菊地秀行のレビュー一覧
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収録作
井上雅彦「デモン・ウォーズ」
田中啓文「糞臭の沼」
友成純一「魔物の沼」
菊池秀行「甘い告白」
井上氏作品:本当にパロディ満載で、井上作品の中ではかなり読みやすい物だと感じた。
田中氏作品:「あぁ、田中さんね、やっぱりねぇ…。」となんとも言えない笑いが浮かぶ一作。
前半の良い意味での「胸が悪くなる」感じも印象的だが、
後半のふざけてるような、真面目なような、スピード感のある展開には引きこまれてしまった。
そして、大爆笑。。。w
友成氏作品:もっとも個人的にインパクトのあった作品。
後半はやや失速感もあったけど、前半までの暗黒緋色の世界に魂は翻弄される。
菊池氏作品:スピード感満載の一作。
さっくり読めて、後味も悪くない。
食後の一服という感じでよい締めになりました。 -
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吸血鬼ハンターシリーズ第十作品目。
なんとDの兄弟―というよりもう一人のD―が登場します。
同じとは言えこうも人?柄が違うと、いつものDでさえ想像上の美貌なのに、一層想像し難い真反対ぶりでした。
にせDは「これまで生きた歳月の壮絶さが察せられるわ」とDに向って吐きますが、力は互角。それまでにせDは地上には出ておらず、目覚めていなかったはず。
結果(ネタバレ注意)、左手の差が勝敗を分けたようなラストでしたが、個人的には、左手の使い方も含めて経験の差であるほうが納得できるのです。でなければにせDはどうやってDと同等の経験を得たのか、地下に潜っていてはそれは不可能と考えたい。
神祖がやはりDを選んだのも、にぜDが出来損ないだったからですし・・、しかし二人のDのやりとりは興味深いものでした。 -
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吸血鬼ハンターシリーズ第八作目。
「姫」は最後まで名前がありませんでしたが、名前など要らなかったのかもしれません。四騎士に守られ、四騎士を実は守っていた孤高の「姫」です。妖艶なのに茶目っ気たっぷりで、最後には・・Dと壮絶な闘いを果たします。
エレナも気丈で男勝りで弱くもあって、だから最後はああなってしまったことを残念に思ってしまいます。作品に対してではなく、エレナというキャラに対してですが。
Dもこれほどまでに凄絶でなければ次回作は乗り切れなかったかも?
凄味が増したDにはDの掟があるんだな、と、借りの返し方やエレナの処し方に現れていると思いました。面白かったです! -
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菊地氏の書かれる女性といえば、魔界都市シリーズに出てくる妖艶でエロティックな女性も思い浮かびますが、吸血鬼ハンターシリーズに出てくる女性は本当にかわいらしくて、健気なキャラが多いと思います。そしてこの「聖魔遍歴」で出てくるタエは特に気に入っています。
バイパー婆さんもかわいいです^v^
タエはこれまでに居なかった境遇の女性で、今後も同じ境遇の女性は滅多に出てこないだろうと思いますが、Dとのやり取りに、Dの壮烈さや美しさに惹かれているだけではない思いが溢れてて、いやかわいかったです・・v
私もDの胸を「馬鹿!」と連呼しながら叩いてみたいものです^^^^^^^
264pの全文も好きです。265p1行目のDの台詞はD史上に残る名言だと思います。読んでて吃驚しましたから、タエは一層吃驚しただろうな~うらやましいです!! -
Posted by ブクログ
吸血鬼ハンターシリーズ第五作目。
舞台は‘奴’に噛まれた少女の見る夢の中。
夢ゆえの不可思議な現象(誰もがDの夢を見ていた、ナンだけが人より多くDの夢を見たetc)から始まって、読みながらDとともに夢物語へ誘われていく感じが快かったです。
この雰囲気の中でも‘現実的’な魅力を作品として感じたのは、アイ・リンという主婦の描写です。もし自分がアイ・リンだったとして、Dが訪れすべてを理解したら、一体どうしていいのかわからなくなりそうです。
平和な夜の夢にDは招かれたのですが、ここでも「Dは、この世界に生きとし生けるものすべての敵であった」のでした。
その理由、夢の世界に生きる人々と、その夢を見ている少女がどうなったかは、読んでのお楽しみですね^v^ -
Posted by ブクログ
移動する街―平穏平和な街―閉塞感―謎の実験―謎の行き先―希望―目的―失敗―平和慣れした街の末路
この街の空気は田舎臭くて湿っぽくてゆるくて、ストーリーとマッチして流れがとても自然でした。
Dをライバル視するツルギ医師もスーパーマンてわけじゃないけれど良い男で、ラストでのDとの別れも彼のおかげで他の作品にはないような気持ちの良いものになったと思います。
ローリイもかわいいですね。
Dと二人で丘へ登るなんて(低い丘だけど)羨ましい・・!
そのシーンの前後のDの台詞も大好きです!
「失くしたものは取り戻せないが、新しいものを身につけることはできる」
そんな前向きな言葉をかけるなんて、あとメモ紙持ってた件でも、Dはローリイに対して厳しくも温かかった。良作でした。
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