あらすじ
一人娘とともに、専業主婦として平凡な日々を過ごす西沢円香。唯一の楽しみは、毎朝、端正な顔立ちの高校生とすれ違うことだった。ある日、偶然、気になっていた高校生の広瀬楓と言葉を交わすようになる円香。そして毎週水曜日、お互いに英語とピアノを教え合う約束をする。そんな日常に些細な幸せを感じていた円香だが、夫の裏切りを知ったことで、すべてが狂い始めて、そして何かが動き出す――。『京都寺町三条のホームズ』の望月麻衣が贈る、眩しく狂おしい純愛小説!
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Posted by ブクログ
切ないラブストーリー。円香と楓のやり取りや円香の楓に対する想いに出逢わなければよかったという思いではなく、今この辛い時を支えてくれている存在と別々の道を歩む将来をきちんと見据えていて大人の対応をしている。
望月氏は不倫は書かないと思っていたので意外だったがやはり丸く収まる。だから安心して読む事ができた。
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円香と楓…
和馬と美華…
人間のキレイな部分と汚い部分を同時に見る一冊
それにしても和馬キモいムリ…こういう人いるってなるから更にムリ生理的にムリ(急に語彙力思考力共に低下)
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表紙が好みすぎたのと、満月珈琲店の作者であることを知ってて購入。
スラスラ読みすぎて、まるで呼吸をするかのように
ページをめくる手がとまらないほど。
楓とどうこうなるって年齢的にも難しいだろうなって
おもったけど、なんだか別れがさみしい。
もう!旦那!!許せないっておもったけど、
なんだかんだ許せちゃった。
すごくおはなしのストーリーもよくてたのしかった。
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楓くん、すごい。こんな高校生いたらそれはもう惹かれてしまう…。
年の差はありながらも、お互いがお互いを支え、意図せず救っていく物語に心打たれた。
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テーマが主婦と高校生の純愛って、どんな感じなのだろう?と思ったけど、一線を保ったままの関係が切なく美しい。
これも、楓くんが頭脳明晰なイケメンで、誰より大人だからなんだと思う。
こんな男子高校生がいたら、好きになっても仕方ないのかも。
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切なく美しい純愛小説。
平凡な、しかしもやもやとした行き場のない気持ちを抱えた日常の中、広瀬楓という男子高校生と関わりを得た円香は、彼との会話の中に、日々を見つめ直し、救われていく。そんな円香のかける言葉は、優しく染み入るように楓を癒していく。円香の夫の浮気をきっかけに起きる不穏な変化の中で、彼らはお互いをより深く理解し思い合うけれど…
大事なところがちょっとテンプレート感はあるけれど、円香の言葉が時折とても印象的で美しく、楓の告白が切ない。
私のベストのうち、二つはこちら↓
○彼はこれからも側にいてくれるわけじゃない。人生を共にするわけじゃない。
でも今この時、しっかりと自分の心の支えになってくれている。
『彼に恥じない自分でありたい』
○どうか、眩しいほどの大人になって。
この2つ目の言葉を、真っ直ぐに言えるような大人でいたい。
これ以外にも直接ストーリーに関わるところに名文が多く、人に響く言葉を書ける作家さんなんだなぁと思いました。
Posted by ブクログ
エリートな旦那さん、可愛い一人娘と共に暮らす専業主婦の円香。誰もが羨む環境に見えたが、モヤハラ気質の旦那からは円香の会話が子供とママ友の話ばかりで馬鹿にされていた。唯一の癒しは、毎朝娘を幼稚園に送る時にすれ違う端正な顔立ちの男子高校生を眺める事。
そんな推しの男子高校生と、ひょんな事から会話をする様になり、自宅で円香がピアノ、高校生の楓から英会話をお互いに教え合う事になり、それがとても楽しい時間だった。だが、そんな些細な幸せも、旦那の裏切りで大きく動き始め…
とにかく旦那のモラハラが酷い。専業主婦を見下し、若い浮気相手と比較する。どんなにお金があってもあんな顔色伺いながらの生活は苦痛ですね。しかも、浮気相手も略奪しようと善意を装う悪意がエグい。
楓との些細な関係がとてもプラトニックで素敵でした。決して恋愛関係にはならないと一線引いてる二人の確固たる態度も好感が持てました。
ラスト、泥沼展開にならないで爽やかに別れたのが切ないけど更に純愛でした。
Posted by ブクログ
最初は話がネガティブだったので読んでて苦痛だったけど、終わりの方は面白すぎて一気に読み終わった><。楓くんはほんといい子! 癒しだね! 和馬さんはわたしは好みのタイプではあるんだけど、浮気と最初の頃の態度は許せないね><。最初から更新してた和馬さんだったら、わたし、和馬さん、すごーい好き、となってたかも! 円香さんはほんといい人だった! わたしもあんな風に、素直で思いやりに溢れた人になりたいな~! 面白かったけど、やっぱり楓くんが報われなかったのは、すごーい続きが気になる!
Posted by ブクログ
音楽が好きなので発売前から読んでみたいと思っていた作品。
専業主婦の円香と高校生の楓は、円香の娘である3歳の亜美ちゃんをきっかけに朝のあいさつを交わすようになった。
次第に円香の家でお互いの得意なピアノと英語を教え合うことになるのだが、作中に出てくるパッヘルベルのカノンのようにきらきらと輝く幸せなふたりの時間となった。
もう一組の男女(円香の夫と不倫相手)が対比になっていることで、円香と楓の純粋さがまぶしいものとなっている。ふたりもまた一歩間違えれば危うい関係なのだが亜美ちゃんの存在があるからこそ踏みとどめることができたのかもしれない。
「君と出逢えた奇跡」というサブタイトルを目にしたとき個人の願望なのだが、円香と楓は前世でも何かご縁があったかもしれないし、来世でも出逢って欲しいと思った。
カノンは同じメロディーを繰り返す曲なのでふたりもめぐり合い続ける気がするのだ。
読後に表紙のイラストをみるとどうにも切ない気持ちになる。
匿名
とても切ない気持ちになりました。
彼女にとって彼は心の支え。彼にとっても。
浮気旦那はとても酷い男でした。嫁を馬鹿にする旦那を許していいのか?と、何度も思いました。でも本気の恋をしてしまったのも酷い裏切りだと思う。何が正解かわからないですね。
Posted by ブクログ
やっぱり望月先生が描く恋愛ストーリーは、
主人公たちが繊細で柔らかくて陽だまりのような人たちで好きだなぁ.…
主人公の円香にはエリートの旦那和真もいて、可愛い娘亜美もいて、ステキな一軒家に住んでいて…傍から見たら順風満帆な専業主婦。それでも円香は和真から素っ気ない態度を取られたり、彼の不倫にも気付かず苦しい日々を過ごしていた。
そんななか亜美の幼稚園の送迎のときに出会った、賢そうで容姿端麗な男子高校生楓と、彼の鍵を拾ったことで円香は彼と親睦を深めていくようになる。
2人はお互いピアノと英語を教え合う約束で毎週水曜日に交流していくが、楓はそのなかで和真の不倫を察していくことに…そして円香がその真実を知らないのに、自分は彼女に本当のことを伝えるべきかどうか苦悶する。そんな最中、円香は和真の不倫を浮気相手から知らされ、和真に離婚を切り出すことに。そして円香の異変に気づいた楓は、彼女を助けるべく色々と行動し、彼女に恋愛感情を持っているのにその想いを伝えられず苦しむ。円香も円香で、彼の想いに気づいているのに、1歩を踏み出すことができない…
そんな2人が導き出した答えと、楓が最後に円香に贈った言葉のプレゼントに胸が打たれた。
望月先生の描く、男性たちが私はとてつもなく好きだ。みんな一見完璧に見えるのに、どこか闇を抱えていて壊れそうで、それでも自分の弱さに向き合っていく姿にいつも勇気をもらっている。
私もそんな彼らみたいに自分の弱さを認め、向き合える人でありたいと強く思う!
Posted by ブクログ
大好きな作家である望月さんの作品
主人公の選択には、私の中ではやるせなさを
感じるがそれが主人公にとっては"必要"な
選択なんだとも考えさせられた。
Posted by ブクログ
友人から望月麻衣さんの「せんりつ」どうぞ♪と言われ、勝手に「戦慄」と脳内変換されて、恐いの苦手なんだけど…(--;)と思って手に取ると「旋律」だった(^o^;)ホッ でも読み始めるとかなりドロドロしていて、主人公が真実を知る時にどうなっちゃうのか戦慄した(・・;)「推し」のいる生活っていいよね~(^^)でも、楓くんの今後が心配だわ~( ´△`)そして和馬はきっと繰り返すよ(ーдー)ここまできたら、今後のドロドロが読みたいような気に…(^-^;)
Posted by ブクログ
望月先生、こんなちょっぴり大人向けの作品も手掛けることができるのですね。広瀬くんも円香さんもそれぞれ心の内にはほかの人には話せないモヤモヤしたものを抱えており、そんなふたりが出会い、お互いがお互いを癒す存在から徐々に愛しい存在に変化するまでが描かれている、といったところでしょうか。なんだかとっても切ないお話しで、ふたりが内面に抱えたものを想うと読んでいるほうもちょっと苦しくなるというか。。。
ここのところ読んだ望月作品、「京都船岡山~」も「わが家は~」もそんな感情移入が続いていてため息ばかり出てしまう今日この頃です。
Posted by ブクログ
甘酸っぱい、切ない風が吹いた。円香が「推し」に求めた癒し、わかる気がする。そして課金してしまいそうになる気持ちも。ひとときの癒しでいい。それが一日の活力になるのだから。
Posted by ブクログ
紹介文読んだときに、どういう風にまとまるのか気になっていた。あー、こんな展開でよかったよ。一安心だ。
テンポ良くサラサラと読める。ホテルなどでの性描写あるのと、扱っている心理描写的に、20代後半以上の女性向けの本。
本をたくさん読んでいる人がわざわざ買って読むのには向いてないけど、普段ドラマ見ていて、たまには本読むかーって人にはとても良いかと思った。私もすれ違うだけで嬉しい位のイケメン高校生と仲良くなりたいなぁ。
Posted by ブクログ
出会い/接近/狂い始めた歯車/ねじれる心/
彼女の足音/涙の結婚記念日/発覚/告白/エピローグ
31歳の主婦と17歳の高校生。それぞれに抱えるものがあった二人。関わりができてしまえば、近づくのは当然のことか。崩れそうに見えて崩れない、ある意味強い二人だった。
41ページ
3行目⁇ ピアノを弾いていた喜んだ祖父が喜んで、
63ページ
1行目⁇ 時計の針がが十一時を
Posted by ブクログ
夫に雑に扱われながらも、専業主婦として一人娘の育児に励む円香。彼女の「推し」である高校生の楓との心の交流を描く一冊。
WEB連載で過去作品ということもあってか、某掲示板で見かけそうな展開。
一流企業とはいえ、こんなに羽振りのいい不倫ができるのか…?と気になってしまった。
そんな展開ながら、ラストはすっきりしない結末。離婚しなくても慰謝料は請求できるし、記入済みの離婚届を入手しても良かったのでは。人が良すぎる。
ドロドロ部分を少なめにしたからなのか嫌がらせのありきたりさが目立つし、とはいえ楓との交流をメインにするにはインパクトが強すぎて、あまり集中できなかった。
Posted by ブクログ
円香の気持が良くわかる
女はいつまでも愛されたいが男は母になった妻はどこかで女としてみてくれなくなる
実際に体験した事がありとても円香の気持ちが良くわかる
自分の時間は無いし、子供の面倒もワンオペ、仕事をしていたら少しは違うかもしれないがそれも許されない
そんながんじがらめな生活では辛すぎる
唯一の推しで気持ちを持たせたが夫の行動によって推しに感情を抱いてしまう
でもそこで円香はちゃんと止まれた
ちゃんと家族に向き合える円香は偉い
Posted by ブクログ
ファンタジー。
きっちり一線引いてしっかりドキドキする触れる推し。現実にいるわけないって思っちゃう。しかも痒い所に手が届くキメの細かい絶妙なフォローとか。
Posted by ブクログ
夫と不倫相手がとことん下衆。
夫のモラハラぶりに心がもやもやと重くなっていたところに、楓の優しさが沁みた。
楓のことが夫に誤解されてドロドロした展開にならないか、ハラハラしながら読み進んだ。
楓が高校生なのに、何故あれほど大人びているのか、その背景もしっかり描かれていて無理が無い。
楓と関わったことで円香は強くなった。
心の支えになる人が与える影響は大きい。
恋と理性との間で揺れる想いが繊細に描かれていて切なかった。
Posted by ブクログ
切ない‥最後の宿題の答え、涙が出そうだった。感情に身を任せ流されてしまうような恋も情熱的でいいけど、お互いを尊重し理性を維持して想いを伝え、かけがえのない時間を生涯の宝物にする。とても美しいと思った。
Posted by ブクログ
高校2年生の楓くんは、すごい人。
優しさが王子様。
恋愛とは違うかもしれない。
14歳も年下だけど、尊敬できる。
そんな2人の出会いと別れの話。
31歳の主婦と17歳男子高の少年、
恋していいのか?ドキドキする。
憧れなのか?
「口にしてはいけない言葉ってあるのです。」
楓くんがすごい。
すごいを、連発したくなる。
思いやりがあって、優しくて、頼もしくて。
マジ、いい人。
楓くんは、自分のことを、優しい子を演じているだけの自分というものがない欠陥人間というが、違う。
円香のよりどころになっている。
頼りになる。
不倫の旦那に対して、冷静に会話ができたのは、そのよりどころがあったから。
とても頭の良い素敵な高校生。
最後の大会のスピーチは、本当に頭良すぎる。
感動した。
良い出会いだった。