鬼頭莫宏のレビュー一覧
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購入済み
大人の自転車マンガ
自転車に乗る人の必須科目として広く読まれるべき本だなと思ってます
某自転車マンガのような熱い友情とかバトル、青春などは無いですが、大人が読む自転車マンガとしてはこれくらいが丁度イイ -
ネタバレ 購入済み
チズ
チズの狂いはえぐいものだが、受けてきた仕打ちと年齢と背負ったものを考えると妥当と思える。原作は先生が救い用のない人間だと思えてくる。アニメ版でカンジやダイチと同じくらい大人っぽいと思っていたモジは、やはりそのままのようだ。
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Posted by ブクログ
何年も前に1巻だけ読んだときは、続きを読もうと思えなかった…のを後悔。この人は色んな意味で心に残るお話を描くからスゴイ…
ナカマ、キリエ、コモ戦が好き。マキもだなあ。カナちゃんは立派すぎて報われなさすぎて泣いてしまった。から、ウシロは嫌いじゃないけど好きにはなれない。でも気付けて良かったねと思う。
こんな終わりなのに、何故か救いというか、爽やかさ?を感じる漫画。少年少女の決断とか成長が見れるし、みんな死んじゃうんだけど読んでる側は今生きていることについて考えるからかなあ。
物語としてとても面白かったです。
でも畑飼というドクズを野放しにしたのは駄目だ。 -
購入済み
買っとけ!
ずっと未読だったけど今更読みました。なんと、1日で5巻全部読み終わるという大傑作でした・・・。ぶっちゃけ原作より好きです。
ほんと、コレが原作より先に終わったとか信じられねえ -
Posted by ブクログ
1~11巻通して。
本当に心の底から好きな作品の一つ。アニメの方はあれはあれでまた違う世界のように感じて、それこそ「世界の分岐」を感じたりなんかしてその感覚が楽しかったけれど、でもやっぱりアニメよりこっちの方が好きだなぁ。
田中さんが言ってた「ベストじゃなくベターを目指せ」って、かなりこの作品を表しているように思う。全てが思い通りに行かしてくれる訳じゃない。「何で今」「どうしてそんな手段じゃなきゃ」なんてことの連続。それでも彼らはその中で最善を目指して、全力を尽くして、そうして散っていく。
覚悟を決めたとはいえ顔を出すそれぞれの弱さ、それに立ち向かうのはパイロットだけじゃない。だけど、”まだ” -
ネタバレ 購入済み
胸は痛いがクリアなものが残る
少年少女が、望んだわけでもないのにすべての命の責任を負わされて、それぞれの葛藤を乗り越えながら向き合う。
一人一人のストーリーに胸が痛くなるけど、なんだろう、読み終えたとき必ず、温かな気持ちやクリアなものが残るんだよね…
マンガワンで今更知って、一気読みして、どうしても繰り返し読みたくて結局購入。
今の自分の生き方も省みてしまう。深い。
いろんな伏線が細かく貼られていて、その回収も見事。
この作者さん、すごい。
なるたるも読みたくなってきた。 -
購入済み
面白かったです。本当に地球から人間がいなくなったらいいなと思いました。他の生き物には生きていて欲しいけど。最後鶴丸はリュウガイになれたのかどうか、読解力のない私にはわかりませんでした。けどほしまるが可愛かったので最終的に面白かったですという感想です。
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Posted by ブクログ
ようやく手に入れて一気読み。
少年少女それぞれが現実世界での重みや恨みや来し方を振り返り、清算して/あえて清算せず/清算できないまま、命を落とす。
そのいわば死にざまをひとつひとつ描きながら、世界観も明らかになってくる。
個人の謎と世界の謎が並行して解き明かされていく王道パターンだが、その計算の巧みなこと。
そしてやはり少年少女の痛みがびしばし伝わってくる描き方。
彼ら彼女らはそれぞれヒーローではなく、個人の物語の中で決着をつけるだけ。
そこに「命は大切」という無条件な理念はない。
実際、そういう思い込みやイデオロギーを言葉の力で相対化しようと、みんながしている。
このクール -
Posted by ブクログ
再読。
セカイ系やエヴァとの関連や影響などについてはもう繰り返さないが、
この表紙が(そしてシイナというキャラクターの、根の明るい健気さが)鬱展開を覆い隠すミスリーディングになっているのがおもしろい。
まどマギのQBからココペリを連想しホシ丸を思い出した次第なのだが、こういう誤読を誘うような仕掛けとしても、先行してるのでは。
シイナだけでなく、明を、
あるいは鶴丸を、のり夫を、
小森を、須藤を、さとみと文吾を、
貝塚ひろ子を、
あるいは母の美園を、父俊二を、
それぞれ主人公として想像できる物語の深みがある。これは強い。
さらに外部としてくりまみこがいる。この構図も強烈。