【感想・ネタバレ】毒親と絶縁するのレビュー

あらすじ

「教育虐待」とは何か? 気鋭の若手評論家として活躍する著者が、なぜ両親との「絶縁」を宣言せざるを得なかったのか? 高校一年の冬に発症以来、現在まで続いている「パニック障害」の恐怖。それを引き起こした原因ともいえる、「教育」の美名のもとでの両親による「教育虐待」。そして結婚を機に両親との過去に正面から向き合おうとした結果、「絶縁」という選択に至った結末……。自らの半生をつまびらかにする衝撃の告白は、著者と同様の体験を持つ読者に向けて、逃げ方と戦い方の範を示す。

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Posted by ブクログ

教育虐待と闘った著者渾身のノンフィクション。教育虐待をめぐる親と子の関係性を、植民地支配の宗主国と従属国で説明しているところは目から鱗。従属国側である著者がパニック障害になるほどの虐待は、そのレベルを大きく超える犯罪行為だが、従属性の関係性ゆえ闇に葬られてきた数々のケースがあると推測される。親のルサンチマンが度を越えた執着心として子への期待に向かう恐ろしさをまざまざと見せつけてくれる。

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2025年01月03日

Posted by ブクログ

政治評論家の古谷経衡が、文字通り毒親に悩まされ、最終的には絶縁するまでの本。

親の元にいるときからろくに通院さえできない状況下で、よく生きながらえたと感じた。
また、彼みたいな知識があれば対応できただろうが、普通の人であれば毒親に悩まされて潰れるか、あるいは一生毒親に悩まされ続けるかのどちらかと思う。

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2023年02月26日

Posted by ブクログ

幅広い世界観と教養としての知識の蓄積、色々体験することを勧めています。
自分は厳密に自己分析してないので、そもそも何かに混乱してるのかわからなくなりましたが、なにかしら頑張ろうと思えました。
タイトルが物騒で……星4にしましたが、内容は5です。

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2022年08月22日

Posted by ブクログ

著者が自分を見つめ直すため、前に進むために書かざるを得なかった文章と受け止めた。本当に厳しいことは笑いを含めなければ表せない事を痛感し、子育ての重みを噛みしめる。

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2022年03月07日

Posted by ブクログ

進路強要による虐待の構造。親のコンプレックスによる子どもの被害。 傍観してよいのか、他人の家庭に干渉すべきでないのか。 少なくとも学校歴を煽る側には成り下がらない。

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2022年02月25日

Posted by ブクログ

こんなに理不尽で酷い親がいるなんて。
傷害罪で逮捕されてしかるべき。

よくも古谷さんは親を殺めずに済んだと思う

熾烈な環境から逃避できる、アニメや文学や映画などにのめり込むことができたことは救いだ

精神的なダメージは人を壊してしまう 虐待などを受けた子供がそれから逃げるために違う人格を作り出す、多重人格障害などもこれらの要因である

その場で傷つけるだけなく、後に何年にもわたって体に障害を受けてしまう虐待は本当にあってはならない

いい奥様に巡り会ったことでいいお医者さんに巡り会えて良かった

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2021年08月09日

Posted by ブクログ

とても、恐ろしいお話でした。日本の歴史と並行しながら自分の実体験の説明が素晴らしく、日本の教育プロバガンダがいまだに消えていない状況なので、今後同じようなことのないように、子供を持つ親たちに読んでほしいです。モーニングクロスが終わってしまって、古谷さんが観れないのが残念です。

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2021年05月08日

Posted by ブクログ

絶縁する?
どんな方法で、と疑問に思い購入しようとしたら、在庫切れで他店より取り寄せるとのこと。
親との縁が切れる時、どちらかがこの世から消える時、天命を全う。殺すか殺される。絶縁の具体的手段はお読みいただくとして。
私は消極的な縁切りを選んだ、親の老衰による自然死まで待つ。
読み始めると著者の父親は私と同い年、そのワタシが「長男だから」の枕詞。
土地も資産もない「下級」公務員が親の価値観を私は押し付けられた。
「長男だから、長女だから」を口にしなくなった親世代はいつ頃なのか。
教育現場では、学力で高校進学を割り振られ、大学受験も本人の意思とは無関係に国立一期校、二期校、公立医学校......。有名私学校より国立、公立。
本書では、教育現場の教師の姿勢の説明が殆ど無く (それだけ重症者)物足りなさを感じた。

中学生の頃、鶏を飼ったことがある。すると必ず一羽がイジメに会い、頭を突かれ骨が見えるまでになる。人も、似たようなモンかな、と。
その一羽を別の小屋に移すと、代わりにイジメに会う一羽が出現する。
教育とはある意味、鶏の「餌」と考えれば似たようなもの。餌に群がりイジメが出現する。

虐待した父親の教育現場を知らなすぎる。復員した教師は軍隊でやられたそのマンマ学生に暴力を振るった。
革靴を切ったスリッパもどきのその靴底でビンタ。
石炭ストーブのジュウノウで叩く。
今でも、教育現場では軍隊の訓練に名を借りた、イジメ、暴力を振るった伝統が続いている。
学生も卒業式まで我慢して式の終了後、目には目を。で、暴力沙汰になったもの。警察官の要請までになった学校もあったのだから。

筆者の第二第三に期待したい。

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2020年11月23日

Posted by ブクログ

自分よりも10歳年下の作者さんの体験本。私の配偶者も、この作者さんと似たような体験をしているので理解できますが(それでも、この作者さんの環境はひどすぎます)、子どもが大人になっても生きづらさを抱えていることが気の毒でなりません。
この作者さんも結婚を通して自分の親と向き合う決意をしたそうですが、そのあたりの経過やきょうだいとのことが全く触れられていないので、私としてはその点が物足りませんでした。
ただ、作者さんも最後に触れていますが、親からの心の傷は、忘れようと努力するよりも向き合った方が、修復は早いと私も思っています。ただ、それは、当人にとってとても辛すぎる作業だとも思いますが。
絶縁意思の公正証書にも触れていましたが(私も、そこまでやろうとは思いつきませんでしたが)、法的な効力はないのが残念ですよね。親と心の底から絶縁したいと思っている子どももいるということを心から理解できる人たちが、少しずつ増えてきている(そういう意味では良い世の中になってきている)と思いたいです。

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2020年11月02日

Posted by ブクログ

想像以上に生々しい教育虐待の体験。
パニック障害の恐怖。
これほど衝撃的な半生もなかなかない。
親として、子供に対しての期待や依存や支配欲は少なからずあるものだと思うけれど、教育という名のもとに、度を越して行われるネグレクトや虐待は読んでいて吐き気がするほどだった。
強度のストレスによりパニック障害を発症し苦しんできた著者だけれど、それでもよくぞ生きる道を選んでくれたものだ。
親として考えることも多々。子供の幸せを願わない日はないのだから。それが間違った方向へ進ぬよう、エゴを捨て見つめ直すきっかけともなる一冊です。

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2020年10月26日

Posted by ブクログ

さらっと読める。
もっとおやとの葛藤を掘り下げて書かれてもいいかな。
壮絶な体験かもしれませんが、なんだかクスッとしてしまうのはなんででしょう。

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2022年02月11日

Posted by ブクログ

教育虐待の被害者-加害者の関係を、植民地支配における被害国-加害国に置き換えて説明されていた所が印象的だった。
「子供の幸福は親の価値観によって決まるものではない」この言葉を胸に刻もうと思う。

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2021年06月20日

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