あらすじ
水道のじゃ口をひねるとき、あなたは、その水が、どこから運ばれてくるか、考えたことがありますか?
人間は、川の恵みを利用してきました。川からくんだ水を飲み、水田を作り、船で移動したり荷物を運んだりしてきました。もう一方で人間は、川との戦いを続けてきました。大雨に対しては、土手を築いたり土のうをつんだりしてそなえました。
やがて人々は、洪水をさけるため、コンクリートの堤防を作り、上流にダムを作るようになりました。ところが、洪水はなくならないのです……。なぜでしょうか?
世界のなかでも、急流として知られる日本の川。
自然と人間の間にはどのような歴史があるのでしょうか?
そして、川と、これからどのように付き合っていくのがよいのでしょうか。
サンケイ児童出版文化賞を受賞した、ロングセラー作品を新装版で。
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Posted by ブクログ
今年もまた川の氾濫による被害が広がっており、この本の訴えることの意味がさらに重みを増しているように感じました。ただ現代は、川自身もこれまで経験したことのないような大雨に晒されており、水と森と土に加え、もっと大きな「気候変動」にどう対応していくのか、地球規模での取り組みが求められているのだろうなと感じます。
Posted by ブクログ
近年の、水にまつわる自然災害を見るにつけ、これからの国土利用の課題が浮き彫りになってきていると感じる。つくづく自然とは人間の制御しきれないエネルギーを持っているし、そのような時にどこかを抑え込んでも、別の場所に歪みが出る。昔のように、ある程度その猛威さえ受容して、再建できる仕組みを作っていくことこそ、求められる知恵なのかもしれない。
Posted by ブクログ
娘達の本棚にあった本を取り出してみたら、、、結構知らないこといっぱい書かれていた。
昔の武将の治水工事が面白い。徳川家康の利根川の流れを変える治水工事が圧巻である。