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ある理由から中学の終わりに不登校になってしまった小春は、京都の祇園にある祖母の和雑貨店を手伝うことに。和菓子職人の叔父・宗次朗や大学生のはとこ・澪人と過ごすうちに小春の心は少しずつ解けていくけれど…。
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匿名
京都の祇園が舞台です。特殊能力を持った女の子の、自分探しの物語。キャラに好感が持てる、京都の不思議な魅力の詰まった一冊。
Posted by ブクログ
ある出来事がきっかけで人と上手く話せなくなった女の子が祇園にいる祖母のところへ行き、不思議な力に気づく話。和菓子と京都ならではの話がたくさんある。これからの展開が楽しみ。あやかし系初心者に。
小春の「親の為に」という描写が読んでいて苦しくなった。 小春の場合は特殊だけど、親が望んでいるからこの学校に…とか、無意識のうちに自分を押し殺して親が望む「いい子」を演じてしまう子は実は多いのではないかと思う。 でも、そうして我慢し続けた結果、疲れきって壊れてしまう場合がある。 不登校の子とかに是非...続きを読む読んでほしい。
面白かった。 京都行ってみたいなー。 和雑貨屋さん、イメージでしかないけど可愛いものいっぱいで、手伝い楽しそう。
こちらもコミックを先に読んでいたけど、ついに購入!著者のブログで知った限定表紙で決意(笑) 面白かったー小春の謎は後半で明らかに(コミック読んで知ってるけど)!京都は大好きだから、安井金比羅のくだり、お参りとかはちゃんとしなければいけないなと改めて思った。うさぎちゃんやら蛇さんやら、守ってくれるんだ...続きを読むな。若宮とお友だちになれた小春は強くなれるだろうか。
面白かったです! 吉乃さんと宗次朗さんの暖かさにこちらまでなんだか安心してしまいました。 陰陽師やら京都やら、好きなワードがたくさんでそれも楽しかったです! 小春ちゃんが乗り越えようとあがくけれど、なかなか越えられずにいる所は共感したり応援したりしてました。 いつか祇園の吉乃さんのお店に行ってみたい...続きを読む…。 澪人と小春ちゃんの今後も気になります。
別々の友人から一日違いで、オススメだから読んでみて(^o^)♪と借りた本(^^;)なるほど~ざるめの好物のあやかし・和菓子・和雑貨だ!しかも舞台は祇園!オススメしてくれるはずだわ~(*´ー`*)さすが友人!私の趣味をよく理解していらっしゃる!と納得(^-^)ゆっくり楽しんで読もうと思っていたのに、嬉...続きを読むしすぎて直ぐに読んでしまった(--;)
コミック?になっているのを見たような気がしたのと、古本屋さんで全巻揃っていたため、気になって購入。 京都祇園を舞台にした可愛いくも考えさせられるストーリー。 人とは違う力を持っているが故の葛藤や、恋をする気持ちが素敵なこと、人を思いやることの大切さ、言霊って大事だよね……と。 「自分」を知り、「...続きを読む自分」を好きになるためのお話なのだろうと推測している。 ここから一気に15冊読む予定。
昔読んだ本を思い出しました。昔読んだ本は一年も経てば忘れてしまうことも結構多いのですがこの本は何か印象に残ります。シリーズなのでまた読んでみようかな?
あなたは、『京都』という街に何をイメージするでしょうか? “鳴くよウグイス平安京”という語呂合わせで多くの方に記憶される七九四年の平安京遷都。それから実に400年もの間続いた平安時代。その後もこの国の中で独特な位置づけにある街、それが『京都』だと思います。 『ああ、京都に来たんだな』と思わず呟い...続きを読むてもしまう『京都タワー』に迎えられる新幹線の到着。しかし、そんな『京都』の駅前は『大型家電製品店にホテルと』、その『駅前の景色はごく普通』とも言えます。しかし、そこから例えばバスに乗り『三十三間堂、五条坂、清水道などを通過していくにつれ、古都の景色へと移り変わって』いく街並み。それこそが21世紀の政令指定都市『京都』。現代という時代が見せる『京都』の姿でもあります。 そんな『京都』に魅せられる方はたくさんいます。コロナ禍で減りはしましたが、国外からもたくさんの観光客が『京都』へと訪れていました。その数は2019年には実に886万人、外国人観光客の2.5人に一人が『京都』に宿泊していたという数値を聞くとその人気のほどが伺えます。 また、そんな地は小説家の琴線にも触れるところがあるのだと思います。瀧羽麻子さん「左京区七夕通東入ル」、七月隆文さん「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」、そして綿矢りささん「手のひらの京」というように、『京都』の街を物語の舞台にする作品は多々あります。『京都』を描くからこそ出せる味がある、『京都』を描かなければ出せない味がある、『京都』という街が持つ魅力はやはり特別なのだと思います。 さて、ここにそんな『京都』に暮らす望月麻衣さんが『京都』の街を舞台に描かれた物語があります。そんな舞台に『祇園』を選んだこの作品。『「せや・せやけど」は全部「そや・そやけど」に統一』するなど、『祇園らしさを出す』数々の工夫の先に生み出されたこの作品。そしてそれは、『賀茂の家は古より拝み屋稼業を生業にしてきました』という『祇園の拝み屋さん』の”お仕事”を見る物語です。 『いいか、オジサンって呼ぶなよ。まだ、俺は三十路だ!』と昨夜の相変わらずな『父の弟』・『叔父・宗次朗(そうじろう)』の電話の声を思い出すのは、『京都へと向かう新幹線の中』で『窓の外を眺め』る主人公の櫻井小春(さくらい こはる)。『高校を卒業するなり、半分家出のような状態で上京』した宗次朗は『約十二年間、一度も京都の実家に帰ってい』ませんでしたが『何の前触れもなく』亡くなった『父親の葬式に欠席するという大きな失態をした』ことをきっかけに『京都の実家に戻り、大人しく家業の手伝いを』するようになりました。『京都』 に『とても遠い町という印象』を持つ小春は、京都駅に着きバスに乗って『祇園』に着きます。『さすが、祇園商店街。情緒があり、祭りのように賑やかだ』と通りを歩き、『辰巳大明神』へとやってきた小春は『お久しぶりです。これから、しばらくの間、よろしくお願いします』と手を合わせます。そして、『「さくら庵」という大きな看板』のかかった『二階建ての日本家屋』へと入ると『小春、よう来はったなぁ』と、祖母の吉乃(よしの)が『カウンターの男性客を置き去りにして歩み寄』ってきました。『あ、お客さんが…』と言う小春に『僕は客やないで、気にせんといて』と『通った鼻筋、少し切れ長の形の良い瞳』、『艶のある黒髪が、サラリと揺れている』という男性に言葉が出なくなる小春。そんな小春に『はじめまして、僕は「澪人(れいと)」といいます』と挨拶するのは『はとこ』の澪人でした。『小春さんもまた今度ゆっくり』と店を後にした澪人にかわって、『健康的に日焼けした肌に、人目を惹く整った目鼻立ち』をした宗次朗が白衣姿で現れました。『少し迫力のある「美形」だ』と思う小春。そんな小春に、『俺、今この店で和菓子作ってるんだよ』と説明する宗次朗は、『二階にお前の部屋を用意してるから』と、案内してくれます。『昔から、奔放なようで気遣いのできる優しい人』だと宗次朗のことを思う小春は、一方で『自分は、こんなに変わってしまったというのに』と自らを思います。そんな時『小春』と声をかける宗次朗は『お前一体何があったんだ?』と問いかけます。それに答えられない小春は半年前のことを思い出します。『中学三年生の半ばのこと』、『急に学校に行けなくなった』小春。『決して口にはできな』い理由を内に抱えた『小春は高校に進学することができな』くなります。そんな中、『うちのお店を手伝ってくれへん?』と声をかけてくれた祖母。その時のことを思い出し『救われた』と思う小春は、『そっと目を閉じ』ます。そんな建物の一階で、『小春のやつ、なんかの「作用」があったみたいだな』と吉乃に話しかける宗次朗は、『今は疲れた小春の心を癒すことが先決だよな』とも話します。『一階店舗でそんな会話がなされていたことも知らずにスヤスヤと眠りについ』た小春。そんな小春が、『大国主の子孫と言われ』賀茂家に遺伝するとされる『拝み屋』の力を垣間見る物語が始まりました。 “ある理由から中学の終わりに不登校になってしまった小春は、京都の祇園にある祖母の和雑貨店を手伝うことに。和菓子職人の叔父・宗次朗や大学生のはとこ・澪人と過ごすうちに小春の心は少しずつ解けていくけれど…”という思わせぶりな内容紹介がとても気になるこの作品。望月さんの代表作の一つであり、このレビューを書いている時点で16巻まで刊行されているという大人気シリーズです。そんな作品の表紙はイラストレーターの友風子さんによるものですが、書名に引っ張られるところもあるとはいえ、強く京都を感じさせてくれます。望月さんにはやはり代表作の一つとも言える「京都寺町三条のホームズ」という作品もあり、そちらを読んだ時に『京都』を舞台に魅力満載に展開する物語にとても魅せられました。”よそ者視点の京都と、その土地に住んでいるからこそ分かる京都が描かれていて、とても良かった”という感想を編集者からいただいたという望月さんは”京都というストレートの地名を出さずに、京都を感じさせる”ものというリクエストからこの作品執筆にあたり『祇園』を思いついたと説明されます。確かにこの二文字は『京都』とイコールと言っても良いくらいに『京都』を感じさせます。そして、誕生したこの作品は全編に渡って、もう『京都』に始まり『京都』に終わると言って良いくらいに『京都』に溺れるような読書が楽しめます。『京都』大好きという方には是非手にしていただきたい作品だと思います。 では、そんな作品の中から『京都』を感じさせる箇所を幾つかご紹介したいと思います。土地というより言葉に注目してみます。 ・『今日は十五日やし、祇園さんを詣ろか思うて』と言う澪人に『祇園さん…?』と訊く小春。それに『八坂さんのことやで』と返す澪人。『「八坂さん」は言わずもがな、八坂神社のことだ』という場面。 → 『京都の人は神社のことを、「○○さん」という傾向がある。いや、神社に限らず、なんでも「さん」をつけているところもあるかもしれない』と思う小春は、『先日、吉乃が地面にごろんと転がっている犬を見て、「犬さん、寝てはるわ」と言っていたことを』思い出します。 確かにそうかもしれません。建物や動物に『○○さん』とは他の地域では言わないですよね?やたら丁寧に聞こえもしますが、一方でとても『京都』を感じさせます。次は、街並みを静かに見る視点です。何が見えてくるでしょうか? ・『軒を連ねる昔ながらの京町家。庇の上に置かれている、魔除けと思われる瓦製人形。当たり前のように貼られたお札』、『夕方になると、鮮やかな橙色に染まった空の中、カラスが鳴きながら山へと帰って行く。そんな中、どこからか、ごーん、と響く鐘の音』、『夜になると、誰かが町を練り歩き、拍子木を打ちながら、「火の用心」と注意を呼びかける』という場面。 → 『そんな情緒溢れる光景は、どこか懐かしくて、なにかが胸に迫る』と思う小春は『それなのに、どうしてだろう。まるで異次元の世界に来てしまったかのような感覚もする』と思います。そして、『京都は本当に不思議な町だ』としみじみ思う小春。 これも『京都』という街が持つ独特な雰囲気を見事に言い表しています。1,200年の歴史というのは伊達ではない、歴史の重みが独特な雰囲気感を自然と生んでいく、それが『京都』という街なのだと思います。この望月さんの表現はとても秀逸だと思いました。もう一つは食べ物で『京都』を味わいたいと思います。この作品では、登場人物の一人、小春の叔父・宗次朗が和菓子職人という設定から和菓子が物語の中に幾つか登場します。どれも物語に意味を持たせながら、かつとても美味しそうに紹介されるのですが、そんな中から『あゆ』をご紹介しましょう。 ・『小さな「あゆ」を作ってみたんだ』と『魚の形をしたお菓子』を見せる宗次朗に『魚の形のどら焼き?』と『あゆ』を知らない小春は、『「鮎」というより、「シシャモ」のように見える』と目の前のお菓子を思う場面。 → 『「あゆ」はな、京都の代表的な和菓子のひとつなんやで』と語る宗次朗は『京都ではな、六月に鮎漁が解禁になるんよ…初夏の風物詩やな』と説明します。そんな『あゆ』を口にし『あ、お餅が入ってる?』と言う小春に『それは「求肥(ぎゅうひ)」といって、白玉粉や餅粉に砂糖や水飴を加えて練りあげたもので、餅のような感触だけど、餅よりも柔らかくて時間が経っても柔らかいのが特徴だ』と続ける宗次郎。 幾つか登場するお菓子の中から、和菓子『あゆ』のことをご紹介したのはもちろん、さてさてが大好きな和菓子だからに他なりません(笑)。『求肥』の食感がたまらなく好きな私。こんな風に書かれたら食べたくなるじゃないですか!嗚呼、『京都』へ行きたい!『あゆ』が食べたーい!です(笑)。 また、そんなこの作品の登場人物にも要注目です。主人公の櫻井小春の他に祖母の吉乃、そして後半に登場する『はとこ』の杏奈という女性陣もそれぞれに個性あふれる面々ですが、それ以上に表紙にインパクトを持って登場しているのが叔父の宗次朗と『はとこ』の澪人です。『見上げるほどに高い背。肩にかかる程度の明るめのウェーブヘアを後ろにひとつに結んでいて、軽めな印象はあるけれど、少し迫力のある「美形」』という宗次朗は、『オジサンって言うなよ』という言葉を合言葉のように使いながら小春を見守ります。そして、『通った鼻筋、少し切れ長の形の良い瞳。艶のある黒髪が、サラリと揺れている』という澪人は『梅の花のような香り』を漂わせる中に、こちらも小春の前にさまざまな形で姿を表します。タイプは違うものの、まさしく『イケメン』という男性二人の登場人物。残念ながら私は全くキュン!とはなりませんが(笑)、作品的には上手い設定だと読めば読むほどに納得感はあります。そして、何よりも二人が『京都』感全開という点が物語の説得力にも繋がっているのは間違いないと思います。 さて、そんな『京都』の魅力全開なこの作品は『いじめられたわけでも、トラブルがあったわけでもない』という中に不登校となってしまった小春が、祖母の招きにより、祖母が営む『祇園』にある『さくら庵』という雑貨店を手伝うようになるところからスタートします。『「感情をそのまま口にする」という、以前は当たり前にできていたことが、今の小春には難しかった』、『私はただ、「自分を知る人」に会うのが怖かった』と思わせぶりに小春の症状が語られていく物語。そんな物語では一方で、”さくら庵は少し不思議な依頼が次々とやってくる店で…”と内容紹介に匂わされるように、ただの雑貨店のはずなのに、店を営む祖母・吉乃のもとには、さまざまな依頼が舞い込みます。一つご紹介しましょう。 『母が病気になりまして、五十代という若さでなくなってしまったんです』と話す石田優子という女性。そんな女性は『父の塞ぎようがひどい…母の後を追ってしまうのではないかと心配して』います。ついに『母さんが家にいる』と言い出したという父親は『何もない空間に向かって「母さん、つつじが咲いたな」と話しかけたり』するという状況。 → 『お母さんの除霊を頼みたい』という依頼がある。 そんな依頼に『「祇園の拝み屋」として名高い』吉乃がさまざまに対応していく様が描かれていきます。この具体的な内容に触れるのは完全にネタバレになるためこの程度にしておきますが、それは言ってみれば『拝み屋さん』の”お仕事”を見る物語とも言えます。そして、そんな祖母の生き様を見る中に、自身の悩みと対峙していく小春という構図の中で物語は描かれていきます。それは、まさしく望月さんが得意とされる”ライトミステリ”の世界です。プロローグ + 四つの連作短編という構成の中に優しく描かれていく物語は、あたたかい感情の中に、また16巻にもわたって続いていく物語の一巻目としての立ち位置の中、とても魅力を感じさせる物語として綴られていたと思いました。 『今まで逃げてばかりきたけれど、もう、目をそらすのはやめよう。人とは違う自分のことを…、この特別な力とちゃんと向き合おう』。 『ぎゅっと拳を握』る小春の力強い決意の瞬間を見るこの作品。そんな作品では主人公・小春が迷いの人生の中に自信を取り戻していく姿が描かれていました。『祇園』を中心とした『京都』の街並みが鮮やかに描写されていくこの作品。和菓子や言葉遣い、そして歴史に関する記述含め『京都』を全身で味わえるこの作品。 魅力ある登場人物含め、16巻も続いていく物語の一巻目として、『京都』という舞台を物語に完全に一体化させたとても上手くできた作品だと思いました。
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