古谷経衡のレビュー一覧

  • シニア右翼 日本の中高年はなぜ右傾化するのか

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    要するにネット右翼=情報リテラシーがない人びと
     いろいろ勉強になった。著者はよく勉強してゐる。
     要するにネット右翼といふのは、端的にいへば、情報リテラシーがない人であり、これはもう永存するのだらう。あと著者が、見識のある革新やリベラル・移民に、可能性を見出してゐるのは意外だった。

     コラム1「宗教保守とは何か」にて、旧統一教会の出自が反共であり、反共同士でつながりあって存続できたとは知らなかった。コラム3「保守と右翼」も、私じしん保守と右翼を同一視してゐたので、なるほどと思った。ネット右翼が、主に戦争未体験の中産階級といふのも目新しい。あと、右派や保守は自民党を支持するが、自民党のなかでも特に清和会を支持するとあり、現在の首相がネット右翼に評判が悪いのは、宏池会だからかと思った。

     3章は一種のネット史になってゐる。ネット右翼とネット普及とが比例関係にあるのはいちおう筋は通ってゐるが、相関関係であって因果関係とまでは言ひがたい。それを補強するのが4章だ。

     しかし、この4章はすこし怪しい。よく勉強してゐるといっても、はたして社会学者なのかどうか怪しい宮台真司や、天皇制支持のなんリベ右翼の片山杜秀を引用するのはどうか。両者はうさんくさいのである。同様に、片山の未完のファシズム論も納得しかねる。国家システムが分権的であることがどうして欠陥なのか。

     些細なことだが、文章中に何度も「瀰漫」が出てくるのも気になった。著者の癖である。

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    2023年03月28日
  • 毒親と絶縁する

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    政治評論家の古谷経衡が、文字通り毒親に悩まされ、最終的には絶縁するまでの本。

    親の元にいるときからろくに通院さえできない状況下で、よく生きながらえたと感じた。
    また、彼みたいな知識があれば対応できただろうが、普通の人であれば毒親に悩まされて潰れるか、あるいは一生毒親に悩まされ続けるかのどちらかと思う。

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    2023年02月26日
  • 毒親と絶縁する

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    幅広い世界観と教養としての知識の蓄積、色々体験することを勧めています。
    自分は厳密に自己分析してないので、そもそも何かに混乱してるのかわからなくなりましたが、なにかしら頑張ろうと思えました。
    タイトルが物騒で……星4にしましたが、内容は5です。

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    2022年08月22日
  • 「意識高い系」の研究

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    ・割と不評でウケる

    ・考え方としては普通に面白かったし、一気読みした(賛同はしないけど)。

    ・なんで楽しめたかというと、インデックス投資ではなくFXに走ったり、なぞに地元外の学校に進学したりした同級生の心情を推測しながら読んでいたからかもしれない。まあ持論はとっくにあるけど。

    ・単純に努力アピールしているだけではウケが悪いので、「意識高い系」と言われているだけなんだろうなとしか。

    ・「リア充は状態ではなく社会階層」。恋人がいても非リアは成り立つが、資産家の息子が非リアは成り立たない。

    ・東京は田舎モンしかいないというのはウソ

    ・ゴキブリをコックローチって書いていた

    ・具体的なものは抽象的なものよりグロイ

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    2022年08月17日
  • 敗軍の名将 インパール・沖縄・特攻

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    確かに毎年8月の終戦記念日には、先の大東亜戦争の特設番組が組まれて、戦争の悲惨さ、平和の尊さが説かれるが、なんで戦争になってしまったのか、なんで破れることになってしまったのか、は言及がない。結果日本は破れたけど、それぞれの持ち場で最善を尽くした名将たちに触れられる1冊でよかった!

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    2022年07月10日
  • 敗軍の名将 インパール・沖縄・特攻

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    日本人として少し読むことが辛くなる部分が多いが、これが現実なんだろう。今の日本と繋がる部分も多くなり、これこそが歴史を学ぶ意味でもある。

    ただ歴史を現代と強引に結びつけている部分もありその点は異和感がある(インパール作戦と東京オリンピックなど)

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    2022年03月21日
  • 毒親と絶縁する

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    著者が自分を見つめ直すため、前に進むために書かざるを得なかった文章と受け止めた。本当に厳しいことは笑いを含めなければ表せない事を痛感し、子育ての重みを噛みしめる。

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    2022年03月07日
  • 毒親と絶縁する

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    進路強要による虐待の構造。親のコンプレックスによる子どもの被害。 傍観してよいのか、他人の家庭に干渉すべきでないのか。 少なくとも学校歴を煽る側には成り下がらない。

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    2022年02月25日
  • 愛国商売

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    俯瞰すると何とバカバカしいと一笑に付してしまいそうだが、実はこのような「商売」は今やあちこちに溢れているのだなと背筋が寒くなる。シニカルな文体は大変面白かった。

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    2022年02月22日
  • 敗軍の名将 インパール・沖縄・特攻

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    戦争を知らない世代の書いた戦史として屈指の出来栄え。実際に戦地を訪れるという信念も素晴らしい。

    何より筆者の年齢に驚かされた。耳学問で良くぞここまでとの感。一方的な日本軍の害悪論でなく、真摯に戦った指揮官を描いている。

    インパール作戦の佐藤幸徳、宮崎繁三郎。沖縄決戦の八原博通、特攻拒否の美濃部正。

    筆者で何より評価したいのは実際に戦地を訪れる姿勢。『失敗の本質』を座右の書に挙げる政治家は多いが実際にインパールを訪問する人はいないだろう。政治家に限らずガダルカナル硫黄島のような激戦地を訪れる作家はいても、インパールを訪れた作家は寡聞にして筆者でしかしらない。現代の交通機関の発達を持ってしても僻地であるという。本書は第一部インパールだけでも屈指のものであるといえる。

    また本書はコラムが充実しており戦争を知らない世代でも歴史的背景を知ることができる。

    ただし最近の戦史全般に言えることだが、何かと現代に結びつける姿勢は個人的にはいただけない。それはあくまで読者が判断するものであると思う。
    その部分を割り引いても良くできた作品です。

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    2022年02月05日
  • 毒親と絶縁する

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    こんなに理不尽で酷い親がいるなんて。
    傷害罪で逮捕されてしかるべき。

    よくも古谷さんは親を殺めずに済んだと思う

    熾烈な環境から逃避できる、アニメや文学や映画などにのめり込むことができたことは救いだ

    精神的なダメージは人を壊してしまう 虐待などを受けた子供がそれから逃げるために違う人格を作り出す、多重人格障害などもこれらの要因である

    その場で傷つけるだけなく、後に何年にもわたって体に障害を受けてしまう虐待は本当にあってはならない

    いい奥様に巡り会ったことでいいお医者さんに巡り会えて良かった

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    2021年08月09日
  • 毒親と絶縁する

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    とても、恐ろしいお話でした。日本の歴史と並行しながら自分の実体験の説明が素晴らしく、日本の教育プロバガンダがいまだに消えていない状況なので、今後同じようなことのないように、子供を持つ親たちに読んでほしいです。モーニングクロスが終わってしまって、古谷さんが観れないのが残念です。

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    2021年05月08日
  • 毒親と絶縁する

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    絶縁する?
    どんな方法で、と疑問に思い購入しようとしたら、在庫切れで他店より取り寄せるとのこと。
    親との縁が切れる時、どちらかがこの世から消える時、天命を全う。殺すか殺される。絶縁の具体的手段はお読みいただくとして。
    私は消極的な縁切りを選んだ、親の老衰による自然死まで待つ。
    読み始めると著者の父親は私と同い年、そのワタシが「長男だから」の枕詞。
    土地も資産もない「下級」公務員が親の価値観を私は押し付けられた。
    「長男だから、長女だから」を口にしなくなった親世代はいつ頃なのか。
    教育現場では、学力で高校進学を割り振られ、大学受験も本人の意思とは無関係に国立一期校、二期校、公立医学校......。有名私学校より国立、公立。
    本書では、教育現場の教師の姿勢の説明が殆ど無く (それだけ重症者)物足りなさを感じた。

    中学生の頃、鶏を飼ったことがある。すると必ず一羽がイジメに会い、頭を突かれ骨が見えるまでになる。人も、似たようなモンかな、と。
    その一羽を別の小屋に移すと、代わりにイジメに会う一羽が出現する。
    教育とはある意味、鶏の「餌」と考えれば似たようなもの。餌に群がりイジメが出現する。

    虐待した父親の教育現場を知らなすぎる。復員した教師は軍隊でやられたそのマンマ学生に暴力を振るった。
    革靴を切ったスリッパもどきのその靴底でビンタ。
    石炭ストーブのジュウノウで叩く。
    今でも、教育現場では軍隊の訓練に名を借りた、イジメ、暴力を振るった伝統が続いている。
    学生も卒業式まで我慢して式の終了後、目には目を。で、暴力沙汰になったもの。警察官の要請までになった学校もあったのだから。

    筆者の第二第三に期待したい。

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    2020年11月23日
  • 毒親と絶縁する

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    自分よりも10歳年下の作者さんの体験本。私の配偶者も、この作者さんと似たような体験をしているので理解できますが(それでも、この作者さんの環境はひどすぎます)、子どもが大人になっても生きづらさを抱えていることが気の毒でなりません。
    この作者さんも結婚を通して自分の親と向き合う決意をしたそうですが、そのあたりの経過やきょうだいとのことが全く触れられていないので、私としてはその点が物足りませんでした。
    ただ、作者さんも最後に触れていますが、親からの心の傷は、忘れようと努力するよりも向き合った方が、修復は早いと私も思っています。ただ、それは、当人にとってとても辛すぎる作業だとも思いますが。
    絶縁意思の公正証書にも触れていましたが(私も、そこまでやろうとは思いつきませんでしたが)、法的な効力はないのが残念ですよね。親と心の底から絶縁したいと思っている子どももいるということを心から理解できる人たちが、少しずつ増えてきている(そういう意味では良い世の中になってきている)と思いたいです。

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    2020年11月02日
  • 毒親と絶縁する

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    想像以上に生々しい教育虐待の体験。
    パニック障害の恐怖。
    これほど衝撃的な半生もなかなかない。
    親として、子供に対しての期待や依存や支配欲は少なからずあるものだと思うけれど、教育という名のもとに、度を越して行われるネグレクトや虐待は読んでいて吐き気がするほどだった。
    強度のストレスによりパニック障害を発症し苦しんできた著者だけれど、それでもよくぞ生きる道を選んでくれたものだ。
    親として考えることも多々。子供の幸せを願わない日はないのだから。それが間違った方向へ進ぬよう、エゴを捨て見つめ直すきっかけともなる一冊です。

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    2020年10月26日
  • 愛国商売

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    「出羽部隊」、「師団」、「内戦勃発」といった勇ましい軍事ワードや厳しい四字熟語がそこかしこに出てきて、愛国ビジネスの「内輪もめ」を滑稽に描く。実話に基づいているためか迫力があり、「あー、こんなトンデモ野郎いそういそう」といちいち頷きながら読んだ。

    古谷さんの性癖(照)が伝わる箇所もあり大人の刺激に富んでいる。
    文体に躍動感があり、飽きることなく読めた。面白かった。
    ネトウヨに対してのかねてからの疑問も、古谷さんも感じていたのだとわかり(なぜ敵愾心が米国ではなく韓国や在日朝鮮人に?)ほんとそれな感!

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    2020年07月13日
  • 左翼も右翼もウソばかり

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    TVでの見た目がアレなので敬遠していたのだが、書いてある内容は至極まとも。「微温的」という表現を使いすぎではあるが。

    「願望よりも意思を持て」

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    2019年12月29日
  • インターネットは永遠にリアル社会を超えられない

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    文字通りインターネットが現実の社会を凌駕することはないことを説いた一冊。

    確かに未だにテレビは強いし、ネットの記事も新聞社の者がほとんどだし、納得する部分が多かった。

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    2019年09月27日
  • 女政治家の通信簿(小学館新書)

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    政治学者の古谷経衡が評価する女政治家。

    女政治家は男性と違い、ルックスや保守層の支持が大事だということがよく分かった。

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    2019年03月10日
  • 左翼も右翼もウソばかり

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    『日本を蝕む「極論」の正体』で言及されていたので興味を持って読んだ。
    Twitterを眺めていると、自分だけの「正義」、を繰り返している人が多いが自分を守るためでもあるのか。
    それを芸としている人(は大嫌いだが)はいいのだが、その人に踊らされている人は痛々しい。その「正義」は砂上の楼閣ならぬ砂なので崩れていくよ。TPPはアメリカの陰謀だったのにそのアメリカが一抜けしても誰も何も言わないっていうのがウソだね。
    つか古谷氏の著者近影はカースト上流にしか見えない、著者近影もプロフィールもウソばかり。

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    2018年07月01日