鬼頭莫宏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いよいよ「ぼくらの」もクライマックスが近づいて参りました。マチ編を6話収録。今まで残っていた謎(ファンブックに書いてあったこと含め)がほぼ全部この巻で解決されています。
友人が「この世の何も見ていない赤ちゃんから記憶を引き出してベビーベッドを出すのは無理だ」と言っていましたが、そんなところまで説明されています。読者が疑問に思うことを全部解決しているような気がします。恐るべし、鬼頭氏…!
ラノベでは原作者は11巻で終わるかも、と言っていましたが…この展開を見る限り、果たしてどうなることやら。本当に読者の予想を斜め上行く傑作ですね。
登場人物の人数が初期からかなり減ってしまったので、ウシロとマチと -
Posted by ブクログ
彼の本の読み方として私のソレは外れていると思うのであるが
現代社会の日常に身を置いていると自由という概念に注意が向くことはあまりない、特に西洋と日本における自由概念の差異を感じることは全くと言っていいほどない。
ただ私の様に、西洋の思想なりなんなりを少し学んでいると西洋と日本の背景の違いに押しつぶされそうになるのだが、この作品ではそれがいとも簡単に超克されている。
これは性=生と死を中心テーマとして扱っていながらも純真であるが故に西洋の伝統からの決別が出来ている。「なるたる」においても「理性」の汚れをしらない少年少女の真っ白なセイが描かれていることに驚愕させられたが、「人形」の「少女」