菊地秀行のレビュー一覧
-
- カート
-
試し読み
Posted by ブクログ
吸血鬼ハンターシリーズ第十作品目。
なんとDの兄弟―というよりもう一人のD―が登場します。
同じとは言えこうも人?柄が違うと、いつものDでさえ想像上の美貌なのに、一層想像し難い真反対ぶりでした。
にせDは「これまで生きた歳月の壮絶さが察せられるわ」とDに向って吐きますが、力は互角。それまでにせDは地上には出ておらず、目覚めていなかったはず。
結果(ネタバレ注意)、左手の差が勝敗を分けたようなラストでしたが、個人的には、左手の使い方も含めて経験の差であるほうが納得できるのです。でなければにせDはどうやってDと同等の経験を得たのか、地下に潜っていてはそれは不可能と考えたい。
神祖がやはりDを選んだ -
- カート
-
試し読み
Posted by ブクログ
吸血鬼ハンターシリーズ第八作目。
「姫」は最後まで名前がありませんでしたが、名前など要らなかったのかもしれません。四騎士に守られ、四騎士を実は守っていた孤高の「姫」です。妖艶なのに茶目っ気たっぷりで、最後には・・Dと壮絶な闘いを果たします。
エレナも気丈で男勝りで弱くもあって、だから最後はああなってしまったことを残念に思ってしまいます。作品に対してではなく、エレナというキャラに対してですが。
Dもこれほどまでに凄絶でなければ次回作は乗り切れなかったかも?
凄味が増したDにはDの掟があるんだな、と、借りの返し方やエレナの処し方に現れていると思いました。面白かったです! -
- カート
-
試し読み
-
- カート
-
試し読み
Posted by ブクログ
菊地氏の書かれる女性といえば、魔界都市シリーズに出てくる妖艶でエロティックな女性も思い浮かびますが、吸血鬼ハンターシリーズに出てくる女性は本当にかわいらしくて、健気なキャラが多いと思います。そしてこの「聖魔遍歴」で出てくるタエは特に気に入っています。
バイパー婆さんもかわいいです^v^
タエはこれまでに居なかった境遇の女性で、今後も同じ境遇の女性は滅多に出てこないだろうと思いますが、Dとのやり取りに、Dの壮烈さや美しさに惹かれているだけではない思いが溢れてて、いやかわいかったです・・v
私もDの胸を「馬鹿!」と連呼しながら叩いてみたいものです^^^^^^^
264pの全文も好きです。265p1 -
- カート
-
試し読み
Posted by ブクログ
吸血鬼ハンターシリーズ第五作目。
舞台は‘奴’に噛まれた少女の見る夢の中。
夢ゆえの不可思議な現象(誰もがDの夢を見ていた、ナンだけが人より多くDの夢を見たetc)から始まって、読みながらDとともに夢物語へ誘われていく感じが快かったです。
この雰囲気の中でも‘現実的’な魅力を作品として感じたのは、アイ・リンという主婦の描写です。もし自分がアイ・リンだったとして、Dが訪れすべてを理解したら、一体どうしていいのかわからなくなりそうです。
平和な夜の夢にDは招かれたのですが、ここでも「Dは、この世界に生きとし生けるものすべての敵であった」のでした。
その理由、夢の世界に生きる人々と、その夢を見ている -
- カート
-
試し読み
Posted by ブクログ
移動する街―平穏平和な街―閉塞感―謎の実験―謎の行き先―希望―目的―失敗―平和慣れした街の末路
この街の空気は田舎臭くて湿っぽくてゆるくて、ストーリーとマッチして流れがとても自然でした。
Dをライバル視するツルギ医師もスーパーマンてわけじゃないけれど良い男で、ラストでのDとの別れも彼のおかげで他の作品にはないような気持ちの良いものになったと思います。
ローリイもかわいいですね。
Dと二人で丘へ登るなんて(低い丘だけど)羨ましい・・!
そのシーンの前後のDの台詞も大好きです!
「失くしたものは取り戻せないが、新しいものを身につけることはできる」
そんな前向きな言葉をかけるなんて、あとメモ紙持 -
- カート
-
試し読み
Posted by ブクログ
吸血鬼ハンターシリーズ第3作目。
現在シリーズ21作目「魔性馬車」まで出ていますが、表紙イラストにDが居ないのはこの作品だけですね^v^
貴族の男と人間の少女が恋に落ち逃避行する内容で、第四章の始まり方などはとてもロマンチックです。ですが護衛する方も追いかける方も低俗な欲望に涎垂らして卑俗な行為に及んだりで、その清濁の落差が激しいご一行でした。その組み合わせは面白かったです。
しかしDは逃げる二人に対してあまり興味を示していないようで、ダンピールであるなら何かしら思うところがあるはずですが・・。むしろ平行して追いかけているレイラとの接触が多くなって、彼女とのやり取りにこそDの人間味が出ていま -
Posted by ブクログ
秋せつらのシリーズは大好きなんですが、この短編集、初期に書かれているので、せつらのイメージが少し違います。1話目は一人称が微妙だったり、服装が違ってたり、言葉使いもあまり安定してない感じ。でも面白い。好きシリーズの欲目と言うのもありますが、連載物と違った味わいがある、大好きなシリーズです。
挿絵家の末弥純先生はこのシリーズで知った方ですが、この方のイラストが堪らなく大好きで、最初は新書版の別の方が挿絵を描かれた本を持っていたのですが買い直しました(笑)。残念ながら本文に挿絵ないんですけど、悔いはありませんよ。
『人形遣い』★★★☆☆ やっぱり出来てしまったイメージと衝突してしまうので、一寸
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。