鬼頭莫宏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
月刊IKKI誌に連載中で、テレビアニメも放送中の話題作、『ぼくらの』の小説版である。
鬼頭莫宏の原作漫画やアニメと、この大樹連司の小説版との決定的に違う部分。
それは当たり前だけど、文字のみ、という媒体である事。
そして、登場人物だ。
まず、原作同様にワク、カコ、キリエ、ウシロ、コダマ、カンジ、マコ(ナカマ)、アンコ、チズ、コモ、カナが登場する。
そして、モジの代わりにツバサが(もちろん、ナギとの三角関係も健在)、車椅子の少女コズエ、軍人の娘でハーフのマリアが登場する。
残念ながら、ダイチやマキ、マチは登場しない(ちなみにナカマは登場しないマキのオタク属性を受け継いでおり、性格が違うキャラと化している。もし、衣装エピソードが出てくるとしたら、オタク故のコスプレになるのか?)。
そして、コエムシは性格もデザインも違うコエムシだし(口調が慇懃無礼)、ココペリの代わりに《教師》と謎の少女マーヤが登場する(ジアースにも名前はつかず、《人形》と呼ばれる)。
登場人物が変われば当然、ストーリーの展開が全く異なる。
それでは全く違う話では無いのか?
いや、しっかり『ぼくらの』になっている。っていうか、全く違和感を感じさせない。
もう一つの『ぼくらの』。
そのままヘタになぞられるよりも、基本的な設定はそのままに、全く異なる展開の方が遥かに面白い。
これはTRPGを遊んだ人間ならすんなり受け入れられるかも知れないが、原作厨には受け入れられないかも知れない。
作者にとって腹を痛めて産み出した作品というものは、一度世の中に出てしまえば、嫁に行った娘みたいなものだ。
どんな旦那(他メディアへの変換者)とどんな子供を作り、新しい家庭を築くかわからない。
しかし、この小説版『ぼくらの』という子供の成長は、非常に楽しみである。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読んでよかった!
エヴァの「それでもこんな世界で生きていく」という価値観も好きだけど、「こんな世界なら壊してしまおう」の方が感覚としては近い気がする。
これは一人の女の子が神様になる話だと解釈するのが一番しっくりくる気がする。たしか仏の道に進むには俗世との縁を絶たなければいけなかったと思うけど、最後はそういうことなのかな。
その場の勢いで神様になってしまうと孤独だけど、その点シイナは覚悟を決めていたから悟りを開いたような表情だったのかな、と思う。
そういえば、シイナは最後に乙姫になったのかしら。乙姫と成竜が人間には干渉しない決まりなら、少なくとも今作ってる世界が成功かどうか見極めるまでは乙姫にはなりたくない気がするけど、寿命的に1世代も見届けられないのでは。