古谷経衡のレビュー一覧

  • 参政党と神谷宗幣――不安と熱狂の正体

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    こんなに分かりやすい保守業界の俯瞰的解説に初めて接しました。よく分かったけれど、古谷経衡さんがクレーバーなだけで参政党がそうでは無いんだけど…
    保守業界"構成員の暗黙の掟"
    ①憲法9条2項の改正、自衛隊の国軍化への賛同、場合によっては、核武装の検討
    ②自虐史観の是正、慰安婦、南京事件、朝鮮半島の植民地支配、靖国公式参拝の推進、教育勅語への尊崇
    ③進歩的メディア批判、対象:朝日新聞、毎日新聞、東京新聞、琉球新報、沖縄タイムス、北海道新聞、そして共同通信など。テレビ局はかつてはNHK、フジテレビ、TBS.テレビ朝日。第2次安倍政権以降、批判精神抑制…
    ④野党、保守本流と呼ばれた旧宏池会系、旧経世会系の自民党議員、ひとくくりに「反日」と結論づける幼稚な論法で

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    2026年02月09日
  • 陰謀論と排外主義 分断社会を読み解く7つの視点

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    読んでみて、と頂いた本。
    極左なのではと身構えていたけど、思いの外読みやすく、陰謀論コミュニティの成り立ちが理解できた。
    私が普段よく目にしていた勝手に流れてくる切り抜き動画は、かいつまんで説明されていわかりやすいなと思っていたけど、あれこそが陰謀論インフルエンサーなのかとハッとした。

    事実かわからないけど、陰謀論信者は読書習慣がなく、情報源はネット動画が多く、政治・社会・自然科学についての最低限度のリテラシーが欠如しているという。
    自分で調べもせずに頭のいい人の発信をただ受け取っていたことを反省。
    根拠のないデマだということや排外主義の抱える矛盾を知らずにSNSで若者が取り込まれていく流れは危機感を感じる。

    本書は、現場を見てきた7名が、戦後、コロナ、SNSなどの時代背景と関係して陰謀論界隈がどう成長してきたのかを様々な視点から考察する。
    推し活の集団心理、科学的思考、トランプ、ポスト・トゥルース(客観的事実よりも感情を優先)、日の丸など。 

    参政党が気になる人には特に読んでもらいたい。

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    2026年01月27日
  • 愛国商売

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    以前から気になってたのをやっと読みました。小説ではあるけども古谷経衡さんの実体験がかなりの部分を占めてる感じで、リアリティがありました。同時にネット右翼相手にアホなこと言ってれば商売になるとこに空恐ろしさを感じました。

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    2026年01月25日
  • 陰謀論と排外主義 分断社会を読み解く7つの視点

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    ネタバレ

    ・「真実」への欲望とアイデンティティ
    陰謀論は、複雑な世界を「善と悪」の単純な構図で説明しようとする。既存のメディアや権威を信じられない人々にとって、隠された真実を「発見」することは、知的優越感や承認欲求を満たす手段となっている。

    ・ネット空間とエコーチェンバー
    アルゴリズムによる情報の偏りが、同質的なコミュニティを形成する。そこでは異論が排除され、極端な言説が再生産される。SNSは感情を増幅させ、排外的なナショナリズムと親和性を持つ。

    ・歴史修正主義と排外主義の接続
    かつての差別意識が、歴史的文脈を書き換えることで正当化されている。「自分たちが不当に搾取されている」という被害者意識が、特定のマイノリティへの攻撃(排外主義)へと転嫁される構造がある。

    ・ポスト真実と権威の失墜
    専門家や公的機関への不信が、根拠のない言説を台頭させている。客観的事実よりも「自分が信じたい物語」が優先されるポスト真実の状況が、陰謀論の温床となっている。

    ・経済的不安と「敵」の創出
    新自由主義下での格差拡大や不安定雇用が、人々の間に「剥奪感」を生んでいる。その怒りの矛先が、社会構造の改革ではなく、より弱い立場にある他者や「裏で操る黒幕」に向かう。

    ・ポピュリズムと政治的動員
    政治勢力が、陰謀論的な語り口を利用して支持を集める現状がある。既存の秩序を打破する「救世主」を求める大衆心理が、排外的な政策を後押しする。

    ・分断を乗り越えるための対話の難しさ
    一度陰謀論に取り込まれた人々に対し、データや事実で論破しようとしても逆効果になることが多い。背景にある孤独や不安を理解しつつ、いかにして共通の基盤を取り戻すかが課題である。

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    2026年01月12日
  • 陰謀論と排外主義 分断社会を読み解く7つの視点

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    数年前からネットに入り浸り政治界隈を見ており、また参政党の出現当初からその公約を知り警戒していた(さすがに今ほどになるとは予測していなかったが)身としては特に目新しい内容はなかったが、ネットに詳しくない、政治の動向に明るくない、最近になって参政党のことを知った……などの人々にとっては体系的に流れを把握でき良いかもしれない。
    個人的には菅野完の「癒しの日の丸」が面白く読みやすかった。

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    2026年01月09日
  • 陰謀論と排外主義 分断社会を読み解く7つの視点

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    「反ワクチン、外国人特権」などの陰謀論が政治にからみつき、ついに議席数や首長の座を取り始める現在を現場で取材する7人の記者がレポート

    参政党の議席数躍進など何が起こっているのか戸惑う人の為の一冊

    そもそも陰謀論というものの内容は何か、どういう経緯でそれは広まっていったのかを実例をあげて説明

    現場報告は目がチカチカしますが現代史の俯瞰から見た考察もあります

    2025年現在の報告で事態が流動的である為この後未来がどう動くかわからないものの過去と現在が克明に報告されているので「今」どこの立ち位置に自分達がいるのかを示唆してくれる一冊かもしれないです

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    2025年12月13日
  • 日本人の7割が知らない世界のミカタ

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    全部は理解できていないけど興味深く読んだ。
    2人の知識量と経験に裏付けられた情報量がすごくて、それをベースにした対談だから説得力がある。自称評論家的なおじさんが言いたい放題書いているだけの空疎な内容の本と違って血肉がある読み応えのある本だと思った。

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    2025年11月04日
  • 激戦地を歩く レイテ、マニラ、インパール、悲劇の記憶

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    8月になると必ず戦争関係の書籍を手に取るようにしている。
    NHKの「映像の世紀」も面白いが、日本に直接関わる記録を読むことにした。
    今回は私と同世代である古谷さんの本を選んでみた。
    本書でのポイントは主に以下2点と考えられる。
    ①過去の歴史を正しく理解しフィードバックしないと、同じ過ちを犯すリスクがあること。
    ②正しく理解するために、戦地を訪れるなど、定期的に思い出して、過去の記憶を身体に定着させること。

    戦争を知らない世代である我々は、中学高校の修学旅行で広島・長崎・沖縄といった場所に行く機会が多い。幸い、当時は戦争経験者の方がご存命であり、直接話を聞けることも多かったのだが、申し訳ないことに、ほとんど忘れてしまっている。そのために、年に1回は思い出す機会が必要なのだろう。戦争アニメや映画を観ることも効果的である。

    何のために激戦地を巡るのか?当時の人達が味わった辛い思い、地獄の体験を次世代に語り継ぐためには、少しでも疑似体験をする必要があり、筆者によると、その一環として激戦地を旅行することに意義があるとのこと。

    日露戦争をギリギリ経験していない世代が、太平洋戦争を引き起こしたとの分析は興味深かった。日露戦争は、日本の国力を出し切った薄氷の勝利であり、当時の国力の限界を知っていれば、太平洋戦争は回避できたのかも知れない。日露戦争に対する冷静で定期的なフィードバックが為されず、精神論だけが先行し、インパール作戦のように愚かな判断が平気で下されていたのだろう。

    筆者が訪れる場所として、主にフィリピンが紹介されている。ガイドブックに登場しない場所の解説や、フィリピン人の「赦すけど忘れない」戦争認識などが丁寧に説明されていた。また、ドゥテルテ大統領の出自と考え方も紹介され、決してトランプ大統領と政治的考え方が同じではないことも理解した。

    激戦の果てに散った軍人達のエピソードや、南国の過酷な自然環境など、読み物としても楽しむことができた。

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    2025年08月03日
  • 激戦地を歩く レイテ、マニラ、インパール、悲劇の記憶

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    タイトルそのまま、現地を訪問してその身でもって、戦争の真実を伝えようとするスタイルの筆者、古谷経衡氏の著作である。前作「敗軍の名将」では、沖縄戦の八原博通参謀やインパール作戦の撤退戦を演じた宮崎繁三郎少将(その後中将)、特攻の美濃部少佐(戦後は航空自衛隊空将)など、個々の戦いに於いて負け戦の中でも名を馳せた名将を取りあげ、それら生き方や人生観が現代社会に於いても重要であることを教えてくれた。
    本作品は、筆者が太平洋戦争の激戦地となった、フィリピンやサイパン、インパールを実際に訪問し、その身を持って当時の戦いの悲惨さや、平和な世に生きる我々に教訓を与える内容となっている。特に太平洋戦争を取り扱った書物の中でも(一部レイテ海戦を除き)あまり取りあげられる事の無いフィリピン戦について多くのページを割いている所に本書の面白さがある。太平洋戦争を通じて日本が侵略を続けたアジアの国々。戦後も長きにわたり侵略国日本に対する厳しい態度をとり続ける国が多い中、フィリピンが親日国となった理由などを理解するのに役立つ。激戦地としての知名度で言えば、沖縄戦や硫黄島、そして本書でも取り上げるサイパンやインパールを思い浮かべるが、フィリピンは日本兵の死者数だけ見れば50万人と、他を圧倒する多さである。にも関わらずこれまであまり取り上げられてこなかった彼の地を、筆者は国内線を乗り継ぎながら戦跡を辿り続ける。そこにあった日本に対する現地の人々の感情、そして今なお残る戦争の記憶は、現地を訪問して、直に人々から話を聞いたり自分で体験しなければ見えてこない。本書を通して筆者が伝えたい部分はまさにそこにある。戦争を経験せず、映像や書籍だけから、さも知ったように述べられる薄っぺらな平和。太平洋戦争(現代風に言うならアジア•太平洋戦争)を歴史の授業では外郭しか教わらず、二度と起こしてはならない教訓にしようにも、具体的に何が悪く何を反省すべきかは解らない。ただ中身の無い平和を謳っても、平和の意味すら理解できず、求める平和の姿が見えてこないだろう。筆者が訴えたい事はそこに尽きる。そして様々な戦地を訪問し、筆者自らが体や脳で感じ、理解した言葉や感覚、その戦いがどのような経緯を辿ったかについて、交互に述べていくスタイルは、正に筆者と同じ擬似体験をしながら学んでいくという形で我々の心にすっと入ってくる。
    サイパンのバンザイクリフで結婚式を挙げるカップル、その背後には絶望の中で無言で飛び降りた崖。現代の自動車でさえ走行が難しく、高地の寒さに打ちひしがれるインパールへの道のり。それは当時と姿を変えず全く未舗装の街道が続く。そしてグアムで辿り着く事のできなかった横井庄一さんの暮らした洞窟。フィリピンの人々にとってのマッカーサーや日本軍に対する想い。いずれも我々が様々な書籍から得た知識からのみ描いたイメージを少しずつ修正し、場合によっては全く違ったものに変える。仮に本書を読んだとしても、自身が激戦地を直接訪れた訳ではないから、それすら他人(筆者)のものに過ぎないかもしれない。だが、それに気付き、自らが体験し、見聞きする事に物事の本質に迫る近道がある事を本書は(筆者は)教えようとしているのだろう。
    本書終章だけでも読む価値は充分あると思う。ただしその終章に辿り着くまでの、筆者と共にする擬似対経験こそが非常に重要で、かつ終章で述べられる筆者の思いをより強く認識させる回り道なのではないだろうか。是非本書を手に取り本当の意味で忘れてはならない、失ってはならない「平和」について考えてみては如何だろうか。

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    2025年06月28日
  • 日本人の7割が知らない世界のミカタ

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    鈴木宗男20年ぶり自民党復活、なんて話があるが、
    その20年前、国策捜査でムネオさんと一緒に監獄にぶち込まれた、
    日本のラスプーチン、佐藤優さん。
    彼の分析、文章は鋭い。自伝なども読ませてもらった。

    そこにきて、元右翼、ある時気づいて「転向」?した、古谷経衡。
    最初は胡散臭いと思ったが、語りを聴く限り、まったくもってまとも。
    むしろ、「ウヨク」熱から覚めただけに、説得力がある。

    歳は20歳以上離れている二人の対談。

    まずは北方領土。
    本来最初から2島返還とすべきものを、
    沖縄返還前はアメリカへの遠慮から、
    絶対ソ連が飲まない4島返還を訴えたと。
    アメリカより先にソ連が2島を変換してしまったら、
    国民感情が反アメリカになってしまう、ということらしい。
    沖縄が戻った以上、軌道修正すればいいものを、
    一度言い出したら引っ込められないのは日本の得意技。
    あの安倍さんが2島を打ち出しても、今さら許さないのがウヨク。
    ましてプーチンもしたたか。
    結局戻ることはない。

    物書きとしての側面、、
    国策捜査で職を失った佐藤さんは物書きで生きていこうと決めたと。
    それが成り立つのはすごい。
    話は教育に及び、古谷さんが幼稚園時代に受けた酷い保母の言動。
    そもそも工業化時代の学校教育をなぜ今も続けるか。
    「二月の勝者」読んでみたいような、みたくないような。。

    外交、スパイ、インテリジェンス。。。話は多岐にわたる。
    国は佐藤さんを使わない手はないと思うけどなあ。

    知がどんどん国からスピンアウトしていく。

    はじめに 佐藤 優
    プロローグ ~シンクロする二人の人生~
    1 歴史から読み解く日本と世界の今
    2 メディア・ネットの渦を渡る
    3 生まれて育つ未知の旅路をめぐって
    4 カルチャーが映す社会の深層
    5 イデオロギーのはざまで
    6 混迷の社会を生き抜く
    7 インテリジェンスが動かす未来
    エピローグ ~二人のこれから~
    おわりに 古谷 経衡

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    2025年06月24日
  • 自民党の正体 亡国と欺瞞の伏魔殿

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    An interesting book that sheds light on Japan from a behind-the-scenes perspective, covering topics like the Ministry of Finance, which is currently under the spotlight, and the infamous Japan-U.S. Joint Committee, known for its notorious reputation.

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    2025年06月03日
  • 日本人の7割が知らない世界のミカタ

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    面白かった。政治、歴史、教育、差別、親ガチャからサブカルチャーまで、2人の洞察が非常に深くとても興味深かったです。日本のインテリジェンス(諜報)能力が高いとおっしゃっていて、知らなかったのでびっくりした。日本はロシアと友好外交を構築すべき、という視点も、思ってもいなかったので勉強になった。最後に猫好きに悪い人はいないと言ってくれたのが嬉しかった。

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    2025年01月27日
  • 愛国商売

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    佐藤優氏との対談本を読み、俄然著者に興味を持ち拝読。保守論壇という特殊世界をシニカルに描き、これでもかというその細部の描き方が独特の迫力を生んでいる。ネトウヨに崇められるカリスマ論客たちの醜悪な生態が暴かれているが、佐藤氏のあとがきにもある通り、これは右だからという訳ではなく勿論左にも言えることで、こじれた承認欲求の成れの果てになる可能性を内包していることの気付きになる。

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    2025年01月01日
  • 日本人の7割が知らない世界のミカタ

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    勉強不足で古谷氏のことを全く知らなかった。佐藤氏:先生、古谷氏:生徒のような感じでの対談で話題が多岐にわたってなかなか興味深かった。古谷氏の著作も読んでみよう。

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    2024年12月25日
  • 日本人の7割が知らない世界のミカタ

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    受験の件は同意ですね。
    受験疲れして一流企業に入りモチベーションなく働いている40代後半以降の人が多いのではないでしょうか。

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    2024年11月18日
  • 「意識高い系」の研究

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    「意識高い系」の人たちを嫌っているにもかかわらず、筆者は自分が「意識高い系」の特徴を有していることを認めている。

    筆者の考える「意識高い系」の人たちの特徴や、あるいは、背景になることは以下の通りだ。
    ■「意識高い系」の人たちは、中学・高校時代に、スクールカーストの最上層に入れなかった人たちである。最下層というわけではなく、第二階層にいた人が多い
    ■スクールカーストの支配階級は、地元に根付いている人たちで、親にそれなりの経済的な余裕がある人たちである。社交性、また、何よりも容姿が優れていることが条件である。これを「リア充」と呼ぶ
    ■「意識高い系」の人たちは、スクールカーストに苦い経験を持っているが、支配階級を追い抜くことは出来ないと考えている。生まれや容姿は生まれつきのものだから
    ■地方の「意識高い系」の人たちにとっての希望は、大都市での「大学デビュー」である。ここでのリセットを夢見るが、現実は甘くない。大都市の大学にも、地元出身の「リア充」が大勢いるからだ
    ■「意識高い系」の人たちの何よりの望みは、他人の承認・称賛だ。だから、都会的な生活の見せびらかし等をSNSに投稿し、承認・称賛を得ようとする
    ■本来、学校で真面目に勉強するとか、仕事を頑張るとかの努力によって、世の中で認められる方法がオーソドックスなのであるが、「意識高い系」の人たちは、そういった地道な努力を怠っている

    というのが、私が理解した本書の内容である。
    今の若い人たちは、本当にこのような仕組みの中を生きているのだろうか。世代が違い過ぎて実際のところどうなのかは分からないのであるが、でも、もしこれが本当のことなのであれば、随分と生きにくい青春時代を送っているな、と同情する。
    筆者は、自分も「意識高い系」の上記の特徴を持っていることを自覚しているが、「でも自分は努力をするのだ」ということを、本書の中で宣言している。
    しかし、若い人が「努力をする」ということは、当たり前のことではないのか。わざわざ宣言しないと努力にたどり着かないというのも、かなり、しんどい話ではある。

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    2024年07月07日
  • 「意識高い系」の研究

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     戦争や政治に対して意識が高い人を「意識高い系」と揶揄する風潮に疑問を感じていたので、タイトルから気になって読んでみた。本書ではきちんと「意識高い系」(系は「もどき」)と政治に対して「意識が高い人」を区別しており、やはり政治に対して関心を持つ人を「意識高い系」と揶揄する風潮は、政治に関心を持たない人々が「私意識高い系じゃないから(笑)」と自己を肯定し思考停止するための言葉として使われているのではないかと考えた。
     抽象的で多幸的な言説を善とする意識高い系は、具体的でグロテスクな欲望を避けるために「高次の大義」を掲げがちであり、それはかつて戦争に突き進んでいった「高次の大義」(ex.「アーリア人の生活圏の拡大」「エチオピアの文明化」etc.)を思い出させるという筆者の指摘は私をゾッとさせるものであった。
     「おわりに」でも筆者が書いていたように、この本全体からリア充への羨望とそれをはるかに上回る憎しみがふつふつと感じられ、筆者ほどではないもののリア充に劣等感を抱いてきた私は共感しながら楽しく読めた。

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    2024年01月07日
  • シニア右翼 日本の中高年はなぜ右傾化するのか

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    著者の知り合いでがんがん「ホシュ」的発言なさる方が
    櫻井よしこ氏の著作を本棚に並べるも
    読んでいない

    というのは初見信じがたかったけれど、ネット上の発言を見る限り
    一方向の勉強をし過ぎた過学習に陥っている人
    だけでなく、
    自分の不満を分かりやすいところにぶつけているだけで何の勉強もしていない人
    の後者がかなり多そうで

    辛いね勉強しようね

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    2023年11月05日
  • 敗軍の名将 インパール・沖縄・特攻

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    失敗の本質などで語られることは耳に新しくはないですが、その中で現場判断で成果を上げた人物に注目したものと認識しました。日本は現場判断で頑張るという伝統は昔からあるんだなと。
    インパールへの旅行記は最後まで読むと少し浮いてますが面白く読めました。これだけで単独の本を書いてもらいたいくらいでした。
    中心の話題とは外れますが、軍隊について詳しい人の語り口は似るものだなと最近は。それについては全く悪い意味ではなく、学問や知識は乗り移るんだなとしみじみ感じます。

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    2023年09月29日
  • シニア右翼 日本の中高年はなぜ右傾化するのか

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    古谷経衡の集大成。日本のネトウヨ研究にかけては間違いなく第一人者ではないか。堅苦しそうに見える文体も実はかなりギャグめいていて読んでいてとても楽しい。

    本書は是非ネトウヨも限界パヨクもどちらの層も特に若者に読んで欲しいので、タイトルが若干引っかかったりした。「ネトウヨ総論」ぐらいいっちゃってもいいのではないかな。

    読後は右だの左だの言ってること自体がアホらしくなってくる。いずれも単なるポジショントークでしかないということ。問題はもっと深いところにある。いやそうなのか?実は目の前にある問題を切り替えるための議論のための議論でしかないのではないか?

    そんなことをすら気づかせてくれる。ネット上での小競り合いを嘲笑ではなく真正面から笑い飛ばす爽快な書。

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    2023年05月16日