大庭賢哉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ4年生の日菜乃たちのクラスには落とし物箱がある。蓋に金髪で、青い目の女の子が描かれた赤い箱だ。
学校新聞のテーマを学校の歴史に決めて、教頭先生から大切な本を借りた。それを、落とし物箱に入れて帰ったのだけど、朝には本とともに落とし物箱は消えていた。
日菜乃と、学校新聞を作る同じ班のメンバーは困って、落とし物箱を探しはじめるも、ぜんぜん見つからない。
そもそも、日菜乃は同じ班のメンバーが苦手だ。班が決まった時にはガッカリした。みんな自分の事ばかりでまとまりがなく、新聞のテーマも日菜乃が提案してやっと決まったのだ。
落とし物箱を探すうちに、テーマを学校の怪談にしたらいいんじゃないとか、みんな勝手な事を言いだすし。
落とし物箱と大事な本は見つかるのか。
そして、落とし物箱の秘密とは。
『消えた時間割』に続く、クラスで起こった、ちょっと怖くて不思議でな話。最後にはあたたかい気持ちにもなる物語。 -
Posted by ブクログ
最初に出版されたのが1981年だから、そりゃ古い。どこの家庭も新聞とってて、こけしや桐たんすや障子が普通の家にあって、ブラウン管のテレビを見ていた当時のこどもたちには素晴らしい本だったに違いない。
現代でも日本人が森林とともに歩んできた歴史や、人との関わりについて知るには良いと思う。
ただ、歴史や科学を語るには、子ども向けとはいえ、ちょっと表現が情緒的すぎる。柱にそっと話しかけたら、柱が恥ずかしそうに答えるって、物語じゃないんだから。
たくさんの要素を盛り込みながら、すんなり読めて分かりやすいのは素晴らしい。
でも、森林とともに生きているのは日本人だけじゃないからね。スウェーデンやフィンランドは国土に占める森林の割合は日本より上だし、一人当たりの森林面積で言えば、日本は世界平均以下。モノカルチャー経済や安易な伐採で熱帯の森林が破壊されていることや、後継者不足で日本の森林も荒廃していることなども取り込んだもっとグローバルな新しい本ができるといいと思う。