望月麻衣のレビュー一覧
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シリーズを読むのは3作品めだが、相変わらず西洋占星術の部分は頭に入ってこない。
今回は自分の中にある自分でも気がついていない、本当の願いごとを知るというのがテーマになっている。
第三章の『前世の縁と線香花火のアイスティー』はとても泣けた。
横暴パワハラな父親のせいでバラバラになってしまった家族だが、純子の幼い娘、愛由が一瞬にして解けた糸を結んでいく、まるで昔飼っていた愛犬リンのように。
自分の中の本当の願いごとって何だろう。
やっぱり家族の健康と幸せなのかなと思うけど、違うのかな。
全部のシリーズを読み切るまでに、西洋占星術を少しでも理解できたらいいなと思う。 -
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今までの振り返りの巻
10まで全部読んでいるから、その場面が思い浮かぶ。
このホームズシリーズの面白さは京都が舞台で骨董品を扱っていること。地味だけど深い味わいがある。
葵ちゃんの健気な可愛さと向学心。
ホームズの頭脳明晰で知識豊富、かつ行動力があるところ。でも葵ちゃんには一途。
もうひとつは清貴ことホームズのライバル円生の存在。
円生は相撲界の朝青龍や豊昇龍のようにややヒール役。でも、物語のスパイスにはなくてはならない存在。
今回は円生目線のストーリーや清貴目線のストーリーがあってなかなか面白かった!
かおりちゃんと店長の恋もリアルでよかった。 -
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華麗なる一族だから宮部みゆき氏?と読んだことがなかったので読んでみたいと思っていたら、Yの悲劇だという。それも読んだ事ない。
読んでみたい本がどんどん増えて頭がパンク状態。佐藤優氏が読む本の勧め方を書いていたが私も頭の回転がよければ実行できるのに。と情け無く思う。
今回は観光名所はなかったが勇気を出して踏み出さないことには何も得られない。とあり円生も葵ちゃんも有名で国宝モノを多く観ているため自分の作品、絵や葵ちゃんは陶器を自分で納得できるように仕上げられなくてやめてしまうが付加価値は後から付いてくるもので他作品と比べるものでもないとわかり葵ちゃんはまたヒマを見つけて湯呑みを造る。何ごとも踏み -
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「京都船岡山アストロロジー」の3冊目。
今回はズバリ、恋×占星術といったお話で、桜子が告白されるは、高屋の元カノ(?)が現れるは、三波と朽木はまあそれなりだが、相笠先生と柿崎は不穏になるは、といった具合でかまびすしい。
今回の占いの中心は、ホロスコープにおいて意味を持つ12等分された部屋の内、恋愛・娯楽・趣味等を暗示する部屋、人生を豊かにするという“5ハウス”。
私は占いについてはあまり興味がないのだが、5ハウスについて掘り下げられた内容はうまいこと話の流れに嵌っていたようには思えた。
高屋の元カノ(?)の話は紆余曲折あって面白い顛末だったが、桜子のデートの様子や高屋への感情のもつれはちょっ -
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シリーズ5作目。いきなりこの本から読むことも可能ですが、できれば順番どおりのほうが楽しめます。
今回も巻頭の桜田さんのイラストに心いやされ、星の遣いたちの言葉に心救われ。
一章では、母を看取り、45歳になった女性。自分の人生を振り返り、母や島に縛られてきたと感じる。言わなければいけないことを言えなかったのは自分なのに。自分の人生、自分で選んできたんじゃないの?と少しイライラ…。
二章の総悟の両親の話は、もっとイライラ。妻に自分の親の介護をしてもらっておいて、亡くなったら、一人になりたい、と急に離婚を言い出したのに、結局は不倫だった。なんだかなー。そうやって略奪しておいて、悲劇のヒロインのような