古谷経衡のレビュー一覧

  • 日本を蝕む「極論」の正体(新潮新書)

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    およそ「極論」が掲題となる社会は閉鎖的である。「極」とは単なる取決めに過ぎないにも拘わらず、譲ることのできない「際」のような扱いをすることで、無用の分断が生じる。一度生まれた分断は、「無用」の一言では容易に片付かず、時間と共にさも当初からそうであったかのような様相を形作る。一方、物理的でない分断は、際の外から見ればなきに等しく、時に「よそ者」によって一瞬で瓦解する。日本を蝕む「極論」を瓦解させるのは、世代交代か、移民か、技術か。いずれにせよ、戦争に踏み出した「極論」の時代に戻る愚行は避けねばならない。

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    2019年06月11日
  • 「意識高い系」の研究

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    文字通り、「意識高い系」や「リア充」について定義する本。

    著者のルサンチマンが爆発してる感じ。

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    2018年12月29日
  • 女政治家の通信簿(小学館新書)

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    29人の女性国会議員を新旧とり混ぜて(といっても旧は少しだけ)評している。1冊に29人を詰め込んでいるので1人当たりはペラッペラの中身。野田聖子を例外にし、基本的には彼女たちを酷評しつつそうした状況を許している日本社会にも苦言を呈するというわりと安全地帯からどうでもいいことを言っているような、誰かも言っているようなことが連なっている感じの本だった。そもそも著者が男という安全地帯から、相手を「女政治家」と枠で囲って好き勝手言うのはずるいよなあ。
    たぶん編集者のセンスも入ってるんだろうけど、いまどき「通信簿」って何なのって感じだし、わざわざ「日本ペンクラブ正会員」とかプロフィールに書いているあたり

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    2018年09月30日
  • 「意識高い系」の研究

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    古谷さんの、「極論」「左翼も右翼も」が面白かったので続けて読んでいる。
    ……
    今までの論理的な文章とは違い、古谷さん学生時代に何があった?鍋パーティーに何があったの?して外見に自身がないといいながらなぜ帯に高い系な写真を?感情スパーク文章
    評論と言うより古谷ファンクラブ会報って感じ
    極論ではないけど豪論

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    2018年07月01日
  • 日本を蝕む「極論」の正体(新潮新書)

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    一章一章のテーマが、とてもその文章量で論ずることができない種類のものを「極論」という縦軸のみで乱暴に扱ってしまった。当然粗が目立ち、ムラができ、落ち着かない。あえてだろうが「なのだ、である」調や、漢字の無理な多用など、言ってみれば「ちょっと背伸びしたかわいい評論」で終わってしまっている。ワイドショーなどでの言説はときに視点のオリジナリティーを感じさせてくれるので、テーマをまとめより深く面白く語ってくれることに期待したい。

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    2018年04月09日
  • 「意識高い系」の研究

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    コメンテーターとして、最近テレビで見るようになった著者。
    読んでいくうちに、著者のコンプレックスも語られ、親近感がわきました。
    地方都市でで、学力優秀で、大学入学と同時に、地元を離れ都会に出ていく学生に読んでほしい。

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    2018年02月21日
  • 「意識高い系」の研究

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    著者が写真の印象より大分カタギな人であることはわかりました。努力礼賛型の昭和な考え方の人で世のおじさん方にも愛されそう。

    ただ「リア充は観測不能」という強調がすぎてリア充の定義が曖昧なまま話が進み、結局どんな人々を指すのかわからなかった。
    「意識高い人」とリア充とは包含関係?別も物?意識高い系はどちらにも憧れ得るとのことだが。
    個人的には「桐島、部活やめるってよ」に出てくるような、最早非リアをバカにすらせずただただ異次元の生物として静観できるのがリア充だと思っている。
    (後書きで著者の身近にいた例としてA氏が出てくるものの、彼はただのDQNでリア充ではないと思う。この場で言及してアニメージュ

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    2017年09月11日
  • 左翼も右翼もウソばかり

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    「願望よりも意思を持て」まさしくその通り。思いや願望にとらわれず俯瞰で精査して、自分の考えを決めていかなれけばならない。私たちは、もっと学び考え決断しなくっちゃいけないんだ、と改めて思う。

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    2017年06月21日
  • 「意識高い系」の研究

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    コラムとおわりを読んでかなりウケた。リア充については土地というキーワードをもとに展開しているところが面白かった。求めていたものとは違ったが、新しい視点は得られた。

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    2017年03月14日
  • 左翼も右翼もウソばかり

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    認知バイアスの話で、自分の認識が自分の願望に歪められたものでしかないかも知れないことに起因する「やましさ」からの逃走が「願望」をより一層に頑なにすることが間々ある、という内容が主なるところ。

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    2017年01月28日
  • 左翼も右翼もウソばかり

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    好みの傾向が左翼や右翼の根拠になるというが、ちょっと違うかなと思いました。どのような根拠も好みが関係してるとの論調に違和感を持ちました。

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    2016年02月10日
  • 愛国ってなんだ 民族・郷土・戦争

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    右翼とされる古谷経衡の自虐的かつコンプレックスの塊のような語り口が、政治論や思想論としてより自伝的小説的に面白く読めた。
    又、昨今のネトウヨや歴史修正主義者のように辺境で高飛車でないところ、自陣の誤謬もきちんと開陳するところも好感が持てる。
    ただ、安倍首相支持の故か、その評価については、1998年のワールドカップでのフランスの人種混成チーム優勝を彼が称賛することで、健全かつリベラルなナショナリズムの持ち主と規定するなど、多(おお)甘感は否めない。
    「普通のおじさん」は感覚的には凡庸という点では当たっていると思うが(育った環境はもちろん普通ではない)、知性と品性の無さはきちっと指摘するべきだろう

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    2016年02月09日
  • 左翼も右翼もウソばかり

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    右翼左翼関係なく、人は見たいものを見るという話。
    話は判りやすいし、それ自体見知った論で大したもんではない。
    安倍晋三内閣が別段戦争を望んでいるわけではないし、いわんやヒトラーになぞらえるアホらしさを語るところも判りやすい。
    が、いろんなものを「願望」という言葉で括ること、んで、その言葉の使い方もちょっとしっくりこない。結局のところ、筆者の「願望」が目立つのもちょっと鼻に付くな。本を書く以上「願望」がないわけはないのだが、こういう本で臭うのはきになるなあ。

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    2015年12月31日
  • インターネットは永遠にリアル社会を超えられない

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    もの言わぬ沈黙の民 1枚の亀の甲羅 氷山の一角ではない ROM専 田代祭 ニューメディアvsオールドメディア バルス祭 ネットニュースの出所 オールドメディアに強く依存するニューメディア YouTuber 借り物だらけのコンテンツ 劣化コピー 反射空間 クリエイティビティ 現実と仮想 Facebook ザッカーバーグ インターネット交流 友達申請 リアル交流 オフ会 

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    2015年07月29日
  • インターネットは永遠にリアル社会を超えられない

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    粛々しゅくしゅく クラスタ=群れ=マス 島宇宙 亀の甲羅 もの言わぬ沈黙の民 瓦解した旧世界のネット観 斜陽産業に頼りきりのニューメディア 呪詛 バルス祭り 黎明期れいめいき 犯罪予告の温床おんしょう ネットは既成の企業やメディアが創造する価値観に寄生するしている反射空間に過ぎない 分水嶺ぶんすいれい 電車男はネットを卒業しなければならなかった 攻殻機動隊 押井守 ジェイムズキャメロン アバター 中型免許 倒錯した皮肉な状況 クリックは1回だが運ぶのは人間 Facebook マークザッカーバーグ デヴィッドフィンチャー セブン ドラゴンタトゥーの女 普遍的な孤独 関係性の欲求 フィンチャーの普

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    2015年03月17日
  • 自民党という絶望

    匿名

    ネタバレ

    石破さん・・・。

    石破さん、こういう安直なプロバガンダ本に名を連ねるのは、数少ない支援者にとっても、気分の悪いものです。自ら腐している党内でどんなヴィジョンを語っても誰も聞いてくれなくなりますよ。

    全てを否定はしませんが、与党の腐敗を言うなら、野党の税金泥棒振りもチャンと書いてください。

    ここに書かれている事が全て真実として、どうしてそんな酷い政党が政権与党を握り続けていられるのですか?
    野党が、それ以上にだらしが無いからでしょう?!

    その辺りも書かなくては、同じ考え方の集まりの「憂さ晴らし本」としか言えませんね…。

    #切ない #ダーク

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    2023年06月09日