菊地秀行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1990年の菊地秀行作品。
1988年作品『魔人学園』と同様に、学園バイオレンスになっています。
『魔人学園』よりは現実に近い世界観で、宇宙からの侵略者が人間の姿になって学園街に現れるという、1970年代のジュニア向けSFの設定を取り入れた格闘アクション小説に仕上がっています。
設定の詰めが甘いのか、主人公がなぜ地球人代表として宇宙人とバトルするのか、というのが最後まで謎。
雑誌連載のためラストバトルまでに宇宙人以外にもバトルシーンが何度もあり、そのせいか、せっかくのラストバトルがそれほど盛り上がらなかったです。
ラストバトルが盛り上がらないのは、『魔人学園』もそうでしたね。
ただ、『魔人学 -
Posted by ブクログ
7人の作家によるホラーアンソロジー。
編者の三津田信三が、それぞれのテーマで「自分が最も怖いと思う怪談を書いて下さい」とお願いして出来上がった一冊。
澤村伊智「霊能者怪談」
加門七海「実話系怪談」
名梁和泉「異界系怪談」
菊地秀行「時代劇怪談」
霜島ケイ「民俗学怪談」
福澤徹三「社会系怪談」
三津田信三「建物系怪談」
霜島ケイ「魔々」と名梁和泉「燃頭のいた町」が面白かった。
「魔々」田舎の古い家に一時的に住むことになった主人公が夜な夜な天井や壁からの異音に悩まされ、リフォーム業者に調べてもらうと、塗りつぶされた壁の向こうに階段があり、屋根裏には白い布が被さった神棚が…怪しさ満点。民俗学怪談好き -
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Posted by ブクログ
1989年の菊地秀行作品。
それまで数作、短編でのみ描かれた豹男・水月豹馬を主人公にした、唯一の長編作品。
水月豹馬は流れ者の用心棒。今作で護衛するのは、ヤクザの娘、この娘の体の中に、「山に棲むもの」が独自の技術で作った「気象調節装置」の秘密が隠されていて、その秘密を手に入れようと、2つの組織が暗躍して、という物語。
筋立てからは、壮大な物語になりそうですが、出来上がりは、昭和30年代の日活映画『渡り鳥シリーズ』のよう。
萩原老人側の蛇男・熊男、乱麻老人側の気功使い達と、水月豹馬との格闘シーンを中心に据えた、割りとドタバタしたアクション小説になっています。
菊地秀行氏が、目指したのも、『渡り鳥 -
Posted by ブクログ
ネタバレ確か20年以上前に小説を読んでいたので、懐かしくなって読んでみた。
絵はすごく綺麗でデッサンもちゃんとしてるので、安心して読める。けど、その絵の綺麗さと物語が上手く噛み合ってなくて、上滑りしてる感じで勿体無い。
個人的な魔界都市のイメージは、本当に汚い。その中でメフィスト(とその他の選ばれし麗人)のみが「はきだめに鶴」的に際立つ感じ。
黒の中に白い医師、でも実はその中身も真っ黒(でも患者にとっては白)という入れ子構造に惹かれるので、漫画だと画面が綺麗すぎて、魔界都市という感じがせず、よってメフィストの「白さ」も、その「白さ」の中の黒さも、またその中にある「白」も、際立たないのかなと。
漫画だ -
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