鬼頭莫宏のレビュー一覧
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原作漫画のほうも噂にたがわぬ鬱漫画だった。
エヴァンゲリオンやデビルマン、あるいは最終兵器彼女などにも負けないレベルで、
世紀末、終末、セカイ系だった。
無駄に元気で少年漫画の主役っぽい女の子が、
このダークな世界に侵されていく過程も見もので、
世界はまったく根拠もなく彼女を選んだ、という理不尽さが現れている。
また、人は増えすぎたんだ、だから……、という、かつて夢想したことのある感情だが、
これが実現したら? という設定を考え出す能力がすごい。
セカイ系というのは、世界の存続にかかわってくる世界観にするためのギミックにリアルさがあることが、ひとつの要件なのだとわかった。 -
ネタバレ
最後は最後で
ありだと思った。
マチがウシロに告白した後、帽子被ったチビに撃たれるのはマジかって思ったけどね。
最後の方にあった6p分くらい使ったみんなの絵はとても良かった。
賛否は別れると思うけど良作だと思う。 -
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ネタバレ(9巻、10巻)
レースをやらなくても面白かったが、レースをやっても面白い!自転車漫画。ポイ捨てに怒ってレースに出場というのが鬼頭先生の作品らしい。
9、10巻は自転車レースのカケヒキの面白さ満載。表立った熱血とは違うけど、たまにさらっと言うセリフに気付きがあります。自転車以外でも色々な場面で使えそう。
〇
なあオレ達はプロじゃない シュミで走ってるだけだ
1位にでもならない限り 他人はほめちゃくれない
だからやってることに意味を見出せるとしたら その答えは自分の中にしかないだろ
桧山さんのことなんてどうでもいいんだよ
お前程度失うものなんて何もねーよ 何とかしろ(9巻)
〇
プロはお金を -
購入済み
これはすごい・・・
BOOKLIVE全部半額フェアやるまで存在すら知らなかったのですが、これはすごい・・・。なんというか、もう、完全に鬼頭漫画ですよコレ。ポイ捨ておじさんが逃げた時の焦燥感はガチでした
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Posted by ブクログ
感想。ネタバレ。アニメ全話視聴後に漫画を読み始めたのですが、断然漫画の方が好きですね。特に終わり方。マチとウシロくんの関係性。コエムシの心的成長。
マチがウシロくんを好きになって、告白して、夜お誘いするシーンは読んでいてかわいらしく、普通の中学生だな、マチが幸せになってジアースの戦いが終わればいいのになと思った矢先の銃殺で…鬼頭先生ふざけんなと思いましたね。でもこのことをきっかけにコエムシが人として成長を遂げるので…マチの死は無駄ではなかったな…と。
ウシロくんの最終対決ではかなちゃんに暴力をふるっていたことを悔やんでいる描写にウシロも大人になったなと母親のような目で喜びました。ウシロくんが敵 -
購入済み
ただの「デスゲーム」じゃない
「絶望的なデスゲーム」を題材とするマンガを読破したくて、まずこのマンガを読んだ。
もう10年ぐらい前の漫画なので、テーマはネタバレではないと思って書いてしまうが、
これは「戦闘後に必ず死ぬ」というロボットを操縦して戦う子供たちの話。
細かい点についてはネタバレになるので伏せます。
また、各巻のあらすじには前巻までのどぎついネタバレが含まれているので、
これから読もうという人は、あらすじをあまり見ないことをオススメします!
感想、とにかく衝撃を受けた。
読む前のイメージは、
「騙されてロボットに乗せられ、死ぬのが嫌だと絶望しながらも目の前の敵と戦うしかない。
次が自分の -
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ネタバレ夏休みの自然学校に参加した15人の小中学生たちは、偶然出会った風変わりな男とのやり取りの中で「ゲーム」と称して「契約」を行う。
その「契約」とは、地球の命運をかけて巨大ロボットで「敵」と戦うこと。負ければ地球ごと消滅、そして勝ってもパイロットを担当した1人は必ず死んでしまう。
契約を行ったのは1人を除く14人の筈だったのだが、戦いが進む中、もう一人の未契約者がいることが明らかになる。
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ひかりTVのビデオサービスでアニメを視聴し、原作は後半の展開がまるで違うことを知り(というか連載途中でのアニメ化だった)、読んでみました。
この作者の漫画は絵が -
Posted by ブクログ
ネタバレ最終巻。
最後のパイロットとなったウシロ。戦闘に勝利したかと思えたが、コックピットを開けてしまったがために、最後に重い決断を迫られる。
最後まで残酷な展開だった…。
たくさん、たくさんの人が死に、戦いはすっきりと終了したとは言い難い。
それでも、読後感はどこかすがすがしい。
結局ゲームは次元を変えて続いてゆき、何の意志によるゲームなのかは最後まで明らかにならない。
コエムシは言う。
「ただの自然現象だよ」
…たしかに、極端に残酷な例であるだけで、似たような現象は今のこの地球上でも絶え間なく続いているのかもしれない。
誰かの存在を生命を犠牲にしてほかの誰かが生きながらえていく、そしてその誰