望月麻衣のレビュー一覧
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猫に深く関わっている物語もあれば、ほんの一部分にかませて描かれているものもありますが、どれも面白かった。
「世界を取り戻す」
最近猫を亡くした身としては、共感できる部分が多々ありました。日常生活の中で描かれる猫と登場人物の絡みが泣ける。。第1弾もあるのかな?ぜひ読んでみたい
「50万の猫と7センチ」
作者の実家でかっているリアル猫のお話。家族として迎え入れるまでの経緯やとある事件にハラハラドキドキしつつ、最後はハッピーエンドというオチがお気に入り。
「双胎の爪」
猫からこんな風に話が転がるものなんだな、と驚きました。悲しい話の中で追い打ちをかけるストーリーが逸脱。
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シリーズ15作目。
今回は、以前本編に出てきた作家の相笠くりすがホームズを主人公にして書いた作品、という設定の番外編。
なぜわざわざ劇中劇に?と思ったけど、のほほんとした本編では絶対に起こらないような壮大なミステリーだったので、納得。エラリー・クイーンの『Yの悲劇』へのオマージュということだけど、私は『Yの悲劇』を読んだことがないので、どこが似ていてどこが違うのかなどもわからず、先入観なく純粋に楽しめました。
本編のキャラクターは、ホームズと秋人、その兄の冬彦(本編にはあまり出てこない)の3人しか出てこず、葵ちゃんは出てこなくて残念。と思っていたら、劇中劇の後、ホームズが感想を言うシーン -
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猫小説アンソロジー。猫好き必読。もうどれを読んでも可愛い! 全部可愛い!
ミステリ好きとしては有栖川有栖「女か猫か」、長岡弘樹「双胎の爪」がお気に入りです。だいたいほんわかとした幸せなムードの物語が多い中、ざっくりと残酷さを突き付けられる「双胎の爪」はインパクトがありました。
描かれた猫の魅力に一番のめりこんでしまったのは阿部智里「50万の猫と7センチ」。はらはらどきどき、笑いあり涙ありの一作。だけどそのようにさまざまな感情に振り回される人間たちをよそ目に、猫ときたらもう……! このオチには脱力せざるを得ませんでした。だけど猫ってこういうものだよね。猫の魅力ってこういうところなんだよね……と猫 -
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シリーズ12作目。
ホームズの最後の修行先は小松探偵事務所。宿敵円生も一緒に修行。
今回は葵の出番は少なくて、ホームズと円生、小松さん、利休の男性陣が大活躍。
すっかり漫才コンビみたいになってしまったホームズと円生のやりとりと、それに巻き込まれてハラハラする小松さんが面白かった。円生はだんだん(心の内では)素直になってきて(言動はまだちょっと天邪鬼だけど)、ストーリー的にも和らいできたように思います。それが今後のシリーズにどう影響するのか、楽しみです。
このシリーズを読み始めたきっかけは、作者が私の地元の「ご当地作家」だから。今作にはその地元を舞台にした掌編が収録されていて、小説の舞台に -
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ネタバレシリーズ10作目。
作者の注意書きの通り、今回はミステリーより恋愛色が強めでした。でも、それもこのシリーズの楽しみの一つです。葵とホームズの仲が進展して、今後のストーリーにどう影響するのか、楽しみです。おそらく読者にはティーンエイジャーが多そうなシリーズでラブシーンがどう描かれるのかと思ったら…。こういう描き方は好きです。
今回は舞台が京都ではなく九州。豪華寝台列車の旅、私も体験したいです。私自身は学生時代は貧乏旅行派でしたが、ホームズのようにこういう経験にお金を使うのもいいな、と思いました。
掌編の『秋人は見た』のホームズとオーナー、ホームズと円生のやりとりが面白かった!香織ちゃんの恋の行方 -
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私の地元にご縁のある作家さんの作品。それがきっかけで読み始めたけど、すっかりハマっています。
シリーズ前作まで高校生だった葵は大学生に。大学院を卒業したホームズは、いよいよ家業の骨董品店を継ぐのかと思ったら、オーナーの命令で様々な職場に研修に行くことに。
私は京都出身なので、京都を舞台としたこのシリーズに出てくる場所はなんとなく知っているけど、このシリーズを読むと知らないことが多くて、もう一度きちんと見学したくなります。
ホームズの最初の研修先の松花堂美術館は、名前は知っているけど行ったことはなかったので、ぜひ行ってみたいと思いました。その近くの石清水八幡宮には何度か行ったことがあるけど