菊地秀行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
吸血鬼ハンターシリーズ第五作目。
舞台は‘奴’に噛まれた少女の見る夢の中。
夢ゆえの不可思議な現象(誰もがDの夢を見ていた、ナンだけが人より多くDの夢を見たetc)から始まって、読みながらDとともに夢物語へ誘われていく感じが快かったです。
この雰囲気の中でも‘現実的’な魅力を作品として感じたのは、アイ・リンという主婦の描写です。もし自分がアイ・リンだったとして、Dが訪れすべてを理解したら、一体どうしていいのかわからなくなりそうです。
平和な夜の夢にDは招かれたのですが、ここでも「Dは、この世界に生きとし生けるものすべての敵であった」のでした。
その理由、夢の世界に生きる人々と、その夢を見ている少女がどうなったかは、読んでのお楽しみですね^v^ -
Posted by ブクログ
移動する街―平穏平和な街―閉塞感―謎の実験―謎の行き先―希望―目的―失敗―平和慣れした街の末路
この街の空気は田舎臭くて湿っぽくてゆるくて、ストーリーとマッチして流れがとても自然でした。
Dをライバル視するツルギ医師もスーパーマンてわけじゃないけれど良い男で、ラストでのDとの別れも彼のおかげで他の作品にはないような気持ちの良いものになったと思います。
ローリイもかわいいですね。
Dと二人で丘へ登るなんて(低い丘だけど)羨ましい・・!
そのシーンの前後のDの台詞も大好きです!
「失くしたものは取り戻せないが、新しいものを身につけることはできる」
そんな前向きな言葉をかけるなんて、あとメモ紙持ってた件でも、Dはローリイに対して厳しくも温かかった。良作でした。 -
Posted by ブクログ
吸血鬼ハンターシリーズ第3作目。
現在シリーズ21作目「魔性馬車」まで出ていますが、表紙イラストにDが居ないのはこの作品だけですね^v^
貴族の男と人間の少女が恋に落ち逃避行する内容で、第四章の始まり方などはとてもロマンチックです。ですが護衛する方も追いかける方も低俗な欲望に涎垂らして卑俗な行為に及んだりで、その清濁の落差が激しいご一行でした。その組み合わせは面白かったです。
しかしDは逃げる二人に対してあまり興味を示していないようで、ダンピールであるなら何かしら思うところがあるはずですが・・。むしろ平行して追いかけているレイラとの接触が多くなって、彼女とのやり取りにこそDの人間味が出ていました。
ただ、ラスト二人に対してのDはとっても・・優しいのです。
この話もまた寂しくうま~くまとまって終わりますが、ちょっと勿体無い使い方だと感じました。この方がクールであることには違いないのですが。
第一作目のDならこうではなかったかもしれないなどと考えてしまいます。いや、こんなものでしょうかね~。
どんどんシビアに、此の世ならぬ美しい者の完成形に近付いてく道程だったのでしょうか。
言葉以外のもので語るような男へと。 -
Posted by ブクログ
秋せつらのシリーズは大好きなんですが、この短編集、初期に書かれているので、せつらのイメージが少し違います。1話目は一人称が微妙だったり、服装が違ってたり、言葉使いもあまり安定してない感じ。でも面白い。好きシリーズの欲目と言うのもありますが、連載物と違った味わいがある、大好きなシリーズです。
挿絵家の末弥純先生はこのシリーズで知った方ですが、この方のイラストが堪らなく大好きで、最初は新書版の別の方が挿絵を描かれた本を持っていたのですが買い直しました(笑)。残念ながら本文に挿絵ないんですけど、悔いはありませんよ。
『人形遣い』★★★☆☆ やっぱり出来てしまったイメージと衝突してしまうので、一寸低め。
『さらば歌姫』★★★★☆ こういう流れの話は好きなんです。一応ハッピーエンドだしね。
『仮面の女』★★★☆☆ 初死人つかいですね。菊地先生って能面好きですね。
『L伯爵の舞踏会』★★★☆☆ 執事好きですよ〜。
『影盗人』★★★★★ エロいです。でもこの本の中で一番好きな話。美奈子は幸せになっていると良いと思います。
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