望月麻衣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大正時代の虐げられた環境にいる乙女が努力と運と王子により幸せになる話。4人の作家による四短編だった。ちょっと虐めてるほうの論理とか、王子がなんで乙女すきになったんだよ、とか、ちょっと展開がネット小説(ネットマンガ)っぽいものもあったけど、概ね読みやすいベタ展開でした。本文中には挿絵ありません。
「帝都百貨店の職業女子」天花寺さやか
高峰家の経営する百貨店で職業女子として働く静香。本来は家の正統な娘なのだが父に疎まれ、2番目の妻の娘が、チーフのように接客を取り仕切っている。そのうち西の鉄道会社から高峰家に縁談の話がくる。
「朱雀が紡ぐ恋」卯月みか
心臓の弱い雛子は家の離れに隔離されるように過ごし -
Posted by ブクログ
仕事か結婚か、どちらかを選ばなくてはと思い悩む広告代理勤務の聡美。母親の再婚を受け入れられず、自分を責めていた派遣社員の小雪。実の父親と疎遠になってしまった専業主婦の純子。それぞれ過去に思うところがあり、その思い出は本人が気付かぬうちに歪になってしまっている。そんな彼女たちが『満月珈琲店』を訪れることで、自分の本当の願いに気づくことができる。自分のことを分かっているようでいて、実は漠然としていたり、突き詰めると本質は少し違っていたり、意外と本当の願いを見失いがちだと気付かされる。自分の心の本音と向き合い、整理することで本当に望むことが見えてくる。その結果『叶う力』によって願いが現実となるのだ。