大庭賢哉のレビュー一覧
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過去の私の感想。
『私自身もリハビリテーションに関わるナースになりたいと思っているところにこの本に出会えたことは、人生における大きな宝物だと思った。出てくる医療者、患者さんの感情の変化が手に取るようにわかって、自然と自分のなかに流れ込んでくるような暖かさがこの本にはある。将来仕事をしていて疲れたらまた読み返したいな。みんな自分と向き合うことを恐れずに少しずつ成長してた。大人になってから成長するってすごく難しいことだけど、だからこそ成長できたときにはすごく大きく強くなってるんだって実感した。とても大好きな本になった。』
この頃は学生だったけど、今は看護師になって幾年か。
厳しい世界に揉まれす -
Posted by ブクログ
時間割予定表の紙に墨汁がこぼれて、一部が墨汁で見えなくなっちゃう。すると、本当にその予定がなくなるという、不思議なお話。
こぼれた箇所は一人一人ちがうから、子どもによってなくなる予定が違うというところも楽しいし、単なる偶然と思っていたところから、次々に同じような現象が起こっていたと子どもたちが気づいていくところもワクワクする。
墨汁の秘密に迫るシーンは惹きつけられた。結局、墨汁の力が真実なのかはわからないが、この出来事から子どもたち一人一人が感じたことが描かれるラストも爽やかでよかった。
不思議な気持ちを存分に味わえる作品。次々とページをめくれるから、子どもたちに勧めやすい。中学年向けか -
Posted by ブクログ
全体的に、ちょっとこわかった。特に鏡の中から手が出てきたところと、池の主を閉じこめてバチがあたったっていうところ。ぼくも約束を破っちゃうことなんかがあるから、バチがあたるのはこわい。
池の主の正体がわかった後、池の主の気が変わって、パパや子どもたちが引っ張りこまれちゃうかもっていうのもこわい。優しいからだいじょうぶかなって気もするし、永遠に一人だとそうしちゃうこともあるかもしれない。
パパのおばあちゃんが、パパのことを「あんたはむかしから、人間やないものにばっかりすかれるのとちがう?」って言ったのが、子どもの頃からそうだったんだなと思って、おもしろかったし、納得した。(小5)