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Posted by ブクログ
最初から登場する書は
「しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで」(平兼盛)
平安時代の『歌合会』で詠まれた歌。『ちはやふる』でも有名になったこの歌は私も大好きな歌のひとつ。
子どもの頃、国際文通週間切手の「蒲原」が欲しくてたまらなかった。高くて手が届かなかったけれど。10年ぐらい前に静岡県の東海道広重美術館の浮世絵プチ体験で、その「蒲原」をゲットした時は嬉しかった。
今回の小説は、浮世絵と歌舞伎を通して道ならぬ恋がテーマになっている。ドロドロ感が支配しても、理知的なホームズが解き明かすとカラッと晴れ間が出てくる。そんなホームズも自分の恋の道では迷ってばかり。葵ちゃんとのじれったい関係はきっと継続していくだろうな。
古典の世界と謎解きを大いに楽しませてもらった。
Posted by ブクログ
浮世絵に歌舞伎、好きなものが出てきて更に夢中で読みました。
歌舞伎俳優さんの在り方はなんか誤解を招く感じがありましたが、襲名に関することや顔見世の意味だったりふんわり知識をしっかりと知れて葵ちゃんと同じ感覚になりました。
浮世絵は版画のため、何回か刷っていると彫っている木が削れたりして絵に上手く線が描かれなくなったりするって前展示で見たことがあるので、本物と偽物の区別は大変興味深かったです。
浮世絵は各分野の専門家がやるもの、木版画絵は作家自ら全ての工程を行うものとざっくりな区別を教えてもらったけれど、本当にざっくりな知識だなぁと。
円生さんとの戦い?も今後楽しみだけれど、ホームズさんがいい雰囲気のところで葵ちゃんに伝えられない焦ったさがまた面白い。
京都弁で本音呟いてるから、きっと……と思うのだけど、ここでも邪魔がーーΣ('◉⌓◉’)秋人さんいないのにーーーーー(><)とか勝手に盛り上がりました。早く叶っても面白く無いので、しばらく焦ったさが続いてほしいなぁとも思います。
Posted by ブクログ
私の地元にご縁のある作家さんの作品。市民だよりで紹介されていたのをきっかけに読み始めたシリーズの3作目。1作目はティーンズ向けかな、と思ったけど、2作目中盤からハマり始めて、この3作目は一気に読んでしまった。
ストーリーの舞台は京都。私も京都人だけど、知らない、知ってるけど行ったことのない場所がたくさん出てきて面白かった。京都をきちんと巡りたい気持ちになった。特に印象深かったのは「京都が東京に首都を譲ったのは、『古都』を護るためだった」という考え。確かにそうかも!と思った。
骨董品を巡る鑑定士と贋作師のライバル争い、主人公のもどかしい恋の行方、どちらも今後が楽しみです。
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