大庭賢哉のレビュー一覧
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蓮田市リハビリ病院に勤める玲子は、リハビリは重労働であるとしか考えていなかった。ある日、医師として派遣されてきた太一に「リハビリってなんだと思ってるの?」と言われたところから、リハビリ医療と向き合っていく。
うん、まあ、教科書って言いますか、病院で見せられる研修ビデオのシナリオみたいな話。すごく優等生的な話だし、読みやすいのだが、ガンガン相手に突っ込んでいったりするわけでもなく、「こういう事例の場合、どう対応したら良いのでしょうか?」と問われているような話が続く。
玲子が憧れていた優等生看護師は、看護の道を諦めていたり、後輩がやめたいと言い始めたりと、それなりにドラマとしてできる話は有るも -
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ネタバレ4年生の日菜乃たちのクラスには落とし物箱がある。蓋に金髪で、青い目の女の子が描かれた赤い箱だ。
学校新聞のテーマを学校の歴史に決めて、教頭先生から大切な本を借りた。それを、落とし物箱に入れて帰ったのだけど、朝には本とともに落とし物箱は消えていた。
日菜乃と、学校新聞を作る同じ班のメンバーは困って、落とし物箱を探しはじめるも、ぜんぜん見つからない。
そもそも、日菜乃は同じ班のメンバーが苦手だ。班が決まった時にはガッカリした。みんな自分の事ばかりでまとまりがなく、新聞のテーマも日菜乃が提案してやっと決まったのだ。
落とし物箱を探すうちに、テーマを学校の怪談にしたらいいんじゃないとか、みんな勝手な -
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最初に出版されたのが1981年だから、そりゃ古い。どこの家庭も新聞とってて、こけしや桐たんすや障子が普通の家にあって、ブラウン管のテレビを見ていた当時のこどもたちには素晴らしい本だったに違いない。
現代でも日本人が森林とともに歩んできた歴史や、人との関わりについて知るには良いと思う。
ただ、歴史や科学を語るには、子ども向けとはいえ、ちょっと表現が情緒的すぎる。柱にそっと話しかけたら、柱が恥ずかしそうに答えるって、物語じゃないんだから。
たくさんの要素を盛り込みながら、すんなり読めて分かりやすいのは素晴らしい。
でも、森林とともに生きているのは日本人だけじゃないからね。スウェーデンやフィンランド -
Posted by ブクログ
4年生の結花(ゆか)は、生まれつきの脳性まひという病気で、手足が不自由だ。歩けないし、車いすもこげない。1人で動くときは四つんばいでハイハイしている。
2学期末にはお楽しみ会がある。ケーキを食べてジュースを飲んで、班ごとに出し物をする。班は、仲良しの小雪ちゃんと、翔太と信吾だ。心密かに、自分にも出来る出し物がいいなと思っていた結花だけど、「二人羽織」に決まり、小雪ちゃん結花の手の代わりをしてくれるとわかり、安心する。
ちゃんと二人羽織が出来るように一生懸命練習する結花。
上手くできなかったら、笑われる。それは嫌だから。結花は障がいがあることで、人に見られたり、笑われたりしている気がするから。