフーリエ解析
最適化=微分、予測=微分方程式とフーリエ解析と固有値
サチる=飽和する、サチュレーション(飽和)に由来する。
=ロジスティック関数
振動は二階微分が、-KXと合わらせる。√Kが振動の周波数。
固有値が1以上なら発散、1以下なら収束。
フィボナッチ数列の固有値は、(1+√5)/2=黄金比
固有振動数(固有値)で押すと、振幅が増えていつ壊れる。
行列にも固有値がある。
カッパー=接円の半径の逆数。
クロソイド曲線=高速道路の出口、ハンドルの回し方が一定になる。
回転は、sc-sc(左の下から時計周りに、sin,cos,-sin,cos)の行列を掛ける。
複素平面なら、eのiΘ乗を掛けるだけ。
3次元空間での回転は、「4元数(クォータニオン)を使う。
テイラー展開=すべての曲線はズームインすると直線。
そうならないのは、フラクタルな線だけ。
Sinxは、0付近では、y=x。Sinxを微分するとⅹ=0では1だから。
COSXは、y=1-ⅹの自乗/2。2次関数に似ていて(0,1)を通る。微分すると0付近では傾き0。
eのx乗は、0付近で2次方程式に近似できる。微分と2階微分で、eのX乗=1+x+ⅹの自乗/2
p200
Posted by ブクログ
数学→物理→工学→仕事の現場ということで、機械とかのものづくりの仕事を目指す、あるいは、している人向けの本なのかな、というのが分かったところで、だいぶテンション落ちました。ソフトウェアエンジニアあんまり関係ない。
一応最後まで流し読みしたところ、最初の微分で最適解を求めるという話と、固有値の話は分かりやすくて面白かったです。ていうか、固有値ってまんま金利じゃんということかと。
いやー数学難しいですね。特に記号が色々出てきてしまうところ。もうちょい素養があれば面白く読めたのかも、、、
Posted by ブクログ
数学が現実世界のどんなことに寄与できるのかについて、イメージとして理解できる本。
数学における理論・法則・公式・数式を使いこなすと「こういうこと」がわかったり、できたり、こういう風に役に立つ、ということだけは分かりました。(未来)予測ができたり、効率化が図れたり……ただ本当に理解して、「役立たせる」ためには、自主自学の必要がありそうだなあ。
比喩もユニークだし、スタンスがひょうきん。こういう数学の先生に学生時代、出会いたかったなあ。
仮説の上に仮説があってその仮説のもとに私たちが暮らしている。確実なことの少ない世界なのだなあっていうことも感じました。
あと、「数学は仕事やその他の何かに使えるから価値がある」、ということだけでなくて、数学を学ぼうとするプロセスで学習者が自然と培っていく「数学に携わらなければ得られないような」思考能力もきっとあるのでしょう。
Posted by ブクログ
東大教授が著書の数字の使い方を著した書籍。具体的な数値の話かと思ったら、数式の話が多く、数理科学という領域についてだった。具体性に掛けるが、すり合わせの製品開発・設計をする人たちには理解されるのだろう。何となく全体的に分かった気もするが、自分で実用するのは出来ないだろう、というそういう内容だった。数学力落ちたなあ。