あらすじ
新たな年を迎え、賑わいを見せる京都。寺町三条の骨董品店『蔵』でアルバイトをしている真城葵は、オーナの孫・家頭清貴とともに、バレンタインデーの夜に吉田山荘で行われる、人気作家・相笠くりすの『朗読会』に招待された。そこで清貴は、3カ月前にくりすを殺そうとした犯人を当ててくれと、くりすの妹から依頼される――大ヒットキャラミス第4弾!
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時々くすっと笑えてしまう内容好き。
第三章では新たな登場人物が。
ホームズの弟のような子でちょっとクセのある感じの利休。
葵に意地悪している感じで少し苦手です。
あんまり意地悪がすぎてそのうちホームズに怒られてそう。
葵の恋に期待!
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やはり死なないミステリーは安心して読める。けどホームズさんと葵の関係は年寄りの私ははうっとうしいと思ってしまう。葵のホームズに対する態度は嫌いと思うのは奥ゆかしさを私は受け付けないのかな?それとも自分も好きな人に近づくのさえできないから嫉妬?この葵のホームズさんに接する態度がずっと続くのは私が耐えられるか???
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コミックで読んでいたからおおよそのあらすじはわかっていたけれど、利休のおじいさまの女子高生嫌いの理由がわかって納得。椿さん夫妻とと誠司さんのお互いを思いやる関係にほっこりし、相笠先生を取り巻く愛憎にぞっとし、お宝探しは自分もワクワクしながら読んだ。
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「バレンタインの夜会」の愛憎ミステリー
「後継者の条件」の俵屋宗達や明智光秀との繋がり
どちらも読み応えがあった。
三浦綾子さんの「細川ガラシャ」を読んでから、明智光秀にも親和的な気持ちが生まれたから、余計に楽しめた。
京都も、ミステリーも、歴史も味わえるこのシリーズ。さらに続きが読みたくなる。
葵ちゃんが自分の気持ちに正直になる宣言もしたしね。
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美術が好きで、このシリーズにハマっています。
私は、焼き物の良さがわからないので茶碗を愛する清隆や葵ちゃんの視点が新鮮✨ミステリーも大好きなので、とても楽しめました。美術好きじゃない方も、安心して下さい!美術に詳しくなくても、物語を楽しめます。でも、元ネタ(?)を知っていると、物語の世界がどどーんと広がって、100倍楽しめるかも?
和服 清水寺 ビスクドール カカオマーケット 吉田山荘 アガサ・クリスティ 盛美園 楽焼き 元祖・阿米也 初代・長次郎 二代目・常慶 三代目・導入と本阿弥光悦 四代目・一入 九代目・了入 十四代目・覚入 十五代目・吉左衛門 表千家・覚々斎 古伊万里の瓶 神坂雪佳
琳派 尾形光琳・乾山兄弟 酒井抱一 池田孤邨 家紋 李朝白磁 清朝七宝焼き 俵屋宗達
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第三章までしかないのが意外だったほど、一つの章の話がすごく深かったと感じました。
今回は骨董品の鑑定と言うよりも、ミステリっぽさが濃かった気もします。展開が読めずにワクワクしました。
最後の葵ちゃんの決意というか、自分に正直になろうと言う思いから、好きと言う感情を出すと言う展開に驚きだし、感情を出してからホームズさんとどのように接していくのか、気になるところです。
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内容(「BOOK」データベースより)
新たな年を迎え、賑わいを見せる京都。寺町三条の骨董品店『蔵』でアルバイトをしている真城葵は、オーナーの孫・家頭清貴とともに、バレンタインデーの夜に吉田山荘で行われる、人気ミステリー作家・相笠くりすの『朗読会』に招待された。『朗読会』には、くりすの担当編集者や親友たちが招かれていた。清貴はそこで、くりすの妹に、3カ月前に姉を殺そうとした犯人を当ててくれと依頼される―大ヒットキャラミス第4弾!E★エブリスタ「ミステリー・推理小説」ランキング第1位。
令和5年11月16日~18日
素敵でした。
望月先生はすごいですね。
軽ーい ライトノベルのつもりで読み始めたので びっくりです。
沢山のことを調べて学びながら物語を紡ぐ。
このあとのお話しも、ますます楽しみです
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シリーズ4作目。本作は第2章「バレンタインの夜会」が良かったですね。人気作家、相笠くりすをめぐる複雑な人間関係、そして相笠くりすの秘密など、尺は長くないけど読み応えがありました。
第3章「後継者の条件」もなかなか。「家一番の宝を見極めたものを後継者とする」という問題に対し、清貴がどのような答えを出すのかだったり、葵の鑑定士としての力量を試される場面など、どんな結果になるのかが気になるお話で引き込まれました。葵の意外な形のライバル、利休の登場もこの先が楽しみなポイントかも。
清貴と葵の関係は相変わらずですが、前作に比べると不完全燃焼感がほぼ無かったのが個人的にはナイスでした。
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私の地元とご縁のある作家さんの作品。それがきっかけで読み始めたけど、すっかりハマってしまいました。
骨董品の由来、それにまつわる歴史的な出来事や芸術品の知識、京都の有名な場所や隠れた名所、謎解きミステリー、鑑定士と贋作師のライバル争い、そして恋の行方。いろいろな視点から楽しめる作品です。
特に、私は京都人なので、作品に出てくる場所やそこにある芸術品にとても興味が湧きます。改めて京都観光がしたくなります。
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オーナーの元奥様のビスクドールの話は切ないなあ、今はそれぞれ幸せでも想いあって別れるなんて。相笠先生、友人と好きだった人たちに殺されかけるなんて、死んだ方がマシ、と思っちゃうな。それをその後昇華させて更なる飛躍に繋げられたのは彼女に才能があったんだね。利休の本心は最後わかったけど、葵に対しては酷すぎ、何が主君に仕える、だよ、ただガキなだけ。読んでてムカムカした。葵と清貴は進むかと思えば離れて焦れるなあ、「私なんて」て気持ちが強すぎ葵!清貴もはっきり言葉にしないと伝わらないよ。
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訪問先で殺人未遂事件の解決を依頼され、その場での関係者への事情聴取から事件解決の流れはまるで名探偵コナンのよう。
恋心を仄めかしながら進展しない甘過ぎる展開は自分には不用ですが、骨董関係や京都の名所に関する部分が面白いので、まあ良しとしよう。
葵ちゃんホント凄い(笑)
真贋を見極める目もすごいけど、作者の蘊蓄などなどよく覚えられたねぇ…めちゃめちゃ記憶力良いんだな。そして、「これなら本当になんとか(なりそうです)」みたいな、無邪気に謙虚な感じを貫いておる。主人公らしいキャラですね!
ホームズくんの解説を聞きながら、風神雷神のホンモノを見てみたくなりました。あと、七宝焼の壷も見たい!
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京都の観光名所・神社仏閣の魅力の紹介によって読んだ誰もがぜひとも足を運びたい気持ちになる事間違いなしの「京都寺町三条のホームズ」第4弾です。今回も大人の男女の愛憎劇や人気女流作家の殺人未遂事件に旧家の後継者問題に絡んでのライバル・円生との対決と盛沢山の内容で大いに楽しめましたね。唯チャラ男の秋人くんが一回休みなのが寂しかったですが、ホームズの弟分の高校生・利休くんが初登場して腹黒さをアピールしましたね。葵ちゃんの一線を引く姿が歯がゆく我慢せずに思い切って告白したら恋が苦手なホームズを落とせると思いますね。
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珈琲を飲みお餅を食べつつ歩き可愛いカフェに行くデートな新年、ゴスロリ作家の自殺未遂の真相や、清貴の弟分の家宝当ての鑑定士を担う葵。自分が特別な訳ではないと好意を抑える葵や、鈍感な葵の側で押せない清貴のもどかしさが微笑ましく切ない。円生と清貴の対等なライバル関係も微笑ましい。関西弁に今頃きゅんとした。
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鑑定話も面白いけど、なんなのこのプラトニックな2人の思い。
このフワフワ感がいいんやろね。
つかず離れずっていうんですか。
最後に葵ちゃんは自分の心に正直になってくれたけどね。
ただ表紙だけはあまり好きじゃないの。
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冒頭を読んで
「あれっ? 読んだことある?」
と、思ったけれど感想は書いていない。
しばらくフワフワッとした感じで読んでから、
「ああ、電子書籍でチラッと読んだのか」
と、気づいた。
書籍では清貴と葵ちゃんはモジモジした関係から脱していないけれど、電子版では
「砂を吐くほど甘い」
と、聞き、どれどれと読んでみたんやった!
さて、今回も短編が4つ収録されていて面白かった。
著者は短い話のほうが面白いと思う。
清貴が葵ちゃんに対してわりとわかりやすく悋気を起こすのにとうの葵ちゃんが全く気付かないというすれ違いっぷりに
「く~~~~ッ!!」
と、拳を振り回したくなる・・・のも、ここまで続くともう飽きてきた(笑)!!
しかも葵ちゃんは
「ホームズさんは好きにならない」
とかなんとかいかにも10代らしい潔癖さを見せて一線引くんやけども、そこが可愛いとわかっていても
もうエエやん・・・
と、薄汚れた(知らんけど)大人としては思ってしまった。
今回「後継者の条件」では、いよいよ葵ちゃんが清貴に対する自分の気持ちを認めようとしているので、次作でもうぜひカップルになってください(死語?)。
その場合、清貴はバリバリの京ことばでしゃべってほしいんですけどどうでしょう・・・。
著者の表現は結構エロいからなあ!
今回も、葵ちゃんの鑑定を見て
「興奮した」
と、感想をもらした男性がいたんやけど、
興奮って・・・
と、ニヤついてしまった。(;^ω^)
もちろん清貴がその表現を見逃すわけもなかったけど、ここで「興奮」とかもってくる著者がエロいよなあ、と(褒め言葉)。
だからこそ、たがが外れた清貴を早く見てみたいんやけど、書籍版ではやっぱり無理なのかな?
さてその「後継者の条件」で、樂焼きについて葵ちゃんが鑑定(の真似事?)をするのが、大変面白かった!
もちろん私は焼き物にも骨董品にも知識がないので
「ふーん」
程度で読み飛ばすんやけど、それでもここまでしっかり書き込んでくれると面白い。
葵ちゃんも、チャラチャラした女子高生ではないというところを(作中の)行動で示してくれたので、読んでるほうとしても好感度がますますアップしました。
また、
「あの楽焼きがここにつながるのか」
と、伏線というか物語の連鎖にニヤリとしてしまう。
そして好江さんの息子が初登場。
この子がどうしてもいけすかない(笑)。ビジュアルはイケメン男子高校生を想像できるんやけど、性格のヒネくれぶりがどうも好かん。
清貴に心酔してるのはわかるけど、葵ちゃんに対してがちょっと陰険なんだよなー。
男子でこういうのは、イタいわー。
中二中二って連呼されてたけど、それって「中二病」からきてるからかいやったのかしら?
「中二病」がゲンミツにどういうものなのかわかってないのでリアクションしづらいんやけど。(;^ω^)
今後も登場しそうなので、じょじょにかわいらしい男子高校生になっていってくれることを願う。
ほんで、好江さんは「がんじがらめに生きてきた人」やったらしいという過去もびっくり。
オーナーのように、「自由に生きながらもみんなに愛される存在」に出会えて自分自身も変わったらしいんやけど、
え え な あ・・・!
私もそういう出会いをしてみたい。(*´ω`)
あと、清貴が
「僕が生まれる前の話ですが」
と、川端通に京阪電車が走っていたことを葵ちゃんに語るのだけど、
エッ、京阪電車って平成元年まで走ってたよね・・・?
この子たち、平成生まれか・・・・。
そ・・・。
そりゃ、そうよね。平成も28年もくれてるんやから、平成生まれだってゴロゴロいてはらあ!
でも、物語の登場人物が明らかに自分より年下であることをつきつけられると、なんちゅうかこう・・・。
高校球児が年下になったどころか、野球部の監督すら年下になってしまった・・・、そんな切なさですかネ・・・。
(もちろん私は大学生でもなんでもないので、年下なのはわかってるんやけど、読んでるときは自分の年齢とか忘れて没頭しますやん)
(せやのに、突然現実をつきつけられた気分で・・・)
店長さんのペンネームは伊集院武史さんなのね・・・(シリーズ初期に出てきたっけ?)。
この家頭家も相関図が複雑で覚えきれないのよね・・・。武史さんも苗字は「家頭」さんよね・・・?
相関図が覚えきれないどころか、社用車がジャガーとかね・・・。
清貴は
「ミニが好き」
ってね・・・。
貴族か!!! 当たらずとも遠からず?
清貴くん長身でしょうよ。ミニじゃなくてもエエやん。イヤ、結構どころかかなりはまってるけどね。
骨董品屋さんやろう・・・? 社用車はカローラとかサニーあたりのワゴン車でエエんちゃうのん・・・。
(それはいくらなんでも昭和すぎる)
いやいや、骨董品屋さんだけに、「いいもの」を所持してないと足元を見られるんやろうね。
しらんけども・・・。
あっ、あれか。国際鑑定人か。骨董品屋とは違うか。
そして先日の「福家警部補の報告」でも思ったけど、小説にしろまんがにしろ、いくらアマチュアやからって安易に合作とかしたら、あかんね・・・。(;^ω^)
次は今宮神社へ行ってみたい!!
あぶり餅! 玉の輿!! 笑
■■■■
■オマージュ
1.
尊敬。敬意。
2.
賛辞。
(2016.09.10)
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恋愛小説苦手だったはずなのにキュンキュンする!(笑)今回も清貴(ホームズ)の鑑定眼と推理力が発揮されて物語も楽しめましたが、やっぱり両想いなのにお互いジリジリしてる姿が悶絶モノの楽しさです。最後とうとう清貴、葵に「月が綺麗ですね」って言っちゃってるし!それ漱石の隠語!葵気づかず!(笑)17歳の小娘相手に何やってるのだ京大院生。こんな面倒臭い男好みではないけど、葵と清貴は凄くお似合いで良いカップルだと思います。次巻はまあ当然進展しますよね(*´ω`*)あー楽しみ♪(円生は今回も嫌なヤツでしたw)
Posted by ブクログ
自分が何もかも背負って引き受けるというのは、美しいことのようですが、自分自身への冒涜です。自分が幸せであってこそ、人に心から優しくできるものだと思いますし
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シリーズ4作目。贋作士・円生との対決がヒートアップするのかと思いきや、なんとなくフワフワした話ばかりで拍子抜け。最後の『後継者の条件』でようやく登場するけど、前よりは荒々しくない。
このシリーズを読むときは、ついGoogleマップで京都の地理を調べてしまう。
Posted by ブクログ
このシリーズ、どんどんミステリ化している。当初は骨董品や美術品を扱った「ミステリー」なのかと考えていたがどうやら作者や編集の考えは他の所にあるらしい。
骨董品の知識を得るのもよし、京都の豆知識を得るもよし、ミステリ以外のところでも読んでいて楽しい一冊となっている。
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代理苦地蔵で人気の矢田地蔵尊が初めに出てくる。街中にあるのも面白いが、寺町と言う地名に興味が湧く。秀吉が京都の東側にお寺を並べた。それは東から敵が攻めてきた時の防波堤としてであったと聞く。それが寺町である。
また阿闍梨餅が出てくる。食べたくなる、早起きは嫌だ、と葛藤が続く。むぅ〜。
清貴と葵の関係は阿闍梨餅程に甘いと感じる。こちらは食べたくはないが・・・。清貴の葵に対する想いや葵といる時の他者への対応に女々しさを感じる。
ちょっとしたミステリー擬きを解決したのち、蔵で葵の先輩が登場する。そして清貴のライバルが登場して佳境を迎える。ただ、葵の眼はそこまでになっているのかは、空想に近いものを感じる。
文学的な表現で告白する清貴に、葵が気付かないのももどかしさの演出としては、成功していると感じた。それでも稚拙さを感じるのは歳のせいだろうか。
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ライトな事件からヘビーな事件まで、バラエティに富んでいて面白かったです。
このシリーズは京都が舞台なだけあって、ご当地情報がたくさん出てくるのが楽しいですね。
今巻は確かに京都観光の王道と言ったら清水寺だなあと思いながら読んだり、あとは、吉田山荘のカフェ真古館が気になりました。
吉田山辺りのカフェだと茂庵には何度か行ったことがあるのですが、こちらにはまだ行ったことがありません。
とても雰囲気の良さそうなところなので、機会があったらぜひ訪れてみたいです。
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甘ったるいのである
実は食べたコトがないパンケーキのような…
本書は骨董品鑑定の店でバイトする女子高生と
イケメン大学院生の恋物語なのだが、御互いに
相手を好きでありながら「一線」を自ら引いて
恋心が暴走しないようにする様を楽しむ物語
ついでに骨董品鑑定にまつわる謎や人間関係に
ホームズこと家頭(日本語⇒英語に)が推理の
光を当ててもめ事を先に進める気分爽快になる
様を楽しむ
超人的な能力と、くだんの女子高生以外には完
璧にコントロールされた行動が魅力的な主役が
引き立つような物語を堪能させてくれる
あ、2時間以内に読めるのも魅力
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アニメで観た話が続く。
このあたりまでかな?アニメ化されたのは。
次から知らない話が読めると思うと、楽しみ。
いけずな腹黒京男子とヒロインの間も、ぼちぼち進展してほしいところ。
フラグは立っている(葵が自覚した)ので、近いかな?
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今回も安定の文章のまずさ、ではあるけれども、それは置いといて。
葵ちゃんの鑑定場面は、何と言うか…。1年そこそこ片手間に勉強したくらいで、あれは無理だと思う。いくら目が良いからと言っても、学校の成績はあまり良くないらしい葵ちゃんが? 初めて観る作品でも真贋を見極められて、焼物に関しては作者まで当てられる? 「ニセモノ」とは何か、というところから作者には勉強してほしいものだ。
なんだかんだで、葵ちゃんは自分の気持ちに正直になろう、と決意したようだけど、最後、清貴の精一杯の告白にはスルーするというオチ、笑える。あの告白は、葵ちゃんにはまだ難しかったのかな。
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<内容紹介より>
新たな年を迎え、賑わいを見せる京都。寺町三条の骨董品店『蔵』でアルバイトをしている真島葵は、オーナーの孫・家頭清貴とともに、バレンタインデーの夜に
吉田山荘で行われる、任期ミステリ―作家・相笠くりすの『朗読会』に招待された。『朗読会』には、くりすの担当編集者や親友たちが招かれていた。清貴はそこで、くりすの妹に、3か月前に姉を殺そうとした犯人を当ててくれと依頼される――大ヒットキャラミス第4弾!
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内容紹介に出てきた「朗読会」のエピソードは、今までの作品とは少し異なっていて、”普通の”推理小説に酔っていたためか、この作品の「良さ」が十分に出ていなかったようにも思います。
最後のエピソード『後継者の条件』は、清貴の弟分である利休(オーナーの彼女、好江さんの息子)が出てきて、葵にライバル心を燃やしたり、円生と清貴の対決が再び見られたりと見せ場がおおく、楽しむことができました。
これまで、葵は周囲の人から「清貴との関係はどうなのか?」と聞かれ続け、今回も利休から「勘違いするな」とくぎを刺されるなど、相変わらずの状況が続いていましたが、少しずつ心境に変化が見られます。
清貴との特訓の成果による鑑定力の向上も見受けられ、これからの葵が、今まで以上に「ホームズ」の力になれるのではないか、と期待も高まります。
Posted by ブクログ
シリーズ第4弾。
今後レギュラーで登場するだろう新キャラが出てきます。
最初の話は人間のエゴや自己擁護のために、冷酷になれるんだなあという内容の話で、結構人間の嫌な部分がたくさん出てきます。
ホームズが探偵として動きますが、よくあるミステリーのような感じです。
次の話は相続に関して、揉め事の話。
ホームズが探偵と鑑定士を両方こなす話で、円生との間接的な対決もあります。
葵との距離が周りの妨害もあって縮まりそうで縮まらない。
この2人がくっついたらこのシリーズ終わるのかな?
だからあえてくっつけないとか?
ネタバレ
↓
しかし、ラストで2人とも気持ちを伝えてるんだよね。
伝わってないだけで。
葵は心の中で好きだと言い、それに返事をするようにホームズは「月が綺麗だ」と言う。
葵はこのセリフ知らないんだな、残念。
うーん
最近、1巻から読み始めましたが、正直なところ「ちゃんと校正が入ってるのかな?」という印象が強いです。
とくに本巻は“尾形 乾山(けんざん)”に「かんざん」とルビをふるという、致命的なミスを犯しています。
葵ちゃんがぐっとアホの子に見えたのと同時に、非常に残念に感じました。
『美味しんぼ』で「秋田名物きりたぽん」と表記するような話です。書籍版はどうなってるのか知りませんが・・・。
雰囲気のいい作品なのに・・・。
「ライトノベルに多くを求めるな」と言う人がいましたが、その「ライト」って、キャラクター性が重視されてるとか擬音表現が使われやすいとかっていうことであって、「おつむが軽い」的な意味じゃないと思うんですよね・・・。